2021年10月26日火曜日

エブリイ 収納庫のロック金具交換

2021.August.28.

 過去記事「エブリイ 荷室ミニ収納庫」で紹介したリアの収納庫の扉を留めるオートラッチが壊れた。
 実は、このオートラッチが不具合を起こしたのは今回だけではない。左右の棚に使用しているオートラッチは全部で4個。そのうちの3個が不調になっている。
 オートラッチの胴の横にある赤いボタンを押すと解除。ラッチのピンを押し込むとロックされるのだが、ロック解除後再びロックができずにピンが戻ってしまう。しかもピンの戻り位置が異常で、戻り過ぎてしまう。ピンを何度か戻すと戻る時もあるが、ロックできない。
 以前にもピンの頭のオレンジのプラスチックが取れた。接着剤で付けてはいるが、トラブルが多い。

 代替え品を探しに地元のホームセンターに行ってみたが、同じ物しか探せない。この製品は耐久性が無いようである。もう二度と買わない。
 
駄目なオートラッチ
異常に開いたピン。

オートラッチ
正常に開いたピンの位置


 通常のスライドラッチでは縦位置でしかも振動の大きい車内では抜けてしまう。いろいろ探してみてピンがスプリングで戻る構造のラッチを見つけた。

 スライドラッチのツマミピンを中央に立てて、ロック位置とフリー位置にスライドさせるのは他の製品とは同じなのだが、ツマミピンを離すと横方向にバネの力で戻るものである。ただし、ステンレス製でひとつ1,400円程で高い。



 故障したロックラッチをサンダーとペンチで取り外し、新しいスライドラッチに交換する。棚の材木が薄いシナベニアなので接着剤と木ねじで固定した。

スプリング内蔵スライドラッチ
スプリング内蔵スライドラッチに交換。

スプリング内蔵スライドラッチ
まずはエポキシ系接着剤で接着。

スプリング内蔵スライドラッチ
仕上げに木ねじで固定。


 見た目も高級感が出た。実際使用したラッチ自体ステンレス製で価格も高い。チンケな棚にはいささかミスマッチかも?

車内収納庫
右後部収納庫。

車内収納庫
左後部収納庫。


 実はあと一箇所、安いオートラッチを使用している箇所がある。収納庫下のテーブルの滑り止めである。急ぎではないのでおいおい交換しようと考えている。

2021年10月17日日曜日

古い密閉型バッテリーの再利用

 2021.September.18.

 過去記事「Meltec (大自工業) SG-1000 と SG-3500LED のバッテリー交換」で交換した古いバッテリーをどうしようかと考えてみた。

バッテリーケース
再利用バッテリーのケース


 メルテック アクティブパワー SG-1000 のバッテリーは2016年11月6日に交換したもので、現時点2021年9月では約5年経過している。ただ、それほど使用頻度はないし、週一回は補充電を行っていた。
 メルテック SG-3500LED は2018年1月購入なので約3年。こちらも使用頻度は少なく、まだまだ現役でも大丈夫だろう。

 ちなみに補充電の方法だが、スマートスイッチにテーブルタップを繋ぎメルテック付属の充電器をポータブルバッテリーに挿しっぱなしにし、タイマー機能で充電のオンオフをしている。使用頻度の低いノートPCもこれに繋いでいる。
 ちなみに使用頻度の低いPCとはWindows 10搭載のモバイルノートとLinuxを入れた古いネットブックである。現在メインのPCは富士通のAH77。Windows 10までアップグレードしていたが宮古単身赴任中にHDDが故障し、HDD換装時にLinux Mintをインストールしたものである。LinuxではプリンターのブラザーのDCP-J968Nはスキャナもプリントもできるが唯一CDレーベル印刷ができない。また、CASIOのラベルプリンターNameLandも使用できなかった。やむを得ずAcerのWindows機を購入する羽目になった。なのでほぼラベルのプリント時のみにしかWindows機は起動していない。CADアプリケーションのAR_CADもLinuxのwineで動いている。

 話が大きく脱線してしまったが、「エコ発蓄電池」様のサイトの「蓄電池の寿命・耐用年数はどれくらいなのか?」によると「その寿命はサイクル回数で3150回、使用期間に換算すれば17年もの長期に渡ります。」の一文を見つけた。
 
 ということは、このバッテリー達も能力は少しずつ下がってはいてもまだ、使えないことはない。と考えた。

 新品交換したポータブルバッテリーは車中泊等の本番用に、古いバッテリーは車や机の横に常備し、定期的に補充電をすれば延命を図れるということ。ただし、補充電をどうするかという問題がある。車用のバッテリー充電器は持ってはいるが、これはシールドバッテリー用ではない。amazonで探すと安い充電器が見つかった。

