2017.Jan.10.
2015年8月24日に制作した「シフォンケーキの型で作った 超小型ストームクッカー」は、昨日の乙羽岳森林公園キャンプでは湯沸かし専用として大活躍であった。
ベルモント チタンシェラカップ深型480フォールドハンドル BM090 を湯沸かし用の鍋として、ベルモント BM-039 チタン シェラカップ 250Hハンドルはカップとしてコーヒーを何度も飲んだ。
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1回沸かしたお湯は、私のコーヒーと、子供の紅茶の分でも余るほどである。
燃料は今回、ニチネンのトップ 40g を6個持って行った。 この燃料は地元では見つけられないので、Amazonで購入したものである。
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予備に地元のホームセンターで購入した、同じくニチネンのクリーン 20g を8個準備した。
ニチネン
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風が強かったのと、沖縄でも冬で気温が少し低下(それでも20℃程度)していたので、40gの燃料で「シフォンケーキの型で作った 超小型ストームクッカー」で充分お湯は沸騰した。
結局、夜と朝とで40gの燃料6個全てと、20gを4個消費した。
カップには450ccの水を毎回入れていたので、沸騰するのに10分以上かかっていた。
帰宅後、ネットでシェラカップ炊飯やロッキーカップでの炊飯の記事を目にして、この「シフォンケーキの型で作った 超小型ストームクッカー」で自作のアルミ缶バーナーを使用して炊飯も出来ないか?と考えた。
もちろんニチネンの固形燃料の20gを使用し、燃料の位置を上げる台を使用しなければ、遠火にもなり、火力は40gより弱いので充分可能である。ただ、この「シフォンケーキの型で作った 超小型ストームクッカー」のセットに入れているアルミ缶バーナーは火力が強いのでニチネンの固形燃料よりはるかに短時間でお湯は沸騰する。これでは、炊飯では吹きこぼれしまくり、米が焦げてしまう。
かつて制作したアルミ缶バーナー(アルミ缶バーナーのいろいろ)の中から火力が弱いものを探し出し、燃焼状態を確認してからこれをセットに追加した。
ここでまた、欲が出た。
この弱火なら、セットの蓋であるフライパン部を焦がさず上手に使えるのではないか?
また、使用時に風防を動かす必要が何度かあったので、軍手なしで動かせるようにつまみを付けられないか?
そういえば、ガラクタ箱(失敗品や工作放棄品、切れっ端等を入れている箱)にアルミ製のL字金具があったはず。風防に1箇所、フライパン代わりの蓋に1箇所L字金具を差し込む場所を設ければいいはず。
同じく「ガラクタ箱」からのアルミ板の切れ端を使用し、差し込み金具を制作した。
見つけた「L字金具」と、今回制作した差し込み金具2個。 |
左上がフライパン代わりの蓋、右上が上部風防。 |
アルミリベットでそれぞれ取付た。
右のアルミリベットは打ち込み不十分。 |
フライパンと風防に金具を新設。 |
風防を動かす時はこう使う。 |
フライパンを動かすときはこう。 |
これで完成。
改良後の「シフォンケーキの型で作った 超小型ストームクッカー」はシェラカップやロッキーカップもそのまま使用できるので、改名して「カップ・ストームクッカー」としよう。
カップ・ストームクッカーのセットの内容は次の写真の通りである。
カップ・ストームクッカーのセットの全容。 |
2. ベルモント チタンシェラカップ深型480フォールドハンドル BM090
3. チタンシェラカップ480用自作アルミ蓋
4. ベルモント BM-039 チタン シェラカップ 250Hハンドル
5. フライパン代わりのコッフェルの蓋
6. 燃焼台(アルミ缶利用)
7. 単圧式アルミ缶バーナー(火力大き目)
8. 単圧式アルミ缶バーナー(とろ火用)
9. 取っ手(L字アルミ金具)
10. ステンレス板の十字ゴトク
である。
組み立ては、上下風防をセットし、上から2枚のステン板を十字に組み合わせたゴトクを載せる。
上下風防をセットし、 ステンレス板の十字ゴトクを載せる。 |
その上にカップを載せるだけ。
カップを載せればOK。 |
ステン板の十字ゴトクは次の写真ような構造にしてある。
理由はチタン シェラカップ 250Hを使用する時に風防の中に入り過ぎてしまうからである。そこでゴトクの上下を入れ替えて高さを調整できるようにしてある。
