2018年12月29日土曜日

ダイソー・スマートフォンスタンドの改良

2018.December.12.

 11月に2年7ヵ月使用してきたスマホを替えた。GoogleのPixel 3 XLである。
 前機種はF-02Hだったのでほんのひと回りサイズが大きくなった。

 Pixel 3 XL にはDocomoのプリインストールアプリが全く入っていない。F-02Hの前のF-01Fの時から電話帳はGmailの連絡先に統合していたし、Google Driveを中心に使用してきたのでドコモのクラウドも使っていない。画面を動き回るヒツジも当初の1ヶ月ほどで邪魔になり消した。ホームアプリも軽量の「Smart Launcher Pro」をArrows 2機種には使い続けてきた。これでようやくおせっかいな「プリインストール」アプリからおさらばできる。

 Pixel 3 XLはカメラが面白い。
 画素数はついにPENTAX Q-10とほぼ同じになった。カメラで遊べるスマホである。
 カメラの夜景モードで撮影する際画面に数秒「動かないでください」と表示される。そこでスマホを三脚で固定したいと考えた。

 仕事帰りに100均に寄り、スマートフォンスタンドを購入。早速Pixel 3 XLをセットすると・・・。サイズが大きいのでギリギリである。

スマートフォンスタンド
ダイソーで購入した「スマートフォンスタンド」

スマートフォンスタンド
Pixel 3 XL ではぎりぎりのサイズである。

 私の Pixel 3 XL は下のクリアケースを付けている。ケースの縁は厚めでケースにストラップホールがある。なので Pixel 3 XL の外周はひと回り大きい。



 もう少しスプリングが弱いといいのだが、Pixel 3 の両サイドは強く握るとGoogleアシスタントが起動してしまい、カメラどころではなくなってしまう。

 ダイソーのスマートフォンスタンドをよく観察してみた。スプリングが入っている所にはネジがある。スマートフォンを押さえるアーム部の端はネジが切られたシャフトになっているようだ。

 アーム両端のネジを緩めて外すとアームが抜けてスプリングが出てきた。
 
スマートフォンスタンド
構造をよく見ると、スプリング部にネジがある。

スマートフォンスタンド
ネジを緩めるとスプリングとアームが外れる。

スマートフォンスタンド
スプリングとアームの構造はこうなっている。


 スプリングをとりあえず2/3にニッパでカットする。また、元の様にネジで締める。

スマートフォンスタンド
スプリングを2/3にカットした。

スマートフォンスタンド
これでバネの力も弱くなる。

 試しにスマートフォンスタンドの上部を手持ちの三脚 SLIK SPRINT 40 の自由雲台に嵌めてみた。ネジの径、ピッチともに通常のカメラのネジと同じサイズだった。

スマートフォンスタンド
ダイソーのスマートフォンスタンドのネジは
通常のカメラ用ネジと同規格。

スマートフォンスタンド
Pixel 3 はスマホの下部の両端を強く握ると
Googleアシスタントが起動する。
右サイドのボタンとアシスタント起動部を
避けるように固定する。

スマートフォンスタンド
SLIK SPRINT40 の自由雲台に取り付けたところ。


 一方のスマートフォンスタンドの三脚部のネジはプラスチックである。しかも脚部は弱く、ふにゃふにゃである。PENTAX Q10を載せてみたがどうにか乗せられた。しかし、APS-C の PENTAX K-30 を載せると立つことも出来なかった。

スマートフォンスタンド
スマートフォンスタンドの下部の三脚部の
ネジはプラスチック。

スマートフォンスタンド
三脚部には小型のコンパクトデジカメが
限界。

 改造後のスマートフォンスタンドは小型のスマホでは挟むことができないかもしれない。しかし、自分専用なので問題はない。試しに旧機種の F-01F でも問題なく挟めた。

2018年12月20日木曜日

PC用座机の制作

2018.November.24.

