2020年5月30日土曜日

キャンドルランタン・ソフトケース(ネオプレン製)

2020.May.10.
 そう言えば、「イワタニ・プリムス ガス・キャンドルランタン IP-G-CANDLE その2」で収納ボックスから久しぶり取り出したランタンには収納袋が無かったのを思い出した。

IP-G-CANDLE

 その後、別用で100均ショップに寄ったついでに思い出して代用になる物を探してみた。

 500ml用ペットボトルケースでネオプレン製の物があった。サイズ的には微妙に大きいかも?
100円なのでとりあえず買ってみた。

 帰宅後、IP-G-CANDLEを入れてみたらまあまずまず。ただし、口が閉められない。ネオプレンの両面ジャージ(ウエットスーツと同じ)なので中心の生地はスポンジ状のゴムである。その両面にジャージ生地を接着してある。ならば穴を開けても力をかけなれば大丈夫だろう。

 ペットボトルケースの口にパンチで穴を開ける。

キャンドルランタン・ソフトケース
ペットボトルケースの口に
パンチで穴を開けた。

キャンドルランタン・ソフトケース
穴の縁はそのまま。
ハトメを入れても良いかも?


 100均の巾着袋でクッカーの収納袋を作った残りの紐と、同じく100均のコードロックを取り付けるだけ。

 これで完成。

キャンドルランタン・ソフトケース
紐とコードロックを取り付ける。

キャンドルランタン・ソフトケース
キャンドルランタンを入れる。

キャンドルランタン・ソフトケース
収納時の高さはこれ位。
丁度良い。

キャンドルランタン・ソフトケース
口を閉じたところ。


 袋の径は少し大きめである。伸縮性もあるのでランタンリフレクタも一緒に収納できそうである。高さはベスト。デザインだけが選択肢が少なく、好みのものが探せないのが欠点。

 UCOミニキャンドルランタンの場合は、ホヤが収納できないので、厚紙等で筒を作り、その中に入れてからこのケースに収納すればホヤの破損も避けられるはず。

 これはオススメかも?

2020年5月18日月曜日

キャンドルランタン用蚊取りマットホルダ

2020.May.06.

蚊取りマットホルダ
キャンドルランタン用
蚊取りマットホルダ


 まずは下の写真。

 子供達は知らない物でしょうが、大人の私達には良くご存知の物。大抵の家庭では暑い夜、使用することが多い物。
 
めくるめく熱い夜に使うことが多い。
例のモノです。


 ゴム製品だと思った人がいたら、心が汚れているかも?

 最近は液体ボトルタイプや、ワンプッシュスプレータイプが主流になりつつあるので、マットは少数派なのだろうか? だが、未だにあちこちで売られている。

 以前の愛車であるジムニーSJ30の頃から12Vシガーソケットタイプの蚊取りマットホルダを使用してきた。未だに完動品で手元にある。エブリイではワンプッシュタイプの物を常備しているので使わなくなりつつある。そのため9割未使用の蚊取りマットが手元に残っている。使わなくてはもったいないお化けになってしまう。

答えは蚊取りマット。


 昨年からキャンドルランタンのオイル化に取り組んできたので、ふと思い出したのがキャンドルランタン用の蚊取りマットホルダの制作である。実は10数年以上前に一度試したことはあった。その時はキャンドルランタンの真上にアルミ板でホルダを取り付けものであったが、ほぼ直火に近い状態であったため、30分ほどでマットから薬剤が蒸発し真っ白になってしまった。
 本来の蚊取りマットに適した加熱温度はわからなかったが、電気式の蚊取りマットホルダも一瞬で火傷をするような温度ではない。そこで今回は、キャンドルランタン上部の側面を利用してみた。

 まずはホルダの構造を考えてAR_CADで設計図を作成した。AR_CADだとプリンタで出力してもほぼ1:1のサイズでプリントできる。そのままアルミ板のカットに利用できる。

蚊取りマットホルダ
AR_CADで設計図を作成。

 AR_CADで作成した設計図をラベル用紙で出力する。

 手持ちの0.5mm厚アルミ板にマスキングテープを貼りその上から印刷した図面を貼る。
 以前はそのままアルミ板に貼っていたがラベル用紙のノリが意外と強力で剥がすのが大変であった。最近、幅広のマスキングテープがホームセンターで出回っているので早速利用した。

