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2021年1月3日日曜日

メスティン用アルミハンドルの制作

 2020.November.01.

 ダイソー・メスティンでコーヒーのお湯を沸かしていると、やはり蓋をしないと熱が逃げてしまう。蓋にツマミがあれば開け閉めは熱くないのだが、ツマミなんて付けるとメスティン本来の携帯性を損ねてしまう。もちろんTrangiaのアルミハンドルTR-TH25もあるのだがあれは大きすぎる。ミニトランギアのハンドルTR-289も結構大きい。蓋の開け閉めに特化した軽くて小さなハンドルがあると便利である。

ダイソー・メスティン
メスティン用アルミハンドル。


 手持ちの端材で良いのが見つかった。1cm角のアルミパイプである。

 適当な長さにサンダーでカットし、切れ込みを斜めに入れる。先端は板状にして斜めに折り曲げた。切断面を研磨しこれだけで完成。

アルミハンドル
1cm角のアルミ角パイプ

 使い方は、斜めのスリットを蓋の縁に噛ませて持ち上げるだけ。

アルミハンドル
蓋の長辺を挟んだところ。

アルミハンドル
蓋の短辺を挟んだ方が
てこの原理で喰い付きは良い。

 調子に乗って3個作った。

アルミハンドル
超軽量アルミハンドル。


 実際に使用してみた。
 私は、余程強い風じゃないと蓋は外しやすいように逆さまに置くことが多い。

ダイソー・メスティン
湯沸かし中。

 
 蓋の縁に制作したアルミハンドルのスリットを噛ませて持ち上げる。

ダイソー・メスティン
ハンドルのスリット部を蓋の縁に噛ませる。

ダイソー・メスティン
そのまま持ち上げるだけ。

 スリット部先端の爪の使い道は下の写真の通り。蓋を上下正しくしている時に蓋を持ち上げるのに使用する。

ダイソー・メスティン
ハンドル先端の爪で蓋を持ち上げずらす。

ダイソー・メスティン
ハンドルを180°回転させ、
スリット部に蓋の縁を噛ませる。

ダイソー・メスティン
蓋を持ち上げる。


 今回使用したのはダイソーのメスティンと過去記事
 「固形燃料用ゴトク(空き缶利用)の制作 Part 2
 で制作した五徳と固形燃料である。また風除けは大分前に自作したアルミ・ウインドスクリーンである。

ダイソー・メスティン
アルミ板とステンレス針金で自作した
ウインドスクリーン。

ダイソー・メスティン
過去記事にある空き缶五徳。

 特に問題はなさそうである。このアルミハンドルの重量は僅か10数g程度。コンパクトだし邪魔にもならない。箸置きとしても使えそうである。

2020年11月27日金曜日

ダイソー・メスティン ハンドルの改良

 2020.November.01.

 ダイソーで購入したメスティンはトランギアのメスティ゛ン内に綺麗にスタッキングできて素晴らしい。長いこと探し続けていたメスティンになった。

 ただ、少し使ってみて疑問に感じることがあった。

 ダイソーのメスティンでお湯を沸かし、カップに注いでいるとメスティンがくるりと回ってしまうのである。何を言っているのかわからないと思うので、下の写真をご覧頂きたい。


ダイソー・メスティン
ダイソーのメスティンを逆さまにすると

ダイソー・メスティン
メスティン本体がくるりと倒れ込む。

トランギア・メスティン
一方、元祖トランギアのメスティンは

トランギア・メスティン
逆さまにしても本体は回転しない。


 注ぎ始めは問題なく注げる。終わりの方でメスティンがハンドルのヒンジから回転し、カップに激突するのである。お湯がカップの外に溢れたり、最悪カップが転倒しやけどの心配もある。

 トランギアのメスティンではハンドルを軽く挟むように握ればこんなことはなかった。ダイソー・メスティンではハンドルを強めに握っても回転してしまう。

 トランギアとダイソーのメスティンのハンドルを外して比較してみた。

ダイソー・メスティン
左がトランギア。右がダイソー。


 トランギアのハンドルはメスティン本体のヒンジの筒の長さより、ハンドルの軸の長さが短い。

トランギア・メスティン
トランギアのハンドルとヒンジの筒。


 一方、ダイソーのハンドルはメスティン本体のヒンジの筒の長さより、ハンドルの軸の長さが長い。

ダイソー・メスティン
ダイソーのハンドルとヒンジの筒。


 つまり、トランギアの方はハンドルを挟み込む方向に軽く握るとヒンジの筒を挟み込んで本体の回転を抑えることができる。しかし、ダイソーのメスティンはいくら挟もうとしてもハンドルの軸同士がぶつかるだけでヒンジの筒を挟めないのである。

 ならば対策は簡単である。ダイソー・メスティンのハンドルの軸を短くカットするだけである。

 サンダーに切断砥石でカットし、切断面のバリ取りにリューターで研磨するだけである。


ダイソー・メスティン
ダイソーメスティンのハンドルの軸をカット

ダイソー・メスティン
両端をカットする。


 加工後、メスティンにハンドルを取り付け、逆さまにしてみた。もちろんハンドルを軽く握っただけだとメスティンはヒンジから回転する。これはトランギアのものでも同じである。しかし、ハンドルを挟み込む方向に握ると回転しなくなった。

 これで安心してカップに注ぐことができるようになった。

ダイソー・メスティン
ダイソー・メスティンも回転しなくなった。

 ヒンジの筒の下部に軸を固定する切れ込みを入れることも考えたが、そうすると無理をするとヒンジの筒が広がってしまいハンドルが取り付けられなくなってしまう。遠いスウェーデンでトランギアの設計者も利便性と耐久性の間で悩んだのではなかろうか?と思いを巡らせた。

 Trangiaのウェブページを眺めていると、Trangiaの歴史も載っていた。もちろんスウェーデン語なんて分からないので、chromeで日本語に翻訳して読んでいる。ブラウザも便利になったもんだ。

 Trangia製キャンドルランタンも作っていたんだなぁ。ネットで探すとデッドストックが1万円超えている。手を出そうとは思わないが、興味深い。

2017年6月5日月曜日

トランギア ツンドラ3ミニ ミニトランギア用自作ストームクッカー フライパン用ゴトク

2017.June.03.