 3連休の中日の今日は快晴。かねてから思案していたPC用の座卓を制作した。

 幅56×奥行34×高さ22cmのキャンプ用ミニ折り畳みアルミテーブルをPCデスクとして使用してきた。4月に転居してから約7か月も頑張ってきたが、視線が下になるのと低いので腰が痛くなるので限界であった。そして何より狭い。光学ドライブを開く度にマウスを弾き飛ばす。掃除の際はテーブルごと移動させないと掃除機が入らない。膝がぶつかる。
 このテーブルのサイズは幅90×奥行47×高さ31cmである。アルミの足とフレームなので驚くほど軽いのだが、やはり後2年ちょっと毎日使うには厳し過ぎる。

キャンプ用アルミテーブルでPCを使用してきた。

 宮古島唯一のホームセンターであるメイクマン宮古島店に行ってホワイトウッドの830円の板材90×23.5×2を3枚、2本セットで772円の折り畳み脚を2セット、その他手持ちが無くなりつつあるステンコースレッド等を買ってきた。
 かかった材料費は4,236円+αである。


ホワイトウッドの板材とスリム角脚

ホワイトウッドの板材とスリム角脚
これがメインの材料。

 ホワイトウッド2枚はそのまま天板として使用する。残りの一枚は2枚の天板を継いで足を取り付ける部材として利用するのでドレメルのSAW-MAXでカットする。
 沖縄本島の自宅に電動丸鋸を置いてきて、SAW-MAXを持って来たのは正解であった。ドレメルのSAW-MAXはこういうちょっとした加工にうってつけである。コンパクトで取り回しが良く、切断面がきれい、刃を替えるとちょっとした金属や石材にも使用可能。ただし、刃の径が小さいので深くは切断できないのが玉に瑕。
 
ドレメルのSAW-MAXでホワイトウッドをカット。
その後、ディスクグラインダーでペーパー掛けした。


Dremel(ドレメル) コンパクトソー SAW-MAX(ソーマックス)
ドレメル (2014-01-21)
売り上げランキング: 88,291



 天板となる板材を裏返して部材を両端にコースレッドでビス留めする。この後、折り畳み脚をビス留めして組み立て完了。折り畳み脚は使用時に天板からはみ出さない位置に取り付ける必要がある。本棚や壁などに机をくっつけて配置した時に足がはみ出していると邪魔になる。

 接着剤を入れると強度も増すのだが、今後分解し再利用することもあるかも?と考え、ビスだけでの組み立てにした。

2枚の天板を固定し、足を取り付ける基台となる部材を
コースレッドで取り付ける。

「スリム角脚」をビス留めする。

 組み立てた座机はなかなか頑丈であった。ただし、若干高さがあり過ぎたので、ディスクグラインダーに切断砥石を付け脚先のキャップを外して脚を短く切断した。切断面はペーパーディスクを付けたディスクグラインダーできれいにして、キャップを被せれば調整終了。

組み上がった座机。

部材と脚の取付状況の拡大。

 ホワイトウッドは白くて木目のきれいな軽量木材である。白いと美しいが、水を吸い易く、汚れも目立ちやすい。汚れ防止のために、天板の上面と側面にだけ手持ちのウレタンニスを軽く塗った。

 カンペハピオの油性ウレタン着色ニスがこれまで使った中で一番使い易い。「着色」ニスなのに「とうめい」とは? それは置いといて・・・。
 刷毛を持っていないので、ウエス(ぼろ布)を切ったもので天板に塗料を刷り込むように塗った。約2時間ほど天日乾燥し完成である。

カンペハピオ 油性ウレタン着色ニス とうめい

カンペハピオ 油性ウレタン着色ニス とうめい 100ML
カンペハピオ
売り上げランキング: 319,781


 キャンプ用折り畳みアルミテーブルと入れ替えてPCを設置する。
 うん。広い。高さもちょうどいい。
 
 部材をカットした時に出た端材で、ついでにPC傾斜用の枕を作った。PCの底面に隙間を開けて放熱しやすくするのと、キーボードの入力をしやすくするためである。(私はPC-8801の頃から未だにかな入力である。)

完成したPC用座机。

 今回も作って楽しみ、使って楽しめる工作であった。

2018年12月1日土曜日

リアウインドウのメッシュ・サンシェードの取り付け

2018.November.10.

 宮古島に来てから駐車場には屋根がない。しかもいつも車を東向きに停めている。夕方になると強烈な西日がリアから照りつける。リアウインドウにメッシュスクリーンを貼ることにした。

