2018年3月21日水曜日

ルンバ 538 エッジクリーニングブラシとバッテリーの交換

2018.March.04.

 我が家で頑張ってくれているルンバの羽根ブラシ(エッジクリーニングブラシ)が回らなくなった。
 Googleで検索すると沢山出てくる。まあ、可動部品なので消耗品だろう。ついでに最近は1部屋だけしか掃除をしなくなっていたのでバッテリーも寿命が近いのだろう。

 ルンバの型番は538である。13年製とあるから5年間頑張ってくれている。

ルンバ修理
我が家のルンバ。Aeonモデル。色もオシャレ。


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 以前、子供部屋にルンバが掃除に行った際に床に落ちていた釣り糸を巻き込んでブラシが折れたことがあった。その時購入したブラシが下の3本セットである。
 

 今回はエッジブラシモーター(サイドブラシモジュール)と互換品のバッテリーを購入した。もっと安いバッテリーもあったが、レビューが芳しくないのでこちらのバッテリーにした。

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 ルンバのサイド面にある充電コネクタの横に製造ラベルがあった。「13年製」と言うことは2013年。今から5年前のモデルである。

ルンバ修理
2013年製のルンバ。

 ルンバの型番は底面にあるタイヤのすぐ上に白い文字で印刷されている。我が家のルンバは538型ということであろう。

ルンバ修理
「538」の白い文字のプリント。

 Amazonから届いた部品は下の写真の2つ。左側がエッジクリーニングモーターAssy。右の段ボール箱が互換バッテリーである。

ルンバ修理
左の青い部品がエッジクリーニングモーター。
右の箱にはバッテリー。

 エッジクリーニングモーターの表には白い軸がありここにエッジクリーニングブラシをネジで固定する。交換用ネジは付属していないので無くさないように注意が必要である。

ルンバ修理
エッジクリーニングモーターの表面。

ルンバ修理
エッジクリーニングモーターの裏面。

 次に互換バッテリーは純正市と比べると色と表記が異なるだけでほぼ同じ形。

ルンバ修理
互換バッテリーの底面(端子側)

ルンバ修理
互換バッテリーの上面(表示側)

 この2つの部品は同時にAmazonに注文したのだが、届いたのは1日違い。宅配会社も違っていた。


 では早速、部品交換に取り掛かる。

 まずはルンバの電源ボタン長押しで電源をOFFにする。ルンバをひっくり返し、ダストボックスや掃除ブラシ類を取り外す。エッジクリーニングブラシも外す。エッジクリーニングブラシの軸ネジはNo.2のプラスドライバでいいが、モーターAssy.はNo.1である。

 ※プラスドライバの規格のNo.についてはGoogle先生に確認してください。家庭で一般的に使われているのはJIS規格のNo.2もしくはNo.1でしょうか? 番号が大きくなるほどサイズも大きくなります。サイズが合わないとネジをナメテしまいボルトリムーバーなどの特殊工具が必要になりますのでご注意。


