2016年4月30日土曜日

JB23 リアゲートバグネット (車中泊・フルフラット用)

2016.Apr.23

 JB23リアゲート用虫よけ網戸を制作した。
JB23 リアゲートバグネット

 

 先日、「リアゲートストライカー」なるものを作った。

先日作ったリアゲートストライカー。


 車中泊で涼しく、安全に夜を過ごすためのアイテムである。リアゲートに隙間があると確かに通気性は良くなるだろう。しかし、ここは沖縄である。犬の病気であるフィラリア予防薬でさえも1年中毎月飲ませるように獣医から指示があるのである。つまり一年中ガジャン(蚊)がいるのである。

 運転席と助手席用の虫よけネットは古い物であるが持っている。しかし、これまで開けっ放しにはしたことのないリアゲート用は持っていない。ネットで探すと楽天商店にはあった。しかし恐ろしい値段である。しかもいくら欲しくても「在庫切れ」。在庫があっても1万もいくらも網戸には出せない。

 「無ければ作る」・・・しかない・・・。

 宜野湾の「生地のスーパーしゃりま」か、那覇の「にじのいえ」に行って材料を探そうと思ったが、10年ほど前にしゃりまでメッシュ生地が結構な値段であったのを思い出し、しばし断念した。安くて身近で手に入る「網」。網戸の張替え用の網で作ることにした。

 材料は次の通り。
 1. 網戸用の網
 2. 1mファスナー。
 3. 幅1cm、長さ2mのアルミ材2本
 4. ステンタッピングビス
 5. バイアステープ
 6. ベルクロテープ

 使用工具は、
 1. ミシン(これは工具ではないかも)
 2. ディスクグラインダー(アルミ材の切断及び切断箇所のバリ取りと研磨)
 3. 電動ドリルドライバー(アルミ材の穴あけ及びビス留)
 4. ハサミとカッターナイフ
 5. プラスチックハンマー(アルミ材の変形に)
 6. バイスグリップ

 カインズで網戸用の網1枚分と、南風原イオンの手芸コーナーで1mのファスナー2本、バイアステープを購入した。本当は黒のファスナーが欲しかったのだが、1mのファスナーは可愛い色しかなく、白、肌色、水色の中から水色を選んだ。

網戸用の網と(可愛い)ファスナー。
市販の車用バグネットはウェザーストリップに挟み込んで取り付けるものが多いようだ。もしくはクリップでウェザーストリップに留める。私のジムニーはバックドアポケットを付けているのでもう少し内側にネットを張らなければ干渉してしまう。そこでアルミ材を開口部の形に合わせて曲げ、内装のプラスチックにビス留めすることにした。

 幅1cm、長さ2mのアルミ材2本を準備し、開口部の形に曲げる。アルミ材の薄い向きには曲げ易いが、縦方向にも曲げる必要があるのでハンマーで叩きながら成形した。2m1本では足りなかったのでもう1本から足りない分を補充した。

幅1cm×長さ2mのアルミ材を
開口部に合わせて曲げる。

2m1本ではここまでしかない。

 成形後、アルミ材にはビス用の穴を数か所開けておいた。


 ミシンで網戸用の網にファスナーを取り付け、ボディに取り付ける周辺は袋縫いにした。

 袋縫いの中にアルミ材を通し、ステンタッピングビス(4×10)と平ワッシャで内装パネルにビス留め。

通常使用状態。
ファスナーを開けて網戸はロールアップ。
ロール部分を天井ギリギリまで上げられるようにすれば
ベストだったのだが・・・。
大分、知恵が足りなかった。

網戸を締めた状態。

ボディ内装との取り付け状態。

ロールアップ部。

網戸の裾を自作トランクボックスの蓋に挟むと完全防虫。

 さて、あとは出かけるだけ。わくわく。

2016年4月29日金曜日

携帯灰皿 空き缶再利用

2016.Apr.17
私は現在、喫煙者である。

 かつて2ヵ年ほど禁煙していたのだが、自治会の役員を頼まれた時、ほぼ毎晩の役員会、週末も集まりとストレスが半端無く、周囲の先輩方も喫煙者が多かったので、また吸い始めてしまった。

 禁煙していた時に煙草のヤニ、匂いが気になるようになったので、その後は室内での喫煙はしなくなった。通勤等の車の運転時でも、吸いたくなったら車を止めて車外で一服。

 携帯灰皿はA&Fのアッシュコンテナというアルミ製のスクリューキャップ式を使っている。もう30年近く前に手に入れたものである。

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 容量が小さいので出先に喫煙所がない場合の非常用である。ただ、わずかに臭いが漏れるのが欠点である。