 「ADPOW バッテリー充電器 バッテリーチャージャー 3-40Ah用」である。価格も¥2,190。持っておいても無駄にはならない。

ADPOW バッテリー充電器
ADPOW バッテリー充電器


 手元にある厚紙(職場から貰ってきた特殊な梱包材の廃材)は硬くて頑丈である。これまでも工作には利用してきた。この厚紙を使ってバッテリーのケースを作ってみた。

 いくら頑丈な厚紙といえどそれは紙である。鉛蓄電池の重量をきちんと支えきれるとは思えない。構造としてはバッテリーの梱包ダンボールの下から布ベルトを回してそれをハンドルにし、その外殻を厚紙で覆うようにしてみた。詳しくしはこれからの写真を参照。

 また、使いやすいようにバッテリーの端子にはシガーソケットのメスを接続した。

バッテリーを購入した時の箱

昔使っていたターミナルとシガーソケット


  バッテリーの端子はボルト締めである。手持ちの丸型端子を直角に曲げて取り付ける。

上:丸型端子
下:端子を直角に曲げたもの

丸型端子をバッテリー
ターミナル端子に交換した。


 梱包されていたダンボールに廃材の厚紙を二つ折りにし、中央にベルトを通す溝を作るように木工ボンドで貼り付けた。

バッテリーケース
厚紙を貼っていない溝にベルトを通す。


 木工ボンドが乾燥する間に外箱の制作を行う。下の写真の洗濯ばさみは接着剤が乾燥する間の固定用である。

バッテリーケース
外箱の制作

バッテリーケース
木工ボンドの固定は洗濯ばさみで行った。


 バッテリーを箱から出し入れしやすいように梱包バンドで紐を取り付けた。

バッテリーケース
梱包バンド紐をつけると
箱からの出し入れが簡単になる。



 布ベルトは手持ちの100均手芸用平ベルトを使用した。

バッテリーケース
ダンボールの溝にベルトを這わせる

バッテリーケース
こんな感じ


 ここまで来て、シガーソケットのメス側をよく見るとソケット外皮にヒビが入っている。相当古いものだから割れてしまったのだろう。エポキシ系接着剤を流し込み、インシュロックで固定した。このままで使用する予定。

シガーソケットのヒビ

接着剤を入れインシュロックで固定



 外箱のサイドにベルトを通すスリットを開けて通し、内箱と外箱を接着する。

バッテリーケース
ベルトの状態

バッテリーケース
箱のサイドからベルトを出す。

バッテリーケース
外箱は内箱より高さをつけてある。

バッテリーケース
中の様子

バッテリーケース
バッテリーの出し入れは
梱包バンドの紐を使用する。

バッテリーケース
バッテリー端子のショート防止は
内箱の蓋を利用してみた

バッテリーケース
蓋を閉めると端子は見えない

バッテリーケース
蓋の上にシガーソケットとケーブルを
入れて収納する。

バッテリーケース
外箱の蓋を閉めるとこのとおり。



 バッテリー使用時は蓋を閉めたほうが使いやすいので、蓋の付け根の両端にコードを出す切れ込みを入れた。

バッテリーケース
蓋の付け根の切れ込みからコードが出せる

バッテリーケース
ラベルライターで表示を作成



 一週間後、内箱の蓋を切り取り、クリアファイルを加工して端子のショート防止材にした。また、コードの途中に回転式スイッチを付け、シガーソケットにUSBソケットを指したままでも電源のオンオフができるように改良。

バッテリーケース
クリアファイルで内箱の蓋の代用にした。

バッテリーケース
回転スイッチを増設

バッテリーケース
回転スイッチ


 さらに SG-1000 用のバッテリーのケースも同じ様に制作した。

バッテリーケース
SG-1000 と SG-3500LEDのバッテリーケース

バッテリーケース
20Ahと9Ahのケース

バッテリーケース
ソケットに刺したUSB電源

バッテリーケース
SG-1000 バッテリーケース

バッテリーケース
USB電源を刺したまま収納可能


 20Ah のバッテリーは車に常備し、9Ah は書斎の机の横で利用することにした。1〜2週間に一回は電圧をテスターで測り、補充電すれば良いはずである。

バッテリーケース
エブリイの荷台には
ポータブルバッテリーの収納場所を作ってある。

 急に寄り道する時、車内で扇風機やPCの電源に困らなくて良くなった。もちろん車中泊で出かける際は新品バッテリーを入れた SG-1000 と SG-3500LED を持参する予定である。案外、今回再利用した古いバッテリーも持っていくこともあるかもしれない。ただ、私の場合、車内の照明は乾電池式のLEDかキャンドルランタン、調理もカセットガスなので電気の使用は扇風機とスマホやPC、カメラの電池充電ぐらいだろうか? SG-1000 と SG-3500LED だけで充分だとは思う。

2021年10月4日月曜日

Meltec (大自工業) SG-1000 と SG-3500LED のバッテリー交換

 2021.Sepember.12.