ルンバ修理
ダストボックスや掃除ブラシ類を取り外して
ひっくり返されたルンバ。
カブトガニを虐めている訳ではありません。

 緩めるネジは下の写真の赤丸の4本のみ。空回りするまで緩め切るのがポイント。恐らく脱落防止ネジになっていると思われる。

ルンバ修理
赤丸で示した4カ所のネジを完全に緩める。


 下の写真のように目標のネジにはすぐ横に▲マークがあるので分かり易い。

ルンバ修理
内側の赤丸にある▲マークのネジを緩める。


 丁寧に底面カバーを外すと黄色いバッテリーが見えている。エッジクリーニングモーターAssy.も左上に見える。

ルンバ修理
黄色いフィルムに包まれたのがバッテリー。
左上の青い部品がエッジクリーニングモーター。


 バッテリーの取り外しにはバッテリー両端の耳を起こして摘まみ上げるとすぐに外れる。この耳を使わずにバッテリー中央を摘まんで外そうとしたが指が滑って外れなかった。

ルンバ修理
バッテリーの両端にある「耳」


 バッテリーの挿入部分は奇麗だったが、一応掃除機でクリーニングした。そこにある端子は指の汚れで錆びないように触らない方がベター。

ルンバ修理
バッテリーが入っていた部分。


 エッジクリーニングモーターは下の写真の赤丸で囲った2つのプラスネジを外すと取れる。はめる時はその逆。

ルンバ修理
エッジクリーニングモーターを
留めているネジはこの2カ所。


 エッジクリーニングモーターもバネ状の端子で繋いでいるだけである。駆動輪もアッセンブリー交換できるようである。合理的設計。だけど修理に出すと工賃高いんだろうなあ。

ルンバ修理
エッジクリーニングモーターとバッテリーを
取り外した状態。


 何も考えずにバッテリーをはめると突然音が鳴った。そうか。電源切っても常時通電しているのか。だとすると、エッジクリーニングモーターを先に取り付けるのが正しいようだ。

 バッテリーは互換品なのでそもそも外装の色が違うが、エッジクリーニングモーターは同色同型である。古い部品と新しい部品を一緒に置くとどちらがどちらなのかわからなくなるので注意。最悪すべて組み上げて試運転で間違いに気づき、再度分解という二度手間になる。

ルンバ修理
バッテリーとエッジクリーニングモーターを
取り付けた状態。

ルンバ修理
取り付けた新しいエッジクリーニングモーター。

 次に底面パネルを取り付ける。パネルはプラスチックなのでグリグリドライバを回すとプラスチックが破損して痛い出費になる。緩まないように壊さないように適度なトルクで締めること。


 掃除用ブラシも掃除機で清掃した。さらに軸部分にシリコンスプレーをほんの少し。

ルンバ修理
2種類の掃除用ブラシ。


 ブラシの端の灰色の端はこちらの駆動軸に挿入する。空回りしないようブラシの軸の先端は角型になっている。

ルンバ修理
ブラシの駆動軸側。

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箸は角型である。


 一方反対は黄色いキャップがある。こちらは空転側である。

ルンバ修理
空転側軸受け。


 黄色いキャップが軸受にしっかり嵌らない場合は駆動軸側の挿入が浅いか、黄色いキャップがしっかり嵌っていない。

ルンバ修理
空転側の黄色いキャップ。

 ダストボックスも取り付けてあとはエッジクリーニングブラシを付けるだけ。
 
ルンバ修理
ダストボックスを取り付ける。



 こちらのネジも緩まるように壊さぬように適切なトルクが必要である。

ルンバ修理
エッジクリーニングブラシを取り付ける。

 部品交換はこれで終了である。

 電源をONにし、テスト運転を行う。その後、SPOTとDOCKボタンを同時長押しして10秒ほど。ランプが消えてリセット操作終了。電源を入れて充電ドックにセットした。


 我が家は犬がいるので結構部屋の隅に「まっ白白すけ」(真っ黒黒すけの白いバージョン)が発生する。ルンバには過酷な環境かも知れないが、働き甲斐のある職場だと思って欲しい。まだまだ頼りにしています。ルンバ。ガンバ。

2018年3月18日日曜日

キャンドルランタン オイルインサート

2018.February.24.

【追記】2019.November.27.
最新記事「キャンドルランタンのオイル化 アルミ・オイルインサート制作」があります。こちらも参考にしてください。

【追記】2019.December.14.
関連の最新記事
1. 「キャンドルランタンのオイル化についての実験と考察 HD8の利用
HD8
ムラエ HD8


2. 「キャンドルランタンのオイル化 アルミ・オイルインサート制作①」
アルミ・オイルインサート
アルミ・オイルインサート


3. 「キャンドルランタンのオイル化 タブレット型アルミ・オイルインサート制作①
タブレット型アルミ・オイルインサート
タブレット型オイルインサート

4. 「キャンドルランタンのオイル化 タブレット型アルミ・オイルインサート制作②
タブレット型アルミ・オイルインサート
タブレット型オイルインサート
5.「キャンドルランタンのオイル化 アルミ・オイルインサート制作 ②
オイルインサート
アルミボトルのオイルインサート



