2020年10月24日土曜日

携帯扇風機の改良(Avatool ベルトファン)

 2020.August.15.

  職場のクーラーがあちこち故障している。専門の業者が毎日のように来て調べているがどうも相当な費用がかかるようである。急遽扇風機が導入されたが、家庭用の扇風機を2〜3台導入したところで、場所の面積と人の数と比較しても効果は薄い。

 首掛け式の扇風機や空調服など調べてみたがいまいちピンとこなかった。唯一、これは良いかも? と感じたのが下の写真の扇風機である。

 Avatool ベルトファン

 「Avatool ベルトファン」というAmazonでの出品商品である。首からも掛けられるように紐も付いているが、腰のベルトにも付けられるようにフックが付いており、背中側の腰に掛けると腰から背中に向けて送風できる商品である。

 リチウム電池内蔵で、充電はMicro USBから。風量は弱・中・強の3段階。弱で約12時間、強で約4時間使用可能。

ベルトクリップと提げ紐

サイズは幅8cm程

吸気口は両側面と底部の3箇所

右上の黒い丸がスイッチ。
押す毎に弱・中・強・停止を繰り返す。

吹き出し口は上部にある。

全体写真



 数日使用してみて、腰から掛けた時の欠点に気づいた。
 仕事中はかりゆしウェアを着用しているのだが、上着の裾が扇風機を覆ってしまい、吸気効率が低下してしまうのである。

扇風機の位置と、服の位置関係。

上着の裾の位置

扇風機の吸気口3箇所を覆ってしまう。


 ホームセンターで透明ポリカーボネート板を購入した。これを加工し、上着の裾を挟み込めるようにすれば、吸気口は裾から開放される。

ポリカーボネート板

 まずはポリカーボネート板を扇風機の幅より両端1cm大きくカットする。次にリューターで縁を滑らかに削る。
10cm幅にカットする


 ポリカーボネート板を曲げるために手持ちの道具を活用した。タイヤレバー2本でポリカーボネート板を挟み、クランプで固定。ヒートガンで曲げる部分を加熱してゆっくりと曲げる。
タイヤレバーで挟み、クランプで固定。


 出来上がった裾挟みクリップがこれ。曲げ位置を示すマジックはホワイトガソリンで擦ると消えてくれる。
ヒートガンで曲げる。

熱を掛け過ぎて気泡が出来てしまった。


 出来上がった裾挟みクリップを扇風機本体へ両面テープで取り付ける。

両面テープで接着

取り付け状態

完成。


 早速、腰に取り付けてみた。下の写真は服を床に置いて撮影。

もう一度、服の位置関係

ポリカーボネートのクリップに裾を入れる。

これで吸気口3面は開放された。


 透明ポリカーボネートを使用したので服がよく見えるので違和感はない。

 実際に使用しても風量がしっかり確保できるようになった。背中からひんやり冷やしてくれる。

 冷房の効いている室内では風量は「弱」で充分である。冷房なしだと「中」か「強」にしなくてはならない。1ヶ月使用を続けた結果、メインは「中」である。


【追記】10月になっても沖縄では「猛暑」である。

 7月上旬に購入して3ヶ月、ほぼ毎日使用しているが、購入して正解であった。あとは耐久性がどれくらいあるか?である。