2016年12月31日土曜日

スイッチングハブ 電源アダプタ 故障

2016.Dec.30.

 また、我が家のIP電話が繋がらない。

 これまで数回IP電話のアダプタの電源が故障したことがあった。また、同じ故障と思い込み、プロバイダに入電した。

 本日、年末というのに来て頂いた担当の方と調べてみると、IP電話のアダプタにもその電源にも問題はない。

 ふと見ると直ぐ傍にあるスイッチングハブのランプが点いていない。スイッチングハブの電源アダプタを取り外し、OUTPUT電圧を測ると3.2Vしかない。アダプタ本体の表示にはDC5.0V 1Aとあるので、こいつが不調のようだ。

 プロバイダの方、ご迷惑おかけしました。ゴメンなさい。

故障した電源アダプタ。OUTPUT DC 5V 1A。

コネクタの形状。

 手持ちの余っている電源アダプタをあれこれ探してみたが、コネクタの形状が同じ物がない。

 コネクタ違いで同じ出力電圧のDC 5.0V の物はいくつかある。500mAと700mA、2.6Aである。

 もともとの電源アダプタは1Aなので、500mAと700mAでは容量不足と判断。


 DC5V 2.6Aの物を使用することにした。

DC5V 2.4A。

 ただし、コネクタ形状が互換性はない。

上が本来のコネクタ。
下が余っている電源アダプタのコネクタ。

 コネクタの内側が(+)、外側が(-)である。幸い、ケーブルにはラインが被膜に書かれているので間違いし難そうである。

上が余っている電源アダプタのコネクタ。
下が本来のコネクタ。

 コネクタの手前でコードを切断し配線をテスターで調べてみた。

 純正の電源アダプタはコードの被膜にラインが書かれているのが外側の(-)であった。
一方の手持ちの電源アダプタは被膜にラインが書かれているのが内側の(+)であった。


皮膜の線と配線を導通で調べる。

 写真のテスターは共立電気計器のAC/DCクランプ付デジタルマルチメータ MODEL2001。2007年に購入し愛用しているが、使いやすい。お勧めのテスターである。

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 今回は簡単に半田付けで接続するので、接続箇所の被膜に熱収縮チューブを使用する。

熱収縮チューブは数種類持っていると便利。

 半田付けの前に熱収縮チューブを通しておく。

熱収縮チューブを通しておく。

 ビニール線の銅線をより合わせて半田付けを行う。

銅線をより合わせ・・・。

半田付けをする。

熱収縮チューブは半田箇所から離しておかないと、
半田ごての熱で縮んでしまう。


長年愛用の半田ごてとこて台。


 機械類用の工具箱はKTCの3段チェストの古い奴に中のトレーは廃棄して詰め込んでいる。
重量も半端ない。
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 一方、電気用の工具類はKTCの小さめのメタルケースにまとめている。
もともと、このケースに入っていた機械用の工具セットを買ったのだが、あれやこれや必要に駆られて追加していくうちに入らなくなってしまった。

 で、上述の3段チェストを購入し、機械用の工具をすべて移したのである。

 余った片開きメタルケースは電工用にした。

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 電工用には以下の半田こてが常備。20年以上前のガス式もあるが触媒の調子が悪く更新を検討中。


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 半田付けが終わったら、半田箇所を熱収縮チューブをずらして覆う。

半田箇所を熱収縮チューブで覆う。


 しっかり覆ったら、ライター等の炎で熱収縮チューブをあぶり収縮させる。

ライターの炎をかざしてあぶると、チューブはぴったり縮んで
皮膜の完成。

 皮膜を付け終わったら、ショートなどの問題がないか導通チェック。

 そのあとで、電源アダプタをコンセントに差し、出力電圧と極性をチェック。

出力電圧と極性のチェック。

 新しく作った電源アダプタをスイッチングハブに接続し、各端末の接続状態を確認して完了。
スイッチングハブは元通り復活!

 
【要注意】自己責任で行うこと! 改造した結果はメーカーには一切責任はない。真似をして何かあっても当方にも責任はありません。




 いつも壊れるのは「中国製」。同じ原料を使用して、耐久性がないとコストは安いかもしれないが、エコではない。

2016年12月30日金曜日

セミの羽化

(撮影したのは)2015.Jun.21


 21:30頃、一服するために愛犬ルークと裏庭に出た。ふと見るとセミが羽化している。透明な体に透明な羽。その色合いの美しさに釘付けになった。

 慌ててカメラを持ち出し撮影開始。








 その後、22:30にもう一度見てみるときれいに羽は伸びていた。







 幻想的な透明な羽のグラデーション。天女の羽衣とはこういう色なのだろうか?


