2017年4月26日水曜日

三脚 エレベーターフック (三脚の転倒防止) SLIK PRO DX200 DX II

2017.Mar.22.

 「三脚 エレベーターフック SLIK SPRINT 40」で行った改良を SLIK PRO DX200 DX IIでも行った。

エレベーターフック SLIK PRO DX200 DX II

 SPRINT 40 のエレベーターポールのエンドキャップはネジ式であったが、SLIK PRO DX200 DX II のエンドキャップははめ込み式である。材質もプラスチックと硬質ゴムの中間ようなものだ。エレベーターポールの2つの穴にエンドキャップの凸部をはめ込んで抜けないようにしてある。

SLIK PRO DX200 DX II のエンドキャップは
ネジ式ではなかった。

ポールの穴にキャップのボッチを
はめて脱落防止にしてある。

 ロングノーズの先端でキャップのボッチを押し込みながらキャップを外した。

SLIK PRO DX200 DX II のエンドキャップ。

キャップ内部の構造。

キャップ底部(外側)。

ボッチ(凸部)と切れ込みがある。

 このままこのキャップにフックを付けても、重しをぶら下げると繰り返し使用するうちにキャップが抜け落ちでしまう。脱落防止対策を考えた。

 ボッチをそのまま利用して、ボッチに穴を開け、ステンレス・タッピングビスを打ち込む。アルミポールにステンビスが直接触れないように1mm厚のビニールシートでパッキンを作りワッシャ代わりにした。

1mm厚のビニールシートを打ち抜きポンチで加工。

出来上がったビニールワッシャ。

ボッチ中央にドリルで細い下穴を開け、
タッピングビスを締め込む。
フックを付けたエンドキャップをエレベーターポールにはめ込み、ボッチ部にタッピングビスを締め込む。これで完成。


出来上がった拡大図。

ビニールワッシャが緩衝材として
電蝕とガタから守ってくれる…はず。
多分。

余っている靴紐でループを作りフックに付けておく。

紐があるとフックにかからないバッグの取っ手なども
紐でぶら下げることができる。

 余った靴ひもをカットし環状にしてからフックに付ける。フックは小さいのでカメラバッグの取っ手などの幅のあるものはフックに掛けにくい。紐を取っ手に通してフック掛けると上手くいく。

 ついでにSPRINT 40 にも紐を付けた。

2017年4月23日日曜日

trangia トランギア マルチディスク もどき

2017.April.16.

マルチディスク もどき

 trangiaのストームクッカーは今から20年ほど前に購入して大切に使用している。ソロ用のTR-27と2-3人用のTR-25のふたつである。

 当時はアウトドア雑誌の「珍しい物の紹介」程度に記載されていたが、オプティマス8Rの爆音の後の恐ろしいほどの静寂を感じる度に、もともと静かなバーナーならばこんな恐怖はいらなくなるかも?と使い始めた物である。

 ここ数年はtrangiaの日本での人気もうなぎ登りのようで、新しい商品も出始め、価格も1.5倍ほどになっているようだ。

 trangiaから出ている新しいアイテムの中で、これは便利かも?と思っていたのが「マルチディスク」である。





 TR-25とTR-27の両方揃えるとなると1枚1,600円程度なので3,200円。うーん。高い。

 雪山に行くこともない(沖縄に雪は降らない)のでストームクッカーのベースに使用することもないが、まな板兼水切りの特に「水切り」機能は魅力であった。

左の水色の板が今回制作したマルチディスクもどき。
右の半透明の板が曲がるまな板。

 以前からまな板としては100均の曲がるまな板を円盤状にカットし、フライパンの傷防止シートと交換してセットしてある。パスタやそうめんなどの水切り用にジャストフィットのざるを探した頃もあった。「水切り機能」はどうしても欲しかった。

 今回、制作のきっかけになったのはWILDO Camp-a-Boxを入手したのがひとつ、もう一つは100均で耐熱温度120℃の硬くて薄いまな板を見つけたのが理由である。



 WILDO Camp-a-Boxにはまな板兼水切りが付いていた。まな板のひと隅に多数の穴が開いているだけであるが、これで充分であった。

WILDO Camp-a-Boxのまな板。

 100均で購入したまな板はこちらである。

100均のまな板。

 裏の説明書きには「耐熱温度120℃」の文字がある。これが購入の決め手になった。

まな板のパッケージ裏の説明書き。

「耐熱温度120℃」

 まな板に鉛筆で下書きを行う。

切り取り線を下書き。

拡大。

 ザルの穴をドリルで開ける。下書きではきちんと書いたのだが、実際は穴の位置がずれまくり。あまりの穴あけの多さと少しずつズレ始めてだんだん適当になってしまった。
 我ながら根性のなさに辟易。

