2021年6月23日水曜日

フェザー サムライエッジ用トラベルホルダの制作

2021.May.26.

 毎朝のひげ剃りに20代前半は電気シェーバーを使用していたが、故障してから後はT字カミソリを使うようになった。

 沖縄は暑いので、朝晩の2回シャワーを浴びる。どうせ朝も入浴するのでその時にひげを剃るのが日課になっている。

 CMを見たり、スーパーやホームセンターの商品棚を見てこれは良いかも?と期待して購入するのだが、そのうち2枚刃から3枚刃、4枚刃と新しいものが出る度に気になり、他社の商品はどうなのか?といろいろ浮気してきた。ここ十数年は「フェザー安全剃刀株式会社」の商品を使用している。外国製のものは2社共に私には合わないようなのと、すぐ切れ味が落ちてしまう気がする。
 
 2枚刃のFⅡ Neoから始まり、3枚刃のMR3 Neo を結構長く使用し、Samurai Edge は5年程愛用している。4年前の宮古島単身赴任の時は宮古島でも新しく購入し、自宅と赴任先の2本体制で使用してきた。

 今年になって2回ほど入院したこともあり、旅行用入浴セットの中のディスポタイプの海外製カミソリを久しぶり使用したが剃り味が肌に合わない。フェザーのサムライエッジの替え刃が使える旅行用ホルダーがないものかとネットで探したが見つからない。

 幸いに手元にはサムライエッジのホルダは2個ある。これを改造してみようと考えた。
 
サムライエッジ用トラベルホルダ
完成したサムライエッジ用トラベルホルダ


 フェザーのサムライエッジはグリップが大きい。その前の機種のMR3 Neo はもっと幅広で、100均のカミソリホルダーには絶対に収まらない。サムライエッジは首の部分が少し細いので、カミソリホルダーを改造してどうにか収まって洗面台の側面にぶら下げられている。

サムライエッジ
フェザーのサムライエッジ

サムライエッジ
フェザーのサムライエッジ


 2本のサムライエッジのうち1本を分解してみた。

 これがまた大変。ネジもない、どう組み立てられているか全く不明。ネットで探しても見つからない。とりあえずグリップのラバーにカッターで切れ目を入れて剥いてみた。
 
 結果、ラバーは剥く必要がなかった。グリップ部は上下2枚構造となっており、噛み合わせて組まれていた。ラバー被膜のある(内部は灰色)プラスチックをオルファカッターの爪付きの爪を差し込んで抉ると外れる。中心には銀メッキの金属部品が入っており、この先端がヘッド部のピンで固定されている。
 
サムライエッジ
上が分解しないまま。
下が分解したもの。



 ヘッドを固定しているピンの外し方にも苦労した。このピンは長い鼓型をしており、中央の小径部の溝に灰色のプラスチック部品の先端にある爪が当たり抜け防止になっている。このピンを抜かないことには金属パーツとヘッドを外せない。ピンの両端はネジではないようだし、カシメてあれば厄介である。30分ほど観察してマイクロドライバーのプラスでピンを押すと簡単に抜くことができた。

サムライエッジ用トラベルホルダ
ヘッド固定のピン


 このヘッドも小型化しようかとも考えたが、内部機構がそのまま使えるので無改造にした。


 グリップに使用する材質は古いボールペンの軸にしようかとも考えたが、手元のアルミパイプの廃材を利用した。

 アルミパイプはヘッドの内側のアール部に合わせて曲げてある。ヘッドのピンを通す箇所は四角い断面になるよう変形させ、ピンの穴を開けた。

サムライエッジ用トラベルホルダ
グリップ部の部材。

サムライエッジ用トラベルホルダ
ヘッドとの固定部付近を曲げてある。



 アルミ無垢だと安っぽく見えるので、熱収縮チューブで皮膜を付けた。
 この熱収縮チューブはAmazonで購入したお徳用セットである。細いのから太いのまで、パーツケースに綺麗に分類されて入っている。消耗品ではあるが、量があるのでしばらくは充分にもつ。

サムライエッジ用トラベルホルダ
熱収縮チューブ2本でコーティング


 後はヘッドにピンで固定するだけである。アルミパイプの両端は水が溜まらないように閉じてはいない。写真には撮るのを忘れたが、ピンの両端はエポキシ系接着剤で脱落防止を行い、その後、タッチペイントの黒で塗った。