ベルモント BM-039 チタン シェラカップ 250Hハンドル を載せてみた。 |
スノーピークのチタン・シェラカップを載せたところ。 この時もゴトクは高めにセット。 |
ロッキーカップを載せたところ。 この時はゴトクは低めにセット。 |
左はアルミ缶より制作した燃焼台。 右はニチネン クリーン20g |
固形燃料は燃焼台に乗せて使用する。 |
燃焼台に固形燃料を載せ、風防をセット。 |
この状態はゴトクは低め。 ゴトクを上下ひっくり返すと高めになる。 |
ニチネンのウェブの説明に、料理器具と固形燃料との隙間は指2本が最適であると見かけた。なのでゴトクの幅はこのように指2本分より少し短めにしてある。
2枚のステンレス版で制作したゴトク。 |
上が燃焼台。 左下がとろ火用アルミ缶バーナー。 右下が火力強めのアルミ缶バーナー。 |
予熱が必要な場合や、アルコールがこぼれてはいけない場合は燃焼台を裏返し、その中にアルミ缶バーナーを入れて使用する。予熱する時は、アルミ缶バーナーと燃焼台の隙間にアルコールを垂らして点火する。
燃焼台の中に入れたアルミ缶バーナー。 |
とろ火用アルミ缶バーナーを燃焼台に乗せて火力を 調整する。 上に載せると近火。燃焼台を使わないと遠火。 |
予熱が必要な時は燃焼台に入れる。 |
調理する際は、カップの上に自作のアルミ蓋を載せる。
工作用アルミ板をカップより少し大きめに切り、 縁をハンマーで少しずつ叩いて作った蓋。 |
フライパンは風防の上にそのままセットする。
風防上部に排気用の穴と、ベルモンテのカップ用の取っ手を出す切れ込みを入れてあるので酸欠にはならない。
フライパンをセット。 |
収納方法は次の写真の通り。
まず、上下の風防を重ねる。
上下の風防を重ねる。 |
白い半透明の円盤がゴトク脱落防止用のPP板。 |
ゴトクを2枚入れる。
十字ゴトクを分解して入れる。 |
ベルモント チタンシェラカップ深型480フォールドハンドル BM090を入れる。
100均で購入しカットした吸水スポンジシート(布巾用)を入れる。
青い布が吸水スポンジシート。 |
ベルモント BM-039 チタン シェラカップ 250Hハンドルを入れる。
ベルモント BM-039 チタン シェラカップ 250を入れる。 |
燃焼台をひっくり返して入れる。
燃焼台の穴は予熱時の酸欠防止。 余ったアルコールをバーナーや容器に入れやすいよう、 一か所は注ぎ口を付けてある。 |
燃焼台の中にアルミ缶バーナー大を入れる。
燃焼台の中にアルミ缶バーナー大を入れる。 |
とろ火用アルミ缶バーナーを載せる。
とろ火用アルミ缶バーナーを載せる。 |
隙間に取っ手(L字金具)を入れる。
隙間に取っ手を入れる。 |
カップ用のアルミ蓋を載せる。
カップ用のアルミ蓋中央のつまみは ステンの針金で制作したもの。 倒せる。 |
最後にフライパンとして使用するコッフェルの蓋(だったもの)を被せて終了。
フライパンを被せてパッキング終了。 |
100均の巾着袋を改良したスタッフバッグに収納して終わり。
スタッフバッグに収納したセットと固形燃料。 |
パッキングサイズの計測をしてみた。
全高95mm。
高さは9.5cm。 |
最大径は140mm。
直径14cm。 |
総重量は353g。
重さは・・・。 |
総重量353g。 |
もちろんこれだけでは足りない。燃料はアルコールをボトルに入れて持参するか、固形燃料を準備しなければならないし、食事をするのにカトラリーも必要である。品数を増やすとロッキーカップをひとつふたつ追加することもあるだろう。
ただ、極めてコンパクトかつ軽量、風にもある程度強く、安定もいいし、なかなか使い心地の良いクッカーのセットである。
トランギアのストームクッカーSでもまだ重く、大きいと感じるならこれもありだと言える。
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トランギアさん! バーナーTRB-25を一回り小型化し、現行のストームクッカーSのセット内容でサイズダウンした「究極のストームクッカーSS」を作って頂けませんでしょうか? ソースパンは600cc~700ccで充分だと思います。ソースパンにはせめて1枚はアルミの薄板の蓋は必要です。ケトルは400ccで充分です。
日本では、ソロを愛する多く人に結構受け入れられると思うのですが・・・。私は絶対欲しいです。
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