 匂いが漏れないもう少し大きい灰皿がないものかと探していた。しかし、これといったものが見つからない。

 自宅では広口のコーヒー缶を灰皿にしている。タバコの火をもみ消さなくても缶に投入し蓋をした後5分では完全に消火している。一日分の吸い殻が入るので、朝一で屋外のゴミ袋へ中身を捨てることにしている。この缶は一年ほど使用しているが未だに健在だ。

 ここ数年は様々なアルミ缶が増えてきている。特に「ウコンドリンク」等の小型の缶が増えてきた。このサイズはなかなか使えそうだ。と、早速いたずらしてみた。

左から
ダイソーの消臭ビーズ。
自宅用灰皿缶。
携帯用灰皿缶3本。
車載用灰皿缶。
アルミ缶を 「アルミ缶バーナーの作り方(単圧式)」でやった時と同じ要領で塗装を剥がし、カシオ・ネームランドでラベルを貼ってクリアラッカーで塗装。

スクリューキャップには
小さなキレ込みが多数開いているので、
エポキシメンダーでパテ埋め。

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缶の首の所の塗料が残っているのはご愛嬌。
ニオイ漏れなし。小型軽量。すぐに消火できる。無くしても惜しくない。長く使える。

 ここまでやらなくても、そのまま空き缶の再利用でも充分ではあるが。でもただの空き缶ではつまらない。

2016年4月28日木曜日

JB23 ステアリングホイール(ハンドル)カバー の固定

2016.Apr.24


 殆どの車に言えることではあるが、純正ステアリングホイールは細い。

 本来、ステアリングホイールを握る時には、親指を中に入れてはいけない。

 ステアリングホイールを回すとギアボックスを介してフロントタイヤの舵が切れる。ステアリングホイールとフロントタイヤは直結している。逆に言うと、フロントタイヤが路面の凸凹で左右に動かされると、ステアリングホイールが回される。舗装路等の綺麗な路面ならば何の問題もないが、落下物、縁石、岩場等の場合、障害物にフロントタイヤが接触すると、ものすごいスピードでステアリングホイールが回ることになる。

 ステアリングホイール内に親指を入れていると、突然急回転するスポーク部によって骨折することになる。まして、内ハンドルを切る癖がある人は、手首ごと砕ける。


 ステアリングホイールのグリップが細いとどうしても親指が内側に入りやすい。自動車メーカーは「安全」を名目に余計な装置をてんこ盛りにする割には、こういう基本的な所を何故改善しないのだろうか?

 私が最初に手に入れたSJ30は中古車で、前オーナーがMomoのスポーツステアリングを付けてくれていた。グリップ部が適度に太くて握り易かった。

 トヨタ・ブリザードに車を替えて以降、ステアリングホイールが細いのでステアリングホイールカバーを付けるようになった。もちろん1000円前後の安い物ではあるが。

現在のステアリングホイールカバー。
ただ、このタイプの外から強引に被せるタイプのステアリングホイールカバーは欠点がある。使っているうちにカバー自体が少しずつズレて回ってしまい、カバーのデザインとステアリングホイールが合わなくなってしまう。ステアリングホイールを回す際にいちいちステアリングホイールを目視する訳ではないので、手のひらの感覚に違和感が生じでしまう。また、見た目もだらしない。
 もちろん、そのままカバーをはめるのではなく、滑り止めマットをカットしてカバーの内側に入れてズレないようにはしてあるのだが、それでもしばらくするとズレている。

 そこで一計を案じた。一番下のスポーク部の左右にインシュロック(ロックタイ or 結束バンド)を掛けるように加工した。


 千枚通し(目打ち)でカバーに穴を開け、インシュロックのロック部は指に当たらないようにカバーの内側に来るようにした。

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カバーの外からインシュロックが回り、
ロック部は千枚通しで開けた穴からカバー内側に入る。

少し拡大。

カメラの角度を変えて。

 現在、この加工を施して3ヶ月。カバーのズレは全く生じなくなった。ステアリング操作にも違和感は無く、インシュロックのロック部が指に当たることもない。

 もっと早く気付けば良かった。

2016年4月23日土曜日

ハリケーンランタン 3種 と ランタンケース制作

2016.Apr.17
現在手持ちのハリケーンランタンは、
 1. フェアハンドランタン
 2. カインズのハリケーンランタン
 3. キャプテンスタッグのハリケーンランタン小
 の3台である。