以下本文・・・

ムラエ オイルランプ MGT-4 MURAEI Lunax mini MGT-4」で紹介したムラエのミニオイルランプ「ルナックスミニ MGT-4」の残りの3つの内のひとつを利用してみた。


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※MGT-6ではなくMGT-4を使用。amazonではMGT-4の単体販売はこの記事を書いている時には無いようだ。

ムラエのミニオイルランプ「ルナックスミニ MGT-4」

 昔、一番最初に購入した真鍮製キャンドルランタンのオイルインサートを作ってみた。

 このキャンドルランタンは恐らくキャプテンスタッグ製だったと思う。本体のプレート(シール?)はとうの昔に剥がれたか剥がしたがしてしまった。バイクツーリングや離島トレッキングの夜のメインの明かりとしてずっと私の傍にいる。その後、同タイプのアルミ製キャンドルランタン2つも追加購入したが、なぜかこの真鍮製のランタンを使ってしまう。

オイルインサート
キャプテンスタッグのキャンドルランタン

 ムラエ MGT-4のガラス製タンクは使用しないで、代わりにガラス瓶をタンクとして使用する。Googleで検索中に、ある方のサイトで「山椒の粉」の瓶の口のサイズがMGT-4の火口にぴったりだとあった。昨年、他の香辛料の瓶でチャレンジした時は口のサイズが微妙に大き過ぎた。S&Bのさんしょうの粉を購入し、試してみるとこれがビックリ、ジャストフィット。緩くもなくきつくもなくびったりサイズである。しかも瓶本体は遮光瓶でなくクリア。燃料残量が一目瞭然。

オイルインサート
S&B さんしょうの粉のボトルに
MGT-4の火口をセット。


 ボトルの高さもキャンドルランタンのキャンドルホルダに充分収まる。

オイルインサート
キャンドルランタンのロウソクホルダと
オイルインサートの高さ比較。


 キャンドルホルダに入れてみるとバネの隙間も充分取れる。

オイルインサート
キャンドルホルダにオイルインサートを入れた時の
底部の隙間。


 火口がキャンドルホルダの口から出る高さもちょうどいい。

オイルインサート
キャンドルランタンのバネ底をセット。
火口の出方も誂えたよう。

オイルインサート
ロウソクより芯の位置は
5mm程度高くなる。

 改造というまでもなく、山椒の粉の瓶をそのまま利用しMGT-4の真鍮製火口を使用する。もちろん芯の長さは足りないので、替え芯を長めに切って使用するだけである。

 ただし火口には芯を出す穴以外に大小2つの穴がある。ひとつは空気穴だと思うが大きい方はシリンジやスポイト等で燃料を追加注入するための穴ではないだろうか? どちらにしても引火性はないとは言え燃料を入れたまま横倒しにすると漏れる。運搬には不向きである。

オイルインサート
ムラエ MGT-4の火口の拡大。
左の小孔は空気穴。
右の大孔は燃料注入口?

オイルインサート
キャンドルランタン横の空気穴から
オイルインサート内部が見える。

オイルインサート
まるで純正品?
炎の明かりは心が落ち着く。

 この瓶にはキャップがある。このキャップを利用できないだろうか?と考えた。

オイルインサート
S&B さんしょうの粉のキャップ


 山椒の瓶にMGT-4の火口を取り付けたままキャップを嵌めてみた。火口の中央の心出し穴の隆起がキャップに当たる。山椒の粉の振り出し口の小穴のひとつがキャップのほぼ中央にあったので、穴を広げて芯が当たらないようにした。

オイルインサート
中央の穴に見える白い毛はMGT-4のガラス芯


 今度はキャップ上部の蓋の突起が邪魔になるのでリューターで削る。

オイルインサート
芯に干渉しないように穴を広げた。
キャップの蓋の突起も削る。


 心出し穴と突起を削ったのが下の写真である。

オイルインサート
加工後のキャップ。
上から。


オイルインサート
加工後のキャップ。
下から。


 キャップの内部の外側の雌ネジ部が瓶口の雄ネジにはまる部分だが、もう一つ内側に壁のような突起がある。加工したキャップを瓶に嵌めたり外したりを繰り返しながら観察した。このリング状の壁はMGT-4の火口を押さえてくれそうだ。ただ、火口の2つの穴は溝状になっている部分にあるので、うまく工夫すればこの溝に漏れた燃料を導くことができそうである。