穴が汚くズレてしまった。

 ストームクッカーのポットの口に合わせて水を切る時に、このまな板が滑ると食材が零れ落ちてしまうので滑り止めを作った。
 ザル部の下に当たる所に2か所爪を作りヒートガンで加熱して曲げた。

滑り止めの爪。

ポットの縁に掛かるようにする。

ハンドルを差し込む穴も開けた。

使用時はこの通り。

 マルチディスクもどきはフライパンの中に入れて収納する。こうすると新品時に付属していたフライパンの傷防止シートが不要になる不要になる。

フライパンの内寸ギリギリのサイズで作ってある。

 TR-25用とTR-27用のふたつを制作した。まな板の端材で汎用の水切りまな板も制作。

左上:TR-27
右上:TR-25
下:汎用まな板
TR-27用から作り、次にTR-25を作ったが、後になるほど穴あけがいい加減なってしまったのはご愛敬。

TR-27

TR-25

 ここで現在のストームクッカーのセット内容をご紹介。
 本来のストームクッカーにポット用アルミ蓋とフライパンの蓋を追加。今回制作したマルチディスクもどきと100均の曲がるまな板、セルローススポンジの布巾、洗剤とスポンジ、オピネルのナイフをひとまとめにしている。オピネルと洗剤、スポンジはアルコールバーナーTR-B25とともにケトル内に収納できる。

現在のTR-27のセット状況。

 まな板が2枚になった恩恵は大きい。食材のカットと一時置き用と便利に使い分けられる。

左:マルチディスクもどき
右:曲がるまな板

どちらのまな板もフライパン内に収納できる。

 反省・・・根性が足りなかった。もう一度ザル部の穴を綺麗に開けたい。(でもあの果てしない作業は避けたい。)

2017年4月21日金曜日

EARTHMAN (高儀) チャック式 AC100V ミニルーター 修理

2017.April.17.

 長年愛用のミニルーターである「EARTHMAN (高儀) チャック式 AC100V ミニルーター」の様子がおかしい。

EARTHMAN チャック式 AC100V ミニルーター。

 先日使用時に異変に気付いた。症状は回転速度が速くならないのとスイッチが切れないことである。本体を振ってみるとカラカラと何かがルーターの中で転がっている。

 購入時にもそれほど高価な物でもなかったし、家庭用なので定格使用時間が10分という極めて短く、切断砥石を使用するにはモーターが止まってしまうほど力も無い物なので、これは買い直すしかないかなと思った。



 次のルーターは連続使用に耐え、ある程度力があるものにしたいとAmazonのレビュー、メーカーのWeb等を眺め、
 1. PROXXON プロクソン ミニルーター MM100
 2. Dremel ドレメル ハイスピードロータリーツール 4000
のどちらかにしようと考えた。

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 サイズ的にはプロクソンが良いが、「定格時間15分」がネックである。
 やはりドレメルが良いかも?と悩んでいるうちに、ふと、長年愛用のEARTHMANのミニルーターをとりあえず分解して中を見てみようと思いついた。

 分解には+マイクロドライバ1本で済んだ。

 電源コード側の黒いリングはネジ式なので回せば外れた。

電源コード側の黒いリングはネジ式である。

 チャックも回していけば外れる。

チャックも回せば外れる。

 本体底部(ラベルの反対側)のネジは4本。内1本はサイズが小さい。

写真右上のネジだけが小さい。

 チャックの根元の黒いリングもネジ式であったので回して外す。
 
このリングは外し方に悩んだが、
結局はネジ式であった。

 本体カバーを開けてみると、黒い円盤と小さなネジが転がり出した。

丁寧に本体を開けると写真右下の
ネジと黒い円盤が落ちて来た。

 カラカラの原因はネジのようだ。 速度調節用のダイヤルの円盤を固定していたネジが本体内で外れ、ダイヤルが空転していたようである。
 回転速度が速くならないのとスイッチが切れないのはこれが原因のようだ。

速度調節用のダイヤルの円盤と、固定していたネジ

 ダイヤルの中心の切り欠けを合わせてネジで留める。そして緩み防止に瞬間接着剤を1滴。

緩み防止に瞬間接着剤を滴下。


これで大丈夫だろう。

 分解時とは逆の順番で組み上げて修理完了。早速試運転すると問題なし。

 まだまだ現役で頑張ってもらえそうである。(でもドレメル4000も欲しいなぁ)

2017年4月16日日曜日

トランギア ストームクッカー フライパンの蓋

2017.Jan.21.