サムライエッジ用トラベルホルダ
取り付け状態

サムライエッジ用トラベルホルダ
完成したサムライエッジ用トラベルホルダ

サムライエッジ用トラベルホルダ
完成したサムライエッジ用トラベルホルダ



 非改造のサムライエッジの重量は刃込で54gであった。完成したトラベルホルダは刃込でわずか13g。超軽量化が図れた。

サムライエッジ
サムライエッジの重量は54g。

サムライエッジ用トラベルホルダ
完成したトラベルホルダは13g。


 
 全長も短くなった。14cmほどあったサムライエッジが10cmに。

サムライエッジ用トラベルホルダ
サイズ比較

 旅行用洗面お風呂セットに入れる時は、純正の替刃カバーをつける。これで他の物を傷つけない。

サムライエッジ用トラベルホルダ
替刃カバー

サムライエッジ用トラベルホルダ
収納時の状態

 サムライエッジの刃は結構交換しないくてもいいので、一週間程度の旅行や出張ならこの刃だけで充分である。


 私はホテルや旅館のアメニティーのカミソリは基本使わない。切れ味が悪い上にカミソリ負けや怪我をしてしまう。何度も嫌な経験をした結果そうしている。日頃から使い慣れ、信頼できるカミソリを出先でも使いたい。しかし、朝一回しか使わないのに重くて大きなものは邪魔になる。

 フェザー安全剃刀株式会社様へ。
 サムライエッジは優れた製品です。サムライエッジがそのまま使える旅行用ホルダを製品化してくれませんでしょうか? どのメーカーも「旅行用小型ホルダ」は出していないのが不思議です。軽くてコンパクトでちょっと使いにくいが、自社の替え刃を使用できるホルダがオプションでもあれば、日常と旅行とで使い分けができると思うのですが。

2021年6月16日水曜日

Ploom TECH のシリコンキャップの再利用(一例)

2021.May.16.
 
 Ploom TECH を使用していると、カートリッジの両端にあるシリコンキャップを捨てるのが勿体なくなった。ひと箱に2個のキャップがある。開封する度に2個のキャップを捨てることになる。

 このキャップが何に利用できないか?と思い、捨てずに残すことにした。


 Ploom TECH のシリコンキャップのサイズは内径約9mm、外径11mm、長さ16mmである。結構伸縮性もある。ふと手元のUSBに被せてみた。Micro USB、USB Ttpe-C 共にキャップとして使用できる。USB A では金属端子にならば被せることができた。

Ploom TECH のシリコンキャップの再利用
Micro USB、USB Ttpe-C、USB A
のキャップに再利用


 以前、「Micro USB 端子のサビ落とし」という記事を書いたが、車に入れているUSBケーブルの端子の錆防止に一役買ってくれるかもしれない。
 元々がゴミなので紛失しても惜しくはない。

Ploom TECH のシリコンキャップの再利用
捨てずに残しておいたシリコンキャップ


 別の利用法としては、職場の机上で使用している100均のミニスチールラックの脚の滑り止めにもなっている。


 ちなみにPloom TECH+ のキャップのサイズは大きめである。こちらは2種類のキャップで、短い方が内径約11mm、外径12mm、長さ5mm、長い方は内径約11mm、外径12mm、長さ12mmである。

 こちらの長い方のキャップはLANケーブルの端子にぴったりであった。

Ploom TECH のシリコンキャップの再利用
右はPloom TECH
左がPloom TECH+ 

Ploom TECH のシリコンキャップの再利用
LAN端子のキャップに



 ベッセルのマイクロドライバには掌に当たるグリップの端に回転部がある。この回転部にPloom TECH+ のキャップがぴったりであり、滑り止めと手の痛みの防止にもなる。

Ploom TECH のシリコンキャップの再利用
ベッセルのマイクロドライバ

Ploom TECH のシリコンキャップの再利用
掌に当たる回転部の滑り止めキャップに


  Ploom TECH は2年程前に購入したもので、現在、紙巻煙草から電子タバコに移行中。そろそろバッテリーが弱くなってきているので Ploom TECH+ も入手した。

Ploom TECH
Ploom TECH

Ploom TECH
Ploom TECH

Ploom TECH
    カートリッジとキャップ


 ほんとうは煙草をやめるのが一番いいのだけどなあ。

2021年6月4日金曜日

エブリイ ウインド・スクリーン(フロントドア用換気用網戸)

 2021.March.20.