オイルインサート
キャップ内部にはリング状の壁がある。


 ノギスでこの辺のサイズを計測した。
① 山椒の粉のキャップの内部押さえの内径17.15mm、深さ5.70mm。
 ② ムラエMGT-4の真鍮火口の2カ所穴のある窪みの外径10.1mm。

 つまり、キャップのこのリング状の壁の内側にMGT4の火口の穴のある窪みの外径より小さい穴のあるパッキンを作成し挿入することで問題は解決しそうである。

 手元に2mm厚のゴム板があるのでこれを3重にしてドーナツ状の平パッキンを作ってみた。

2mm厚のゴム板を3枚重ねで利用。

6mm厚の平パッキンを制作。

山椒の粉のキャップの中に挿入する。

 キャップの材質は「S&B さんしょうの粉」のラベルには「プラ キャップ ラベル」しか表記されていない。多分ポリプロピレンだと思う。ポリプロピレンも接着できる接着剤でキャップの蓋を接着した。


 これで大丈夫と思い、燃料のパラフィン系オイルであるレインボーオイルを入れてキャップを閉めて傾けてみた。5分ほど横倒しにしたが漏れはない。
 上手く出来たと安心し、何度かキャップを開け閉めした時である。キャップの蓋の隙間から燃料が漏れ出した。よく見るとキャップの蓋が持ち上がっている。

オイルインサート
完成した(つもりだった)キャップ。


 ゴム板で作った平パッキンが硬過ぎて強めにキャップを閉めるとキャップの上部を持ち上げてしまっているようだ。もっと柔らかい材質の物でパッキンを作らなければならない。

 手持ちの材料を探すと100均で購入し何かに使用したPVC発泡シートがあった。これは確かに柔らかい。厚さは4mm。2重にしてパッキンを作り直した。

オイルインサート
PVC発泡シート発泡シートを利用。

オイルインサート
PVC発泡シートの平パッキン。


 PVC発泡シートのパッキンをキャップに嵌めてキャップの蓋の接着をやり直し、さらにステンビスで強引に固定した。

オイルインサート
説明を追加

オイルインサート


 接着剤が安定してから強めにキャップを閉めてみたが今度は燃料の漏れは見られなかった。これで大丈夫であろう。

 ただし、キャップをすると全高がキャンドルホルダを超えるのでキャンドルランタンにオイルインサートを入れられなくなる。燃料を入れたままの場合、ランタン本体とは別にオイルインサートは携行しなければならない。

 完成したオイルインサートの容量は20~25ccぐらいだろうか?
 製造元のムラエのサイトには「オイルは1時間4mlの低燃費で、」とあるので燃焼時間は5~6時間であろう。

 ムラエのサイト
 http://www.muraei.co.jp/oillamp/lunax/lunaxmini/index.html

 キャンドルだと8~9時間なので少し使用時間は短くなる。ただ、オイルインサートの利点ははるかに大きい。
 ① 炎の大きさが調整できる。
 ② 点灯時ランタンを動かしてもロウがこぼれない。
 ③ 手入れが簡単。(ロウがこぼれないので)
 ④ 再点火しても炎が小さくならない(ロウソクの場合芯が焦げて小さくなったり、運搬時に焦げた芯が折れたりする)

 キャンドルだと風でランタンが揺れるだけでロウがこぼれ、ランタン内部やホヤを汚してしまっていた。テントからトイレに行く場合、手にぶら下げて慎重に歩かないとロウがこぼれ出していた。

 これでずいぶん使い易くなる。ただ・・・。不便なキャンドルも不便さなりの趣があるので離れ難いものがある。キャンドルの燃焼時の匂いはパラフィン系オイルより柔らかいんだよなあ。