 私が最初に手に入れたバーナーはオプティマス8Rである。

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 バイクツーリングで長年使用し、ケースの錆やゴトクの瘦せと変形、タンクとバーナーの接合部の燃料漏れなど経年劣化は避けられなかったが、塗装や真鍮のロウ付け、部品交換等修理を施し、現在も完動品である。

 車を購入してからはガス式の2バーナーである EPI TWIN 、IWATANI PRIMUSのIP-MBLなどを経てアルコールを燃料にするトランギアに移った。

 TR-25を購入後、使うたびに魅せられて TR-27を購入、最近はミニトランギアまで手に入れた。






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 最近のストームクッカーは「ウルトラライト」と銘打ち、ヤカンが付属していないようである。私が購入した頃は「アルコールバーナーは使えない」と言うのが一般的で、よほどの偏屈者か変わり物好きにしか受け入れられていなかった。
 アウトドア雑誌もガソリンバーナーとガスバーナーばかり脚光が当てられ、ムック版のカタログの隅っこにおまけのように紹介されていた。

 世の中にAmazonもなかった頃なので、ホームセンターのアウトドアコーナーで注文で取り寄せ購入した物だ。商品到着の連絡を受けた時、対応してくれた担当の方も「こんなのがあるんですねぇ。一度箱を開けて中の商品を見せて頂けませんか?」「どうでしょう、売れますかね?」と聞かれたのを覚えている。



 以前、ストームクッカーのポット用の蓋は制作している。米を炊いて、蒸らしている間にフライパンを使うために作った物だ。ところが、フライパンで野菜炒めや焼きそば、焼き肉、お好み焼きを作るだけなら良いのだが、餃子やホットケーキ、目玉焼きを作る時に「蒸し焼き」ができなくて困っていた。蓋の素材を探してスーパーやホームセンターに出向いても、最近はガラス蓋やステンレスに押されてアルミの蓋が探せない。こういう時のAmazonである。

 形状では「大一アルミニウム製のアルミフライパンカバー 24㎝」が欲しかったのだが、価格で「パール金属製のクックビーン H-5502」を選択した。


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 TR-25のフライパンはφ18cm。TR-27はφ22cm。TR-27用にはほぼ無改造でぴったりである。TR-25にはサイズダウンが必要である。

 まずはTR-25から。蓋中央のつまみを取り外す。次に吊るし用のフックも外す。

パール金属のクックビーン H-5502




 蓋から外した部品を眺めていて、ふと思いついた。吊り下げ用のフックの利用である。このフックはアルミの棒材である。これを折り畳みのつまみに利用する。

取り外した部品。

右のフックを捨てるのはもったいない。

 アルミ板の端材からフック用の基台を作る。

アルミ板から作った基台。
留めるのはアルミリベット使用。

 蓋の中央のつまみを外した穴に基台をリベットで固定し、フックを取り付ける。

リベットで叩いてカシメる。

付属していたフックをはめる。
これは収納時の状態。

使用時は立てる。

フックの位置が中央からずれてはいるが、
フックがL字なので蓋を持ち上げてもこの通り。

リベットを叩いた裏面。

 TR-25用の物はこれで完成。次はサイズの小さいTR-27である。



 TR-27のフライパンの縁に傷防止のためのマスキングテープを三重に巻く。

フライパンに合わせて蓋の縁を叩いて成形するので、
傷を付けないようマスキングテープを貼った。

 蓋とフライパンを合わせ鉛筆でカット線を引き、線に合わせて金切鋏でカットする。

厚めのアルミ板が使用されている。
それでも切れる。

 切り終わった蓋とTR-27のフライパンを合わせてプラスチックハンマーで少しずつ縁を叩いて成形する。

 膝の上に載せて叩き成形作業をすると作業しやすいし、無駄な音が出にくい。

成形途中。


まだまだ成形途中。

 成型完了後は縁にサンダーでペーパーディスクを使い切断面の高さを整え、バリを取って完成。

収納状態のつまみ。

使用状態のつまみ。

完成。

 さて完成と片付けて、カメラの写真をPCのHDDに移動した後、蓋をクッカーの収納袋に入れる際気づいた。この蓋は中央が盛り上がっているので高さがある。使用時には利点ではあるが、収納時にはそれが欠点になってしまう。

 ええいっ。と、フライパンを床に置き、中央に掌で体重をかけて凹ませて終了。

 写真はないが、結構きれいに凹んでくれた。ぱっと見わからない。

 ようやく収納袋にも収まって本日の作業終了。