 図面を貼ったらその上から金切りバサミでカットする。

蚊取りマットホルダ
ラベルシートに印刷した1/1図面

0.5mm厚のアルミ板の切れ端。

蚊取りマットホルダ
アルミ板の上にマスキングテープを貼る。

蚊取りマットホルダ
マスキングテープの上に図面を貼る。

蚊取りマットホルダ
線の通りにカットする。

蚊取りマットホルダ
カット後のアルミ板。

蚊取りマットホルダ
パンチで穴を開ける。


 図面の点線に沿って板金用バイスクリップに挟んで折り曲げる。

蚊取りマットホルダ
折り曲げる。

蚊取りマットホルダ
さらに折り曲げる。

蚊取りマットホルダ
完成。


 実際に蚊取りマットを挟んで脱落がないかをチェックして、完成。

 AR_CADは描いた各パーツをグループ化できるので、コピー・ペーストや反転、回転が自由自在である。アルミ板の端材で3個制作できた。

蚊取りマットホルダ
蚊取りマットの取り付け状態。

蚊取りマットホルダ
3個できた。


 キャンドルランタンに取り付ける方法は簡単である。キャンドルランタンの上部に蚊取りマットホルダの爪を差し込むだけである。

 完成後、1時間ほど使用してみたが、充分に熱くなってくれる。蚊取りマットの薬剤の香りがキチンとしてくれる。何時間持つかは未検証ではある。

 キャンドルランタンは照明器具ではあるが、発熱は避けられない。その熱を有効利用しようというのが目的である。

蚊取りマットホルダ
UCOキャンドルランタンに
取り付け。

蚊取りマットホルダ
差込部アップ①

蚊取りマットホルダ
差込部アップ②



蚊取りマットホルダ
UCOミニキャンドルランタンに
取り付け。

蚊取りマットホルダ
差込部アップ。

蚊取りマットホルダ
古い真鍮製キャンドル
ランタンにも使える。

蚊取りマットホルダ
蓋に挟み込むだけ。

蚊取りマットホルダ
ちなみにこれにも使えた。


 材料は薄い工作用アルミ板だけである。コロナの外出自粛の暇つぶしに、蚊取り
マットをお持ちの方は如何でしょうか?

 使用した工具は
① 金切りバサミ
② 事務用穴開けパンチ
③ ニッパ
④ ほんの少しのサンドペーパー
ぐらい。

 折角作って使いたくても外出自粛で出かけられない。と、言うオチでした。

2020年5月10日日曜日

ギターケースの修理(スピードステッチャー使用)

2020.April.11.

 宮古島単身赴任からようやく自宅に戻り、引っ越し荷物との格闘もほぼ終わった。

 片付け中に自宅に置きっ放しだった愛用ギターのケースを動かしてみるとケースが壊れていた。

 大学入学と同時に手に入れたYAMAHA L-8。ケースも当時のままである。ケースの蓋の縁を縫い付けてあった白い糸がボロボロになって切れている。もちろん表皮も相当ダメージを受けている。36年も経過しているのだから仕方ないのかも?
 「YAMAHA L-8」で検索すると「ビンテージ」という表記がよく見られる。ということはこのケースもビンテージ・ケースなのだろうか? (なんて冗談)
 当時8万円で購入したものだが、現在の中古市場での価格も8万円前後のようだ。当時の8万円は現在で言うといくらになるのだろうか? と疑問を持った。

 物価についてGoogle先生に聞いてみると「消費者物価指数」を教えてもらった。さらに調べてみると「e-Stat 政府統計の総合窓口」に消費者物価指数が記載されているのに出会った。「楽器」は「教養娯楽用耐久財」項目に該当するそうである。
 根拠としたデータは「消費者物価指数 / 2015年基準消費者物価指数 / 長期時系列データ 都市階級・地方・大都市圏・都道府県庁所在市別中分類指数」の年平均である。

 教養娯楽用耐久財の昭和58年の消費者物価指数は2245.8。令和元年は96.4。逆に下がっているので疑問に思って調べてみると「株式会社フジトミ」様の「物価変動を品目別にみてみると何か見えてくる?」に「これら教養娯楽用耐久財は今とは比べものにならないほど高級品だったことが消費者物価からも伺い知ることができます。」の一文が・・・。

 ということは、教養娯楽用耐久財について言えば昭和58年の1万円は令和元年の429.2円になるのではなく、逆に令和元年の1万円は昭和58年では232,966.8円に相当すると考えて良いのだろうか?
 とすると当時8万円のL-8は現在の価格相当だと約186万円? それはありえないだろう。本当にこの考え方が合っているのか素人なのでわからない。180万だとLL86 Customが買えてしまう。

 いやいやそれはいくら何でもそれはないでしょう?! ということで、「やるぞう」さんの「消費者物価計算機 1902-2017」を利用させて頂いた。そこでの計算だと昭和58年の8万円は平成29年の98,191円(1.23倍)になるとのこと。まあ、これは消費者物価指数全体での計算だから微妙な差はあるはずである。

