2020年2月22日土曜日

アルミ缶で作るアロマウォーマー ④(アロマポット)まとめ

2020.February.09.

 アルミ缶で作るアロマウォーマーはこれまで4基作ってみた。その4つのまとめをしてみたい。

前記事
・「アルミ缶で作るアロマウォーマー ①(アロマポット)
 →最初の作品
・「アルミ缶で作るアロマウォーマー ②(アロマポット)
 →失敗作?
・「アルミ缶で作るアロマウォーマー ③(アロマポット)
 →まあ、納得の品

アロマウォーマー
自作アロマポット4種類。


缶径は65mm。


 共通するアロマポットとしての特徴
① オールアルミ製
② 直径は65mm
③ 材料代無料(飲料としては有料ではある)
④ ティーライトキャンドル用
⑤ キャンドルが燃え尽きるまで水とオイルの追加は不要
⑥ 軽量だが安定性が高い。
⑦ 製作時間は慣れてくれば2時間程度。(切断面のバリ取りに時間がかかる。)
⑧ 使用した工具はリューター、ドリル、カッターナイフ、金切りバサミ、ノギスである。

 使用環境は気温15℃〜23℃。室内なので風は弱い。キャンドル燃焼中もウォーマー下部を指で握って持ち上げても火傷するほどは熱くない。テーブル表面にも影響はない。ただし、真夏の環境下では結構熱くはなりそうである。使用時には底にコースター等を敷く方が良いかも?


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※このDremelの4000番は実に使い勝手が良い。2017年にAmazonで購入したのだが、私の工作には使用頻度が高い。パワーも充分である。欠点は大きくて重いので女性には長時間は厳しいと思う。フレキシブルシャフトを使えば大丈夫かも? トリマーとしてのアタッチメントも別売りである。最近は近くのホームセンターでも取り扱っている。



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※このドリルドライバーは私の一番のお気に入りである。充電式ではないがその分長く安心して使用できる。何よりトルクが強い。手首を拗じられるほどの力がある。



※これ何気に極めて便利。使う前は全く期待していなかったのだが、現在は使用頻度は高い。超便利。


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☆第1号基☆ [全高100mm、全幅65mm、重量18g]
 最初に作ったものなので、行き当りばったり。完成度は低いが実用度は高い。
 ①上下非分解式
 ②ティーライトキャンドルの出し入れはウォーマー部(下のキャンドルを入れる部分)の広い口から行う。
 ③4つの中で一番高さが低い。

 初めて作った物なので詰めが甘く、排気孔の約半分がポットで隠れてしまった。正確には排気孔正面から見ると1/2しか開いていないが、ポット底部とウォーマー壁面とには隙間があるので実際は2/3は開いている。

アロマウォーマー
1号基

アロマウォーマー
1号基

アロマウォーマー
1号基

アロマウォーマー
1号基
アロマウォーマー
1号基18g。

アロマウォーマー
1号基全高100mm。


☆第2号基☆ [全高115mm、全幅65mm、重量20g]
 工作精度が悪く、一番見た目が悪い。使えないことはないが・・・。
 気持ちとしては失敗作。(T_T)
 ①上下分解式
 ②ティーライトキャンドルの出し入れはウォーマー部の広い口からと、分解した時の上部からの2通りで行うことができる。
 ③缶の切り口をふたつ折りにした。

 缶の縁折の技術が悪く凸凹と歪になってしまった。しかも折り曲げ部から亀裂が入り縁にヒビ割れが出来ている。ただ、排気孔はしっかり確保できた。まずはコイツから使い倒していこう。

アロマウォーマー
2号基

アロマウォーマー
2号基

アロマウォーマー
2号基

アロマウォーマー
2号基

アロマウォーマー
2号基

アロマウォーマー
2号基
アロマウォーマー
2号基20g。

アロマウォーマー
2号基全高115mm。



☆第3号基☆ [全高110mm、全幅65mm、重量19g]
 工作精度はまあまあ。見た目も良く実用度は充分。おちゃらけた顔がポイント。
 ①上下分解式
 ②ティーライトキャンドルの出し入れはポット分解時にウォーマー部の上部から行う。
 ③キャンドルの着火はウォーマー部の顔の口から行える。