バックドア・サンシェード
バックドアにサンシェード。
夜間も視界を妨げない。

 宮古島でのカー用品店は唯一の専門店が閉店してしまったようで、ホームセンターしかかない。しかも品揃えが無い。やむなくAmazonを探して注文した。

 見つけたのは下の商品。980円。
 写真で見ると小さいようだが、軽のエブリイでは高さはぴったり。ただ、幅が少し小さい。


 吸盤で貼り付けると、ガラスが汚れるのと、吸盤が外れることがあるので別の方法を考えた。

 100均の紐を針と糸でサンシェードの縁に縫い付ける。この紐を使って配線留め金具で窓枠に固定することにした。
 
バックドア・サンシェード
サンシェードの縁の布に黒い紐を縫い付ける。

バックドア・サンシェード
見た目は気にしないでください。

バックドア・サンシェード
配線留め金具を窓枠の板金部分に両面テープ留め。

バックドア・サンシェード
配線留め金具の爪に縫い付けて紐を通して、
爪を軽く折り曲げる。

窓の上部に2ヵ所、下部に3ヵ所留めることにした。

サンシェードの固定状態。

 手間がかかったのは裁縫作業のみ。これでバックドアを跳ね上げてもサンシェードは落ちない。窓を拭くときは上部か下部だけを爪から外すだけ。

バックドア・サンシェード
完成。

 JB23から移植したリアカーテンがあるので窓の両端はカーテンがある。まとめたカーテンとサンシェードとの間の隙間はこの際気にしない。

 これで車内の板張りやテーブル等に直射日光が当たらなくなり、車内温度の上昇と紫外線による劣化を少しでも抑えられるかも?

2018年11月24日土曜日

現在のエブリイの内部

2018.October.17.

 エブリイを新車購入後1年が過ぎた。
 現在の荷室の状態を紹介します。

 荷室最後部左側から。棚と引き出し、三脚ホルダーがある。三脚ホルダーは三脚2本を固定できる。

DA17V
上から三脚ホルダー2つ、棚と引き出し。

DA17V
最上段の三脚ホルダー。

 棚の上部には乾電池などを100均のミニコンテナに入れている。下の写真の左、つまり車後方の棚のポケット部にはペーパーナプキン。扉付きの棚の中身はトランジスタラジオや自作アンテナ、その他工作中の紐や網針(あばり)など。車前方のカップホルダーには蓋付きの保温マグ。 
扉の内側に貼り付けている100均の断熱アルミシートは、内容物が扉にあたり走行中に振動音を出さないようにするためと、棚の内部温度が駐車中に高温にならないようにするためである。気持ち程度の効果しか求められないが…。ちなみに棚内部にも全面貼り付けている。
 引き出しにはアルミホイルを2本。

DA17V
棚の内部はラジオや趣味の工作物。

DA17V
引き出しにはアルミホイルが2本。

 荷室最後部右側の棚は、最上部がキッチンペーパーホルダーと小物入れ。

DA17V
荷室最後部右側の棚。

DA17V
棚の最上段はキッチンペーパーホルダー。
黄色い巻き尺は結構使用頻度が高いので、
この位置に常備。

 こちらの棚は調理用具がメインである。
 一番大きな棚にはカセットガス2本、クッカー2セット、コーヒーや紙コップなど。

DA17V


 下の棚にはシングルバーナーや100均のステンレスコッフェル、砂糖とコーヒー用ミルクパウダー。

DA17V

 引き出しは斜めに間仕切りをして、箸などのカトラリーを収納している。

DA17V
カトラリー類を収納。

 折りたたみ椅子と30年選手のくたびれたサーマレストをテーブルの下にベルトで固定している。

DA17V
古いサーマレストと折りたたみ椅子。

 床下収納には車体後方からポール類。ネオプレンの防水マット、アルミ断熱荷台シート、工具箱、コンプレッサー等を入れている。

DA17V
床下収納。左側。

 前方側には大きめの鍋やジャンプコード、三つ折りスコップである。

DA17V
床下収納。右側。

 後部天井のスズキ純正のネットラックにはクッションやAmazonで購入したゴミ箱用の伸縮蓋付きバケツ、フリースのシュラフ、座椅子などの軽い物を入れている。クリップ式扇風機は一番手前に挟んだままである。

DA17V
ネットラックの状態。

DA17V
ネットラックには主に軽量物を収納している。

 いざ出かける時は、着替えや水と食料、カメラ等の機材、クーラーボックス類を積み込むだけである。

2018年11月5日月曜日

職場の強力パンチ Carl No.122 修理

2018.November.01.