キャプテンスタッグ ランタン ランタン 小 ブロンズ M-8357
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 もちろん一押しはフェアハンドランタンである。購入直後からそのまま安心して使用できる。作りも丁寧で所有欲も満たせる。複数台所有しているのであれば良いのだが、1台しか持っていないので、どうも私の中では「大切な」一張羅という位置付けになってしまう。

 カインズのオイルランタン(ハリケーンランタン)はフェアハンドとほぼ同サイズ。価格は約約800円。照度も遜色ない。ただ、作りがやや貧相ではあるがコストパフォーマンスは高い。普段使いにガシガシ行けそうである。

 キャプテンスタッグのランタン小はネット上で酷評されている通り作りが雑。芯も細めなので多少暗い。

 カインズの物とキャプテンスタッグの物は、購入直後にタンク底部の巻締部分、燃料注入口と本体柱の付け根にエポキシ系接着剤で漏れ止めを施した。もちろん、燃料漏れがあったわけではないが、そこは転ばぬ先の杖。パラフィンや灯油等の燃料を入れた後からは、接着剤が付きにくくなるからである。
 その後カインズのランタンはラッカースプレーで全体をねずみ色に塗装。キャプテンスタッグのものは煙突部をバーナーで空焼きし、耐熱塗料のシルバー、本体は車用のシルバーメタリックで塗装した。

カインズのオイルランタン。
グレーに塗装後。
パラフィンオイルだと
この炎の高さでも煤は出ない。
カインズのランタンでも侮れない。
通常はこの高さだろうか。

 Amazonではキャプテンスタッグのランタンのレビューは結構辛辣である。点火時にホヤを上げるレバーが折れるという記述もある。確かにホヤを抑えているバネは強かった。使用時は塗装が焼ける匂いも相当ひどく、他のキャンパーに迷惑との記述もある。しかし、偶然にも煙突部をバーナーで空焼きしてからはバネが弱くなり、レバー操作も問題が無くなった。レビューの通り、空焼き時の匂いはものすごいものではあったが。
 
キャプテンスタッグ ランタン 小 M-8357
エポキシ系接着剤で漏れ止め、
煙突部をバーナーで空焼き後、耐熱シルバー。
本体はシルバーメタリック。
タンクにカシオネームランドでラベルを貼り、
クリアで剥がれ留め。
作業時の天候が小雨と悪く、
塗装の仕上がりが良くないが・・・。
本体柱と燃料注入口の付け根、
タンク底部の接着剤がわかると思う。

ガスバーナーで煙突部を空焼きした後は、
ちゃんとレバーだけでホヤが上がるようになった。

ここで、この3台のサイズを比較してみる。

左:カインズのオイルランタン。
中央:フェアハンド・ランタン。
右:キャプテンスタッグのランタン。
カインズとフェアハンドは芯のサイズも本体のサイズもほぼ同サイズ。わずかにフェアハンドが高さがある。キャプテンスタッグのランタン小は「小」だけあって小さい。芯もひと回り小さい。

 どのランタンもケースがないので、ホヤが割れてしまう危険性がある。そこでケースを作ってみた。なるべく軽く、ある程度の強度があり、安く作りたかったので、シナベニア(4mm厚)で制作した。

左:カインズのオイルランタンのケース。
中央:フェアハンド・ランタンのケース
右:キャプテンスタッグのランタンのケース
蓋はスライド式、取っ手は紐。シンプルな構造である。各パーツの張り合わせは、エポキシ系接着剤で行い、仕上げにクリアラッカーを吹き付けてある。
 
 本来ならば各板の接合部は切り欠き合わせ(ホゾ組み)で作るべきなのだろうが、面倒なので接着剤で貼り合わせた。各パーツも多少歪だったので、貼り合わせ時に時間を掛けて歪みをなくし、はみ出た板の端は塗装直前にディスクグラインダーのペーパーディスクで削り落とした。

取っ手は手芸用の綿の紐。

蓋は手前にスライドさせる。
蓋の手前の木片は指を掛けやすくするため。

引き抜くと蓋は外れる。

ランタンは対角に柱を合わせて入れる。

蓋はランタン上部とほとんど隙間がない。

ケース底部にはゴムクッションを貼り付けてある。
(底の鉛筆線はどうせ見えないからと消し忘れ)