 車中泊時の換気は重要である。エアダクトの切り替えを外気モードにすれば、ある程度の空気は入るが、近頃の車にはエアフィルターが付いているので空気が通りにくい。それでもドア開閉時のエア抜きもあるし、意外と隙間だらけではある。

 人間の皮膚と呼気からは水蒸気が発生している。具体的数値を調べてみると次の記事が参考になった。

トーワの散歩道  ~想いのままに~ 」様の記事「人体からの水蒸気発生量」中の表「表 3 (参考) 人体からの水蒸気発生量 (g/h)」である。

 車中泊中の車内での人間の行動としては軽動作〜睡眠である。この表では軽動作と静座が該当すると思われる。数値はアメリカ人のもので、注釈に日本人は0.86倍と明記されている。日本人に換算すると  

人体からの水蒸気発生量 g/h
動作
室内温度
10℃20℃25℃35℃
静 座283456130
軽動作45108151256

 こうなった。ただし、小数点以下は四捨五入している。静座をほぼ睡眠と考えると気温10℃でも1時間28ml。6時間睡眠すると168ml。快適な25℃だと1時間で56ml、6時間で336mlである。

 これだけの水分が狭い軽自動車内に放出されるので、朝、外気温で冷やされたガラスの内側がびっしょり濡れているのである。

 

 これまではフロントドアにはドアの上部からすっぽり被せるメッシュの網戸を使用してきた。しかし、夜中に雨が降るとメッシュ生地に滲みた雨がドアの内側に染み込んでしまう。雨でも通気ができ、防犯上問題のない換気口を作ることにした。

フロントドア用換気口

 私のエブリイは純正オプションのバイザーを付けている。雨天時も窓を少し開けて換気ができる。ただ、このままでは虫は出入り自由である。

 バイザーを軒先として、雨が入らない程度にガラスを開け、その隙間を埋めるメッシュを入れたパーツを作ることにした。

 何度も窓ガラスを開け閉めしながら、厚紙でパーツの型を取り3mm厚のシナベニアに型を書き写す。

3mm厚のシナベニアを使用した。


 切り抜いた各パーツを再度車の窓に合わせて修正をする。この作業が面倒であった。

 パーツの成形が終わると塗装と網戸のネットを貼り付ける。ネットの接着は5分間硬化型のエポキシ系接着剤で行った。その後、接着剤からはみ出したネットの端をカットし、各パーツの接着、再塗装を行い完成。

各パーツ。

ネットの貼り付け

ネットの貼り付け

接着剤からはみ出したネットをカットする。

各パーツを張り合わせて再塗装。


 取り付けは簡単。まず窓をある程度開ける。制作したウインド・スクリーンを窓枠上部のガラスが入る溝に嵌め込む。少しずつガラスを閉めてガラス上部がウインド・スクリーン下端の溝に嵌まればセット完了。ぴったりガラスを閉めるのではなく、少し余裕があったほうが良いだろう。それでも隙間はできない。

運転席側の窓

ガラスの入る溝に
ウインド・スクリーンを嵌める。

溝にウインド・スクリーンをセットした状態

ガラスを少しずつ閉める。

ウインド・スクリーン下部の溝に
ガラスが入れば完了


 ウインド・スクリーンの網戸メッシュの最下端は、バイザーの下端と同じ高さにしている。ガラス上端にもウインド・スクリーン下の下向きコの字型の溝が覆っているので、雨水の侵入はない。
 ウインド・スクリーンを取り付けた状態でウインド・スクリーンを動かそうとしても頑丈に嵌っており、破壊されることはないだろう。

真横から見た状態

斜め下から見た状態

網戸メッシュの下端は
バイザーの下端とぼぼ同じ高さ。

横殴りの雨でも、
室内に吹き込む心配はないだろう。

 いくら沖縄でも真冬は寒いので使用することはないだろうが、これで少しは換気効率が上がればありがたい。

 以前制作した後部座席のウインド・スクリーンも3mmシナベニアで作り直そうと考えている。ただし、リアシートの窓は半分ぐらい開く。フロント用と同じ構造では夜中の雨に対応できない。バイザーの隙間程度の開け方では暑い。ほぼ前回の構造と同様で細部の改良を考えている。