2016年12月29日木曜日

アウトドア用 折り畳み ミニターナー (100均のトング改造)

2016.Dec.29.

 コッフェルやクッカー用のターナー(フライ返し)が欲しかった。
 金属製ではクッカーの表面に傷が付いてしまう。なので樹脂製の物を探していた。

折り畳み ミニターナー。



 数か月前、100均で「ミニターナートング」なるものを発見。
 柄はステンレスだが、先端はナイロンである。
 表示には「66ナイロン(寒冷/耐熱温度:-20℃~220℃)」と書いてある。

 


 早速購入し、柄のヒンジを取り外し、ターナーにした。

柄のヒンジの軸を取り外してターナーとして使用。



 しかし、どうも無駄が多い。長すぎるし重すぎる。

 何か方法はないかと思案した結果、柄を折り畳みにしようと思った。
 条件は、
 1. 軽量最優先。
 2. 錆びないこと。
 3. ある程度の強度を維持していること。
 4. 当然、キチンと使用できること。
 の4点である。

 折り畳みの柄の構造と材質、形態を色々考案して、次の形に決まった。
 1. 使用する材料は車のワイパーゴムに使用されているステンレスの板バネを使用。
 2. 三角形構造で強度を保つ。
 3. 長期の使用でも壊れにくい構造とする。

 思い立ったが吉日と、夜中なのに作業開始。
 
 使用した工具は、
 1. ボルトクリッパー
 2. ウォーターポンププライヤ
 3. ロングノーズ
 4. リューターとダイヤモンドディスク
 5. ニッパ
 6. 電動ドリル
 である。


 まずはターナーの先端の樹脂をステンレスの柄から外す。

 アルミのピンが入っているのでニッパを使い抜き取る。

抜き取った樹脂部分。

抜き取った樹脂部分。

上からウォーターポンププライヤ。
ワイパーゴムの板バネ(先端はすでに曲げてある)。
抜き取った樹脂部分。
黒い2つの点はドリルの穴を開ける位置。

 樹脂のいらない部分をカットし、2つの穴を開けて、板バネを曲げながら挟み込むだけである。

完成した折り畳みターナーの表。

完成した折り畳みターナーの裏。


 集中してしまい、途中経過の写真は有りません。ゴメンなさい。
 

 板バネの先端は「コ」の字型にして、穴に通し、残りの端は逆側から同じ穴に差し込み「コ」の字型にする。最後にウォーターポンププライヤでしっかりと挟んで締める。
 これで板バネが穴から抜け落ちることはない。

樹脂と板バネの接合部の拡大(表)

樹脂と板バネの接合部の拡大(裏)

 板バネの形はターナーの横から見ると樹脂部品の穴を頂点とした三角形である。この板バネは結構強度があるのでゆがみにくい。

 また、握る時は指を通して握る所を頂点として、樹脂部品の2つの穴を底辺とした三角形なのでターナーの先端の首が横に振れることがない。



使用方法。
三角の板バネの中に指を入れる。

 畳む時は2本の板バネを樹脂部品の外側から回すだけ。

折り畳み途中。

畳んだ状態。

  手持ちの秤で計量してみた。

  重量は驚きの「19g」。 満足な出来である。

重量はわずか19g。
サイズは使用時16cm。畳んだ時9.5cm。幅5.5cm。厚み2.5cmである。


折り畳み時、全長9.5cm。

全幅5.5cm。


厚み2.5cm。

使用時の全長、16cm。

 どうせふにゃふにゃでしょ? と思われる方のために、机の上にあったガラス瓶のニスを持ち上げてみた。 板バネも樹脂部品もびくともしない。指の方が痛い。

 充分に実用に耐える強度である。

こんな物まで持ち上げても大丈夫。

 ちなみにこのニスの入ったガラス瓶の重量は245gであった。


持ち上げた物の重量は245g。

 さて、トングには加工していないもう一端がある。

 明日は、残りの端も同じターナーに加工しよう。



 追記・・・「アウトドア用 折り畳み ミニターナー その2」はこちら