2020年3月27日金曜日

空きビンで作るキャンドルランタン ②

2020.February.03.

 前記事「空きビンで作るキャンドルランタン ①」で調子に乗ったので、新たに出来た空きビンで更に追加で作ってみた。

空きビンキャンドルランタン。


 このザーサイ(メンマも同サイズのビン)のビンで作ったキャンドルランタンは結構光量がある。ホヤとなるガラスの周囲にランタン自体の柱となる部分がないので、全周囲に光を届けてくれる。また、無色透明なガラスなので減光されない。窓を開けたままの室内では風の影響で多少のゆらぎは生じるが、大きく揺れたり、炎が消えることはない。

最初の試作は一番奥のもの。
2個目は一番手前。
3個目が中央。


 2個空きビンが出来たので、1個目からの改善点として、ビン下部の吸気孔の位置をビン底近くに下げてみた。
 1個目の吸気孔の位置は中のキャンドルのカップの上端の位置。風が吹き込むと芯を直撃していた。(吸気孔が小さいので、それでも炎は消えないが)
 吸気孔の位置を下げると、横から吹き込んだ風はまずキャンドルのカップ側面に当たり、弱められるのでは?と考えた。
 ハンドルの大きさはほぼ1個目と同じである。

 ついでに手持ちの3.2mmΦのステンレス針金でスタンドを作ってみた。

2個目のランタン

3個目も制作。

吸気孔の位置を下げた。
この位置が良いみたい。

吸気孔の数は8つ。


 吸気孔の直径は約4.4mm。数は8つである。2個目もキャンドル5個程使用してみて、安定して良い炎が保てていることを確認している。



スタンドの脚部は丸。


 3個目はどうせスタンドに吊るすなら、熱のことは気にしなくていいや!とハンドルを小さくした。少しでも高くした方が周囲に光が届く。

この小さくても温かい光。

ハンドル以外オール透明ガラス製。

この雰囲気、いいでしょ?



 4個目と5個目はガラス底部の吸気孔はそのままで、吊りハンドルの形状を変更した。

 瓶のネジ部に針金を巻くのではなく、ビン上部にハンドル用の穴を開けた。穴径は約3mm。この穴にステンレス針金の両端を差し込んで、ビンの中で曲げて抜けなくする。

 ハンドルの形状はランタンに畳んだ時、ビン側面にピッタリくっつくようにした。詳しくは下の写真を参照。

4個目と5個目

改良した吊りハンドル

吊りハンドルの固定方法


 釣りハンドルの中央部には凹部を作り、キャンドルが斜めにならないようにした。これは1個目から全て付けている。

吊りハンドルの中央部

吊った時に斜めにならないように
中央部に凹部を作った。


 ビンの口の内径は38mm。キャンドルカップの外径は37mm。下の写真の通りギリギリのサイズである。使用しているティーライトキャンドルは何の問題もなくスコンと入る。しかし、燃焼後の空のキャンドルカップは膨張してしまうのか引っかかって出しにくいことがある。その時は人差し指(お好きな指でどうぞ)を突っ込んでカップを軽く潰すとすんなり取り出せる。

 クリアカップのキャンドルは透明で綺麗だが、サイズが大きめなのでこの空きビンに入れることは不可能であろう。

キャンドルとビンの口のサイズ

吊りハンドルを畳んだ状態。
正面から。

吊りハンドルを畳んだ状態
側面から。


 このビンの中にキャンドルを入れると6個ギリギリ入った。前回は5個だったのだが、無理矢理押さえつけると1個追加できた。

キャンドルが6個入る。

このままキャップを閉められる。


 保管する時はこの状態で保管してもいい。

点灯状態

上手く吸気できている。


 一番最初に作ったランタンの吸気孔は3mm径で11個であった。しかし、吸気量が足りずキャンドルの燃焼は押さえられ気味であった。その後吸気孔を斜めに広げて拡張した。2個目以降は大きめの4.4mm径のダイヤモンドビットで8個の吸気孔で制作している。このサイズと数で良いようである。吸気孔3mm径11個では穴の径が小さ過ぎて抵抗になっていたようである。孔が大き過ぎると風の影響が大きくなる。風でキャンドルの炎が消えることなく、燃焼に必要な酸素供給ができる境目が難しい。細かく検証したわけではないが、このティーライトキャンドルでは4.4mm径8個の吸気孔で間違いないようである。


[自作 空きビン 空き瓶 キャンドル ランタン]

2020年3月18日水曜日

折りたたみ傘の修理

2019.November.18.