 「ミニトランギア TR-28T ストームクッカー化
 「トランギア ツンドラ3ミニ ストームクッカー化 1 (風除け)
 「トランギア ツンドラ3ミニ ストームクッカー化 2 (風除け)
 「ミニトランギア TR-28T ストームクッカー化 燃焼テスト
 で制作、紹介した自作ストームクッカー(風防)の改良を行った。

 
自作ストームクッカー
ミニトランギアTR-28T用自作ストームクッカー。
目玉焼き調理中。

 改良点は
 1. 基台部の空気穴の大径化。
 2. フライパン用ゴトクの制作。
 である。


 もう少し酸素の供給量の安定化を図るため、基台部の空気穴をステップアップドリルで大きく開け直し、更に空気穴を開けていなかった反対にも2ヵ所穴を開けた。

 これらのストームクッカーを制作した当初はフライパンは上部風防部を使用せずそのままトランギアの純正ゴトクに載せるようにしていた。何度かフライパンでの湯沸かし実験を行ったが、熱効率が良くないようであった。
 フライパンをハンドルで持ち上げると一気に沸騰する。つまりもう少し高さが必要であるということだ。

自作ストームクッカー
制作当初のフランパンの載せ方。

 風防部の上にフライパンを載せてみようと、その方法を1週間ほど悩み2つほど試作してみた。だがどうも良くない。

 最終的には0.5mm厚のステンレス板を使用したゴトクに決定した。

自作ストームクッカー
完成したフライパン用ゴトク。

 まずはミニトランギア TR-28T 用自作ストームクッカーから。




 ゴトクは3枚のステンレス板を切り込みに合わせ三角形に組み合わせ、風防の上辺部に掛けるだけ。バーナーの火力調節用消火蓋をほぼ全開にし、立ち上る炎がゴトクの三角の板の内側からゴトク上部の歯の隙間からフライパンの底を舐めるように外辺部に排気されるように考えた。
 また、ゴトクの各パーツの全長はスタッキング時に風防の底に収まるサイズにした。


自作ストームクッカー
ミニトランギア TR-28T 用 ゴトク。

自作ストームクッカー
ミニトランギア TR-28T 用 ゴトク。

自作ストームクッカー
ミニトランギア TR-28T 用 ゴトクのセット方法。

 フライパンを使用するには、これまで通り基台部をセットし、その上に風防部を載せる。風防の上にゴトクをセットし、フライパンを載せるだけである。

自作ストームクッカー
基台部。
空気穴は大径化してある。

自作ストームクッカー
ゴトクのセット状態。

自作ストームクッカー
フライパンを載せたところ。

自作ストームクッカー
風防とフライパンの隙間。

自作ストームクッカー
風防とフライパンの隙間。

自作ストームクッカー
ゴトクの重量は30g。
自作ストームクッカー
収納方法。


 次にトランギア ツンドラ3ミニ 用自作ストームクッカー。

trangia(トランギア) ツンドラ3ミニ ブラックバージョン TR-TUNDRA3MN-BK
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自作ストームクッカー
ツンドラ3ミニ TR-TUNDRA3MN-BK 用ゴトク。

自作ストームクッカー
ゴトクの組み合わせ方。

自作ストームクッカー
ゴトクのセット方法。

自作ストームクッカー
フライパンを載せる。

自作ストームクッカー
高さはこれ位。

自作ストームクッカー
隙間。

自作ストームクッカー
重さは21g。


 では、早速調理テストを実施。

 裏庭で目玉焼きを作ってみた。

自作ストームクッカー
ツンドラ3ミニ 用ゴトクをセット。

自作ストームクッカー
こちらはミニトランギア用ゴトク。

 目玉焼きはミニトランギア、ツンドラ3ミニのどちらも調理してみた。下の写真はツンドラ3ミニでの調理風景。フライパンはどちらも全く同じサイズである。違いはミニトランギアのフライパンのみポットとのロック用の窪みが2ヵ所あるだけである。

自作ストームクッカー
サラダ油を引いて卵を1個落とす。

自作ストームクッカー
自作のフライパン用の蓋を使用。

 上記写真のフライパン用の蓋は「ミニトランギア と トランギア ツンドラ3ミニ の フライパンの蓋」で制作した物。



自作ストームクッカー
火力は充分。強過ぎもせず、弱過ぎもせず。

自作ストームクッカー
ゴトクの縁は立ち上げているので調理中、
フライパンが逃げ出すことはない。

自作ストームクッカー
バーナーの火力調節用消火蓋は全開状態である。

 ゴトクの材料はホームセンターで購入した0.5mm厚ステンレス板である。

 使用した工具はディスクグラインダーのみである。


 風はそよ風であったが、上手くいった。さて、これで納得したのでひとまず任務完了。