 ウォーマーとポット部の境目の仕上がりが良い。いたずらで作った側面の顔が楽しくなる。これからも作るなら顔のデザインや顔以外のデザインも作ってみたいかも。蝶や鳥、木の葉などの線画などを切り絵細工のように切り込むのも素晴らしいはず。ただ、工作過程と時間を考えると気が遠くなる。薄いアルミ板をリューターで切ると、たまにアルミを弾いて切り口が変形する。先端工具の回転方向を考えて少しずつ加工しなければならない。私にはそんな技術も自信もない。しかし、もしそれが可能なら綺麗な明かりで癒やしを得られること間違いなし。(どなたかチャレンジしてみませんか?)

アロマウォーマー
3号基

アロマウォーマー
3号基

アロマウォーマー
3号基

アロマウォーマー
3号基
アロマウォーマー
3号基19g。

アロマウォーマー
3号基全高110mm。




☆第4号基☆ [全高110mm、全幅65mm、重量20g]
 工作精度はまあまあ。見た目も良く実用度は充分。機能最優先のシンプルデザイン。
 ①上下分解式
 ②ティーライトキャンドルの出し入れはポット分解時にウォーマー部の上部から行う。
 ③キャンドルの着火はウォーマー部の上部からしか行えない。
 ④4つのうち最も風に強い。

 3号基とほぼ同じ構造だが、ウォーマー部の側面には底部の吸気孔と上部の排気孔しかない。大きな開口部が側面にないので風に強い。部屋の窓を開けて強い風が吹き込んでもこれだけは火が消えなかった。

アロマウォーマー
4号基

アロマウォーマー
4号基

アロマウォーマー
4号基

アロマウォーマー
4号基
アロマウォーマー
4号基20g

アロマウォーマー
4号基全高110mm。

アロマウォーマー
4号基

アロマウォーマー
4号基
着火方法。

 アロマポットの記事を読まれている皆さんは当然ご存知と思うが、キャンドル式アロマポットには水が不可欠である。当初知らなかった私はアロマオイルを焦がしてしまい、癒やしどころか焦げたオイルの悪臭が立ち込め慌てた経験がある。
 アルミ缶で作るアロマウォーマー ①(アロマポット)で説明した通り、小さなアロマポットでは頻繁に補水しなければオイルが焦げてしまう。補水せずキャンドルが燃え尽きるまでメンテナスフリーを目的で制作した。目的は達成できたと思う。

アロマウォーマー
アロマポット(アロマウォーマー)オールスターキャスト。


 これまでアルミ缶バーナー制作等で様々なアルミ缶を利用してきたが、今回の材料としたアルミ缶は便利であった。プリント缶ではなく、無地缶にフィルム巻。全ての市販の飲料缶がフィルム巻きになってくれれば有り難いのになあ。作業中何度も考えた。その銘柄専用のプリント缶をこれまで通り使用するのと、同型缶で製造銘柄に合わせてフィルムを替えるのとどちらが低コストなのだろうか? 少なくとも利用させて頂いたUCC上島珈琲様は後者のコストを評価しているのだろう。
 飲料メーカーとしては飲用後の空き缶の工作利用を考慮することはないと思うが、飲んで美味しい、工作して楽しいそんな飲料缶があってもいいと思う。少なくとも缶飲料を買う時、フィルム巻缶(正式呼称はわからない)を選ぶようになったのは事実である。これも付加価値のひとつだと思うのだが。


余談・・・。
 ティーライトキャンドルは近くの100円ショップの下の写真の商品を使用している。
 15個入りで税込み110円。キャンドル1個が7.3円になる。炎の大きさもまあまあ大きく、照明用としては満足できる。燃焼時間はやく3〜4時間程。Amazon等の通販で同じサイズのものを探してみたが、100個入りで1,000円を超えている。つまり1個10円以上。100均も結構コストパフォーマンスがいい。