 出張用バッグに常備していた三つ折りの傘のメンテをしようと久しぶりに広げてみた。ところが広げようとしても最後のところで止まらない。よく見ると開いた時に止める爪がない。
 傘の軸の中に落ち込んでいるのかとLEDライトとピンセットで探ってみたが見当たらない。鞄の中も探したがどこにもない。







 Google先生に聞くと、今回なくなった部品は「上はじき」という爪の部品である。この上はじきで下ろくろという上の写真の透明の円筒形の部品を固定するそうだ。

 傘を開いたり閉じたりすること小1時間。とりあえず傘に残っている部品を利用して修理することにした。

 この傘は上はじきの解除のためのボタンが下ろくろに付いている。このボタンを利用することにした。ボタンにリューターで穴を開け、車のワイパーブレードのバネ棒を利用して爪を付けることにした。
 傘を開くときには下ろくろを押し上げながらボタンを押す。するとボタンの下に飛び出したワイパーバネ棒の爪が上はじきがあった穴に入り込みロックができる。
 傘を閉じるときには一度下ろくろを上に押し上げながらボタンを指で挟んで軽く引き上げる。これでボタンの爪は上はじきの穴から抜け出せる。
 使い難くはなるがやむを得ない。

構造の断面図。




 ボタンの改造については下の写真で説明する。

 ボタンを下ろくろから外し、リューターにマイクロドリルを取り付けて穴を開ける。その穴に車のワイパー交換した時に取っておいたバネ棒を差し込む。

穴を開けたボタンにバネ棒を差し込む。

奥の突き当りまで差し込む。

こんな状態。


 ボタンの内部にエポキシ系接着剤を流し込む。接着剤が硬化したら余分なバネ棒をカットし、先端を整形する。

エポキシ系接着剤を充填して固める。

余分なバネ棒をカットし整形する。


 ボタンができたら傘の下ろくろに取り付け、動作確認。

元のようにボタンを取り付ける。

傘を開く時にボタンの爪が上はじきの穴に入る。

下ろくろの隙間が大きいのでできた方法である。

赤丸の中央がボタンの爪である。


 傘の開閉と開いた状態の固定はできるようになった。心配なのは強風で傘が開き過ぎた時、ボタンの爪が穴から外れる心配がある位か? まあ、頻繁に使う傘ではないのでこれでいいかも。

2020年3月2日月曜日

キャンドルランタンのオイル化 アルミ・オイルインサート制作 ②

2020.January.11.

 過去記事「キャンドルランタンのオイル化 アルミ・オイルインサート制作 ①」で制作したオイルインサートが満足したので、正月帰省がてら自宅にあったキャンドルランタンを宮古に持って来た。

 軽量のアルミボトルを使用しているので、今回持って来たのは全てアルミ製のキャンドルランタンである。

アルミボトルを利用したオイルインサート。


 その中のひとつは今まで特に気にしていなったキャンドルランタンである。UCOでもない。よく見るとトップのパーツに「N.Z. Honey Bird INTERNATIONAL」という刻印がある。ボトムキャップのプラスチックには「DESIGN IN NEW ZEALAND  H.B.I.」の文字。
 よくわからないのでGoogle先生に聞くとオークションのサイトで入手困難との表記が。
 私はコレクターではないので、すぐ使う。パッケージはすぐ捨てる。しかも買った時期も覚えていない。
 このランタンも微妙な違いはあるが、原理・構造はUCOと同じなので特に問題ない。

Honey Bird キャンドルランタン

N.Z. Honey Bird INTERNAYIONAL
の刻印

 もう一つは銀色のもの。過去記事「キャンドルランタン オイルインサート」で紹介した真鍮製のキャプテンスタッグ製?と同じトップパーツの構造している。
 購入したのは真鍮製が一番早く、バイクでのキャンプツーリングのメインの明かりにしてきた。その次がこれ。その後もう一つ欲しくなって購入したのがHoney Bird。つい最近がUCO。

メーカー不明。

ランタントップの構造。

トップの蓋は開く。


 制作方法は過去記事「キャンドルランタンのオイル化 アルミ・オイルインサート制作 ①」と全く同じ。違うのはボトムキャップの構造がそれぞれ若干違うのでそれに合わせてオイルインサートの底部のアルミ板の縁の加工が異なるぐらいである。


オイルインサートをボトムキャップにセット。
左:Honey Bird
中央:メーカー不明
右:UCO

オイルインサートを本体にセット。
左:Honey Bird
中央:メーカー不明
右:UCO


 オイルインサートと芯、キャップ込みの重量はわずか24gである。


オイルインサート+芯+キャップ
の重量は24g





 オイルインサートにレインボーオイル(パラフィンオイル)を満タンにすると65g。なので満タンでオイルは41g。レインボーオイルの比重がわからないので満タン時の容量は正確にはわからないが、一応このアルミボトルの容量は50mlである。

一方純正パーツであるキャンドルホルダとバネの重量は28g。 

キャンドルホルダ+バネは28g。

未使用のキャンドルが49g。


 新品のキャンドルスティックの重量は49gであった。キャンドルとホルダ込みだと77gということ。オイル化すると、改造なしのキャンドルを使用する状態に比べて11g軽量化された。11gという数値はどうでも良いが、少なくとも「軽量化」されたことが嬉しい。
 軽量化よりも、使用中動かしてもロウがこぼれない、炎の大きさを任意の状態にできるというのが第一目標なのだが。

3つ並べて点灯。

3本ともほぼ同じサイズだが微妙に違う。

 まだ、手持ちのアルミボトルはある。HD8も未使用がある。キャンドリアは以前から興味があった。オイルランプはハリケーンランタンもある。今回制作した3本で、キャンドリアと同じではないかとも思うが、キャンドリアはカップウォーマーにもなるし・・・。

 悪魔ってホントにいるんだと最近確信してきた。


[自作 オイル化 オイルインサート キャンドル ランタン]