2019.Novenber.08.
前記事「キャンドルランタンのオイル化 タブレット型アルミ・オイルインサート制作①」で調子に乗ったので、より容量の大きいタブレット型のオイルインサート制作にチャレンジしてみた。
前回の50mlアルミボトルは底面直径が35mm程なので次にサイズの大きい100mlで試してみた。
100mlアルミボトル |
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届いたボトルの直径は40mm。タブレットキャンドルの直径が38mmなのでわずか2mmの差である。
アルミボトルの底面にタブキャンドルを載せてみた |
期待しながらUCOミニキャンドルランタンにセットしてみると、ペッと吐き出された。ホルダーの三つ爪の許容範囲がシビアで、35mmだと中に落ちて斜めになる。40mmだと爪から弾き出される。
爪から吐き出されたボトル |
この2mmの調整をどうにかしたい。ただし、容量は稼ぎたい。悩んだ末、爪の所だけハンマーで叩いて凹ませることにした。ハンマーは通常の釘打ちハンマーではなく、頭の小さな点検ハンマーがやり易い。少しずつ何度も叩くと失敗しない。
凹ませた箇所 |
三箇所だけ凹ませる。 |
凹ませた箇所を爪に合わせてセットすると爪から弾き出されることはなくなり、しっかりとセットできた。
凹ませた箇所に爪を合わせる |
これでタンク下部の問題は一段落。次にタンク上部の構造に取り掛かる。
前作のタブレット型アルミ・オイルインサートは非分解型であり、芯が使用限度を超えると再生できなくなる。今回はメンテナンス時のみ分解できる構造にしたい。
HD8の金属部分の構造をそのまま利用することにした。
HD8はPETのタンクに金属の火口を巻締めして取り付けてある。巻締部の内側にはピンクのシール部があり、シール部は柔らかな弾力がある。
タンクの口の内側に入る凸部(上から見ると凹部)の直径は24.45mm。アルミボトルの上部を利用し、ギリギリこの凸部がアルミボトルに嵌入できるようにカットすることにした。
火口の凸部の径は24.45mm |
ノギスの固定ネジを締めてアルミボトルの首に当て軽く傷をつけて位置を決める。この位置より細い所からリューターに切断砥石を付けてカットする。
木の板にサンドペーパーを置き、切断面を当て、少しずつ削りながら火口の凸部と合わせ、どうにか無理すると嵌入できる位置で調整する。この時の注意ポイントはキツ過ぎてもボトルの口が裂けたり変形して失敗する。緩過ぎると火口がポロリと外れたり、燃料漏れが発生する。嵌めにくく、外しにくい大きさになるよう少しずつペーパーで削りつつ、押し込んでみることを繰り返すしかない。
カットしたボトルの首。 |
ボトルの首にHD8の火口をはめ込む。 |
はめ込んだ状態を横から |
タンクの上下が調整できたらリューターで部品の切り出しを行う。
切り出した部品。 左はタンク下部。右はタンク上部。 |
幅5mmに切ったアルミ板でタンク内部の繋ぎ部品を作り耐熱性接着剤で固定する。
繋ぎ部品をタンク内部に取り付ける |
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耐熱接着剤で固定。 |
接着剤が硬化したらタンク上部も同じ耐熱接着剤で固定する。つなぎ目に隙間ができないよう接着剤を入れるのがポイントである。
完成したタンク。 |
接着剤が硬化したらほぼ完成である。
タンクの内部。 |
火口に以前紹介したオイルランプ用のガラス芯を通し、タンクに火口を押し込めば完成である。
火口にガラス芯を通す。 |
HD8から取り出した火口の巻き締め部には食用の缶詰と同じようにシールが塗布されている。爪楊枝の先端で触ってみたが、結構弾力があり、このままシールを利用させてもらうことにした。もし今後、燃料が漏れることがあれば液体ガスケットを塗布してみようと思っている。
火口の巻き締め部のオレンジ色のシール部。 |
火口の空気穴から100均の化粧品充填用のシリンジで燃料を充填し、芯の高さを調整すれば後は使うだけである。
タンクに火口を押し込む。 |
未使用のHD8と並べてみるとわずかに高さがある。高さを下げるほうが炎の位置的には好ましいのだが、そうすると燃料の容量が減る。
タンクには20mlの燃料が入った。つまり燃焼時間は4〜5時間程度である。
左がHD8。右が制作したオイルインサート。 |
HD8より心持ち高さがある。 |
早速点火してUCOミニ・キャンドルランタンにセットした。
点灯状態。 |
炎の大きさも良く、ロウのキャンドルよりわずかに明るい。なかなかいいようだ。
[自作 オイル化 オイルインサート キャンドル ランタン]
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