※メルテック アクティブパワー SG-1000のバッテリー交換は2016年に一度行っています。
過去記事「Meltec ActivePower SG-1000 バッテリー交換」もご覧ください。


 メルテックのSG-1000には 7Ah の容量のシールドタイプ鉛蓄電池が標準で内蔵されている。
以前の記事でも紹介したとおり、LONG の 9Ah のバッテリーが搭載できた。
 SG-3500LED は20Ah のバッテリーが内蔵されている。Amazonで探してみたが容量アップは厳しいようである。

 今回入手したバッテリーは、
 ・SG-3500LED用が「LONG 12V20Ah WP20-12」¥4,970である。

LONG 12V20Ah と 12V9Ah

【1】Meltec Active Power SG-1000 のバッテリー交換

 SG-1000をキャリングバッグから取り出す。

Meltec Active Power SG-1000
SG-1000 本体


 左右の黒い「コ」の字型のプレートをロングノーズの先を使って上に抜き取る。

Meltec Active Power SG-1000
本体左右にある黒い「コ」の字型プレート

Meltec Active Power SG-1000
プレート上部の穴にロングノーズの
先端を差し込み、上に引き抜く。

Meltec Active Power SG-1000
プレートを抜き取る様子。

Meltec Active Power SG-1000
抜き取った左右のプレート。


 次に本体中央の2つのネジ穴のうち、右の穴のプラスネジを外す。左にはネジはないが、反対面からネジが刺さっている。

Meltec Active Power SG-1000
右のネジ穴のネジを抜いたら、
本体の反対面から同じように右のネジを外す。

Meltec Active Power SG-1000
奥が蓋を外したSG-1000。
右手前は新品バッテリー。


 SG-1000 とバッテリーとの接続は平型端子である。交換は平型端子を抜いて挿すだけ。
この端子は車用品店の平型端子と互換である。 

Meltec Active Power SG-1000
バッテリーの端子は平型端子。

Meltec Active Power SG-1000
新しいバッテリーにも交換日を貼る。

Meltec Active Power SG-1000



 交換用バッテリーと本体外に交換日を明記したシールを貼った。こうしとくと管理がしやすい。

 分解と逆の手順で組み立てて完成。

 SG-1000 の点検ボタンで充電量を見るとLOWとのこと。充電器に接続して充電した。

Meltec Active Power SG-1000


【2】 Meltec SG-3500LED のバッテリー交換

 Meltec SG-3500LED はAmazonで2018年1月に購入していた。ほとんど使用する機会に恵まれなかったが、3年以上経過しているのでこの際に交換することにした。

Meltec SG-3500LED
Meltec SG-3500LED 表

Meltec SG-3500LED
Meltec SG-3500LED 裏


 Meltec SG-3500LED の分解はSG-1000 より簡単である。 プラスネジを4本外すだけ。蓋を外すとバッテリーにアクセスできる。

Meltec SG-3500LED
本体裏中央の蓋を止めている
4本のネジを外す。

Meltec SG-3500LED
外したネジ。

 バッテリーはリンクケーブルで本体と接続されている。作業しやすいように本体とリンクケーブルを外した。

Meltec SG-3500LED
リンクケーブルと本体は
ナット留めされている。


 内蔵されていたのは「SEALAKE FM12200」というバッテリーである。交換用に購入したLONG の WP20-12 と比較すると端子の向きは同じだが、端子の位置が微妙に違う。SEALAKE の端子はバッテリー端から少し内側にあるのだが、LONG では一番端にある。

Meltec SG-3500LED
SEALAKE FM12200 と言うバッテリーが
入っていた。

Meltec SG-3500LED
LONG のバッテリーの端子は一番端にある。



 本来は、リンクケーブルの中央付近に位置する筒状のピンの上を通るようにケーブルを回してあったのだが、ケーブルを少し曲げて、ピンの下を回してやるとすんなりと取り付けできた。

 蓋とネジを取り付けて交換終了。

Meltec SG-3500LED
リンクケーブル中央付近のピンの下を回した。


 SG-1000 と同様にバッテリー本体とSG-3500LED の外にも交換日のシールを貼る。

Meltec SG-3500LED
今日の日付のシールを貼る。

Meltec SG-3500LED
購入したのは2018年1月31日

 バッテリー残量チェックを行うと使用可能だがフル状態ではないので、補充電を行った。

Meltec SG-3500LED
ちょっと補充電が必要かな


  時代は大容量リチウムのモバイルバッテリー。あえて鉛蓄電池にしたのは移動先での電気の使用の少なさを考えたからである。

 私の場合、調理などはガス器具。照明は乾電池のLEDランプもしくはキャンドル、オイルランプ。電気を使用するのはPCとスマホ、カメラのバッテリー充電、扇風機ぐらいである。リサイクル回数も交換の手間、価格も鉛蓄電池の方がはるかに安いと考えてのことである。

 いつかちゃんとした軽キャンピングカーを購入したら大容量のリチウムモバイルバッテリーを買うのかもしれないが。


 ・・・取り外した古いバッテリーも完全に駄目になったわけではない。再利用したいなあ。また、余計なことを考えるから断捨離できないんだろうなあ。歳取ったらゴミ屋敷の主みたいにはなりたくないなあ。



【追記】で、やっちゃいました。捨てきれなかったバッテリーの再利用・・・。
古い密閉型バッテリーの再利用