 詳しく妥当なところをご存じの方は教えて下さい。経済は全くのド素人です。



 またまた、大きく脱線してしまったがケースの修理を行わなくてはならない。

 ケースの破損状況は以下の写真の通り。

ケース蓋の一部が縫い糸の破断。

縫い穴だけに糸の残りが。

経年劣化は避けられない。

 30年程前にザックの修理の為に購入したハンドステッチャー(スピードステッチャー)を持っている。こいつの出番は数年(10年程?)に一度ぐらいだが、なくてはならない物になっている。調べてみるとamazonでも同じ物が未だに販売されている。

スピーディーステッチャー 縫製用AWL
ノーブランド
売り上げランキング: 2,749
スピードステッチャーとはボビン内蔵の手動ミシンである。ただし、針も糸も通常の縫い針、縫い糸より遥かに大きい。専用の糸は手持ちの物はワックスが塗り込められている。

 このスピードステッチャーを使い、綻んで無くなっているケースの糸を補修した。

 始めはステッチャーを刺して貫通させ、糸の端を穴の向こうに長めに通す。長めというのは補修する予定の長さの1.5倍ぐらいが適当のようである。
 次の縫い目からは針を抜く前にステッチャー側の糸(上糸)に長めに取った糸の端(下糸)を潜らせて針を抜く。そして上糸と下糸を強めに引きながら縫い穴の中央で上糸と下糸のクロスする位置を調整する。この繰り返しである。

元の糸の穴に針をぶっ刺して縫う。

針を少し引き抜くとステッチャー側の糸がループ状に
なる。ここに糸の端を通す。

拡大:針の先端の穴から出ている糸(上糸)が
ループ状になる。

拡大:このループに糸の端(下糸)を完全に通す。

拡大:下糸を通し終わったところ。

上糸を引き過ぎると針穴から下糸がはみ出す。

上糸と下糸を引きながらたるみがないように調整する。
これを繰り返す。

 この作業で使用したのは、
 ① スピードステッチャー
 ② 細いプラスドライバー
 ③ ハサミ
 ④ プライヤー
 である。
 後にボビンに糸を巻く時にドリルドライバを使用した。


 細いプラスドライバは何に使ったかというと、最初の糸の端を縫い穴に通す時に使用した。糸にはワックスが付いているので針にくっつき易い。針を刺したままだと、硬くて糸だけを引き抜けない。なので最初針を通した後、ループした糸にドライバを差し込んで糸が逃げないようにした。
 プライヤーは縫い終わりの終端を固く結ぶのに使用。

最初のひと針。

針を抜きかけると糸がループ状になる。

糸を逃さないようにドライバを差し込む。

針を抜いてドライバごと糸を引っ張る。

糸の端が縫い穴を通すことができる。

縫い始める。

 スピードステッチャーの木のグリップには糸を通す経路上にピンが打たれている。このピンはボビンから余分な糸が出ないよう、また、糸のテンションを保つ目的がある。ボビンから出た糸はこのピンに一回巻いて針に通す。糸のテンションを高める時はグリップ上の糸を親指で押さえると良い。

グリップのピン。
無糸のテンションを張る時はこの位置で糸を押さえる。


 縫っている途中の別の写真も載せておく。

針を通す。

針を少し引き抜く。

ループに糸の端を通す。

ループに糸を完全に通す。

針を引き抜く。

 縫い終わりは結び目が目立たない所で普通に上糸と下糸を結ぶだけである。



 スピードステッチャーを入れていた袋には付属品がある。

 説明書(英語)と説明書(日本語)、予備の針、交換用糸である。

日本語版説明書

ステッチャーの針を固定するリングを
外すと中には予備の針を収納できる。

ボビンのない状態のステッチャー。

ボビンを入れる場所。

分解状態。

別途購入した糸
サンプラザ糸満の価格ラベルが付いていた。
今はカインズ サンプラザ糸満店になっている。

右のロールの糸はどこで買ったか覚えていない。


 修理作業中、ボビンの糸がなくなったので巻き直し。面倒くさいのと、ボビンの端に軸の先端が出ているので、ドリルドライバに取り付け高速巻取り。いやこれは便利でした。ドリルドライバは調速できるので、好きなように巻き取れた。

ボビンの巻取りはドリルドライバでズルっこした。

ボビンの糸をステッチャーのグリップの穴に通し、
針の糸穴に通せばセット完了。

予備の糸はまだこれだけあるので、
生きている内に使いきれるか?

番数は150番らしい。

英語版の取扱説明書(表)

英語版の取扱説明書(裏)

 スピードステッチャーなんて一体いつ使うのか? 買っても無駄。と言われそうだが、あると便利と言うか?無くてはならない道具である。少なくとも私には・・・。

 針もそう簡単に折れるものではないし、メーカー送りで修理となると新しい物を購入した方が安くつく場合も多い。わずか2〜3千円の投資で30年以上使える道具というのは極めてコストパフォーマンスが高い。

 一つ不満は、もう一回り細い針と糸があればと言うことぐらいか。