 カインズのランタン用ケースの蓋にはランタンと同じねずみ色の目印を入れて、判別しやすいようにしてある。

 フェアハンドとカインズでは上から見たサイズはほぼ同じであるが、高さが違うので、蓋の構造で高さを調整した。

左がカインズ用。
右がフェアハンド用。
蓋の構造で高さの違いを調整。

左のカインズの蓋はフラット。
右のフェアハンド用は二段構造。

ケース本体の高さは同じなので、
パッキングに有利。


 キャプテンスタッグのオイルランタンは、これほど小さいのにいっちょ前にハリケーンランタンしている。ネット上の酷評も多いが、私には「可愛く」、「健気で」、「一生懸命さ」を感じでしまう。

 キャンドルランタンよりは遥かにしっかりと明るく、置いた時の安定感と炎の高さもあり、明るさの調整も自由。点火消火も簡単。キャンドルではないので移動させても蝋が溢れる心配もない。

キャプテンスタッグ ランタン 小
M-8357
(シルバーに再塗装)

 このランタンが1000円で買えるのだから、もう一台あっても良いかな? なんて思ってしまう。


 キャプテンスタッグさんへ ご提案。
 もう一回り小さなハリケーンランタンを作ってくれませんか? このランタンと同じ芯とホヤを使って。芯はフェアハンドと同じ4分芯ならよりベター。プラスチックケースと大きめのスポイトを付属させるとバイクツーリングのランタンに持って来いだと思うんですが。全部セットで実売2000円程度なら売れると思うんですが・・・。(私も欲しい)


【追記】
 キャプテンスタッグ ハリケーンランタン小 M-8357 4分芯化(光量アップ)
 本来の3分芯から4分芯への改造しました。

2016年4月20日水曜日

JB23 リアゲートストライカー

2016.Apr.19

 もうすでに沖縄は昼間は暑く、半袖で充分である。あとしばらくすると蒸し暑い梅雨が来て、ハーリー鐘が鳴ると梅雨明けである。あの地獄のような暑い熱いそしてとても長い夏が来る。
 沖縄で暮らしたことのある人ならわかると思うが、カークーラーは4月前から12月までは必需品である。

 ジムニーで車中泊できるようにあの手この手の工夫はしているが、先達の知恵のひとつ「リアゲートを少し開けて寝る」ということを自分もやってみたかった。リアゲートに隙間を開けて、かつ、睡眠中に防犯ができるアイテムを「リアゲートストライカー」と言うそうだ。

 ネットでは実際に製品化されているのを見つけることができた。欲しいなあ。でも、価格は3000円。数日悩んだ。


 先日、同僚から偶然に金属の廃材を貰うことができたので、好機到来! 作ってみた。


 鉄の板材の切れっ端をディスクグラインダーでカットし、万力に挟んでハンマーで叩きながらUの字に曲げる。この時、Uの字の内側に、JB23のストライカーがスムーズに入る隙間を確保する。

 次に鉄の棒材を同様に曲げて、切断し、両者をアーク溶接。溶接部分をハンマーで叩き、ワイヤーブラシで磨く。ただ、この廃材の棒は硬さが半端無く、ひたすら叩いて叩いてを繰り返し、ようやくここまで曲げることができた。

 溶接が終わったら、サンドペーパーやリューターで研磨する。

溶接後、簡単に研磨した後の
リアゲートストライカー。
こちらが上。

右側から見た図。

左側から見た図。

下側から見た図。
棒材が綺麗に曲がらなかったのはご愛嬌。
材質は鉄なのでこのままでは錆びてしまうので、タッチペイントで塗装。色は目立つように黄色にした。その後、100均の反射テープを貼り、夜落としても、懐中電灯ですぐに探せるようにした。

完成したリアゲートストライカー。

なかなか良いでしょ?


黄色のスプレー塗料が手持ちになく、
タッチペイントを使ったので塗装表面は少し凸凹。

 塗料が乾いてから、実際に取り付けてみた。

 溶接中、溶接終了後も度々、可動試験をしていたので問題はないはずだが、塗料の僅かな厚みで不具合が出ないかが心配であった。

リアゲート本来のストライカーに
差し込むだけ。

後は、ゆっくりドアを閉めるだけ。

ロックした状態でこれだけの隙間。
何度かテストしたが、問題なく使える。良かった。

 ただ、若干欠点がある。このストライカー使用時にはキーレスが全く動作しない。もちろん、車内から運転席のロックピンを押すとすべてのドアにドアロックがかかる。キーをドアに差し込んで施錠解錠はできる。キーレスだけが動作しない。その点をしっかり理解しておけば問題はない。



 リアゲートの換気はこれでOK。あとはリアゲート用の虫よけ網戸をどうするかが次の課題である。


 【追記】
 「JB23 リアゲートバグネット」を制作しました。よければ御覧下さい。