使用している100均のキャンドル。



 【おまけ】2020年2月11日。祭日だったので残りの空き缶でもう一つ作ってみた。
 側面の顔の口からキャンドルが出し入れでき、上部のポット部の高さを取り、容積を増やしてみたタイプである。上部側面の顔のない部分には排気孔を開けてある。
 シルバーの無機質なボディにこの顔。ロボットっぽい感じ。

アロマウォーマー
おまけの5基目


 翌日、この子は同僚の所に貰われて行くことになった。可愛がられて欲しいなあ。

[自作 アルミ缶 アロマポット アロマウォーマー] 

2020年2月11日火曜日

アルミ缶で作るアロマウォーマー ③(アロマポット)

2020.February.08.

 先日コンビニでUCC上島コーヒーのフィルム巻き缶で、背の低いコーヒー飲料を見つけた。迷うことなく購入した。

 帰宅後、前回作ったアロマポットと並べてみると絶妙な缶高である。

アロマウォーマー
改良型を2つ制作した。(左から2つ)


 缶の肩の高さがウォーマー部の最上部として利用できそうである。缶の肩部の円錐部でポット部の足を嵌め込めそうなのである。

 まずは缶の底の直径を計測する。その径で缶の肩部に位置決めをする。

缶底部の直径を計測。

缶肩部に缶底径と同じ場所を決める。


 切断線と穴あけ位置をマジックで書き込む。今回はウォーマー部側面に面白い顔をいたずら書きした。

アロマウォーマー
楽しそうになる顔を書いてみた。

アロマウォーマー
肩部の線が切断する場所。その下が排気孔の位置。


 ドリルで下穴を開けて、ステップドリルでその穴を大きく広げる。最初から太いドリルで穴を開けるとアルミが薄いので穴が変形して綺麗な穴にならない。また、缶の上部を切り取った後だと缶がフニャフニャになりドリルが上手く入らない。缶胴の側面に穴を開けた後で缶の上部を切り取るのがコツである。

アロマウォーマー
ドリルで下穴を開ける。

アロマウォーマー
ステップアップドリルで穴を広げる。


 顔の口はリューターのダイヤモンドディスクで切り開け、その後ダイヤモンドビットで整形して仕上げる。排気孔の丸穴もバリ取りはダイヤモンドビットで仕上げた。

 缶上部の肩部は缶底部径より少し小さめに切ってから少しずつ削り下げていく。何度も缶底部を嵌め込み、2段目の位置で止まるように調整した。

アロマウォーマー
ウォーマー部の上部。

アロマウォーマー
側面の顔。

アロマウォーマー
ポット部底には3つの段がある。

アロマウォーマー
ポット部の下から2段目の位置で止まる径にする。

アロマウォーマー
ウォーマー部とポット部の取り付け状態。

アロマウォーマー
なかなかいい感じ。


 完成したので早速試運転。

アロマウォーマー
早速、水とアロマオイル、
キャンドルをセットし試運転。

アロマウォーマー
少し暗めに撮影。


 
 もう1セット分空き缶があったので同じ構造で作ってみた。

 今回は吸気孔と排気孔だけのシンプルなものである。

アロマウォーマー
底部の吸気孔と上部の排気孔だけのシンプルモデル。
(左端)

アロマウォーマー
4つ並べて。

アロマウォーマー
4つも使うのでアロマオイルは少なめに。

アロマウォーマー
沸騰はしないが、ポット底には水蒸気の泡ができる。

アロマウォーマー
ポットとウォーマーの接合部の
クビレが綺麗。

アロマウォーマー
顔もいい笑顔である。

アロマウォーマー
ちょっと暗めに。

アロマウォーマー
自作アロマポットの側面アップ。


 今度は納得のいくものが出来たと思う。デザイン的にも完成度的にも今回制作した2つは長く付き合えそうなものになった。ただし素材がアルミ缶なので乱雑に扱うとすぐに凹んだり歪む。大切に使っていこう。

[自作 アルミ缶 アロマポット アロマウォーマー]