 職場で長年使用されてきた事務用の強力パンチ Carl No.122 の「ワイドダブルゲージ」が折れていた。  (※部品の名称はメーカーサイトを参照した。)
 

Carl No.122の修理
写真左の手前が破損したワイドダブルゲージ。

 中央付近からポッキリと二つに折れている。


カール 2穴強力パンチ NO.122 NO.122
カール事務器
売り上げランキング: 218,389


 ワイドダブルゲージの取り外しは、紙を載せる基台の中央にある説明書のシールを剥がした下にギアボックスの蓋があり、その蓋を外すと抜き取れる。

Carl No.122の修理
二つに折れていた。

 ワイドダブルゲージが通っているギアボックスの穴には下部に二つの爪がある。さらにギアボックスの蓋にはワイドダブルゲージがの抜け落ち防止用の爪もある。
 詳細は下の図の通り。

Carl No.122の修理

 これらの各爪に当たらないように補強材を入れて修理することにした。

 折れた断面は瞬間接着剤で貼り合わせる。次に補強材として0.3mmφのステンレスの針金と大型のクリップの針金を使用した。
 補強材の入れる位置は下の図の通り。

Carl No.122の修理

 補強材の固定と強度アップのためにエポキシ系接着剤で固める。エポキシ系接着剤の剥がれ防止のために接着剤充填カ所の表面をリューターで凸凹に傷を入れる。

Carl No.122の修理
ワイドダブルゲージの下側。

Carl No.122の修理
ギア部の内側の溝の内部に傷を入れる。

 折れたワイドダブルゲージの左右の針金を通す溝にそれぞれ2カ所穴を開ける。
 破断面に瞬間接着剤をつけ、貼り合わせる。

Carl No.122の修理
一番広い溝にも針金を通す穴を開ける。

 開けた穴に両側から糸で縫うようにステンレス針金を通していく。

Carl No.122の修理
針金を通す過程①

Carl No.122の修理
針金を通す過程②

Carl No.122の修理
針金を通す過程③

 通し終わった針金の末端はツイストして短く切断する。そして瞬間接着剤を少し流して針金とゲージの接着力を上げる。

Carl No.122の修理
針金の末端はツイストして短く切断。

 次はギヤ部分の細い溝の中に大型クリップの針金をカットして挿入する。これも挿入後は瞬間接着剤を流す。

Carl No.122の修理
大きいクリップを伸ばし、適当な長さに切断。

Carl No.122の修理
ギヤ部の溝に針金を挿入する。

Carl No.122の修理
瞬間接着剤を入れた後。

 瞬間接着剤はあまり盛れないのでエポキシ系接着剤で溝の隙間を埋めていく。


愛用のクイック5

エポキシ系接着剤は2液混合型である。

Carl No.122の修理
エポキシ系接着剤を充填した後。

 エポキシ系接着剤が硬化した後で溝内部、ゲージ外部共に余分な接着剤をリューターで削り成型する。
 途中何度もパンチ基台の穴を通してみて、引っかかる箇所を削った。
 
Carl No.122の修理
余分な接着剤を削り取った後。

Carl No.122の修理
仕上がり状態。

 パンチ基台のギアボックスは、基台中央の説明書シールを剥がさないとアクセスできない。
 このシールを剥がすとプラスネジ2本でギアボックスの蓋が取り付けられている。
 ギアボックスには3つのギアがあり、このギアのおかげで左右のワイドダブルゲージが同時に同じ量動いてくれる。

Carl No.122の修理
パンチ基台中央の取扱説明書シール。

Carl No.122の修理
シールを剥がすとギアボックスの蓋がある。

Carl No.122の修理
ギアボックスの蓋を外すと中にギア3つがある。

Carl No.122の修理
今回修理したのは右側のゲージ。

Carl No.122の修理
このギアのおかげで
左右のワイドダブルゲージが同時に動く。

 かなり古いパンチなのでプラスチックを傷めないシリコングリスを塗布して動きを軽くする。各ギアの軸、ワイドダブルゲージ自体にも薄く塗布した。

愛用の呉シリコングリスメイト

 左右のワイドダブルゲージを同時に挿入して、下の写真のように同じ動きをしてくれると正解の位置である。
 
 剥がした取扱説明書シールを貼り直し、その上から透明の梱包テープでシールの端をしっかり留めて修理完了。

Carl No.122の修理
左右のワイドダブルゲージが同じ動きをするように
ギアボックスに嵌める。

Carl No.122の修理
ギアボックスの蓋を留める。

Carl No.122の修理
取扱説明書シールは粘着力が落ちているので
透明の梱包テープで貼り付ける。

Carl No.122の修理
もう一度動作確認して、完成。

 透明の梱包テープで説明書シールを貼ったのは、また修理が必要になった時に分解しやすいようにである。できればそうなって欲しくはないのだが・・・。

 この強力パンチはこれでまた前線復帰である。末永く頑張って欲しい。
ちなみにパンチの刃は今回の修理の半年前にリューターで研磨済みである。