2016年10月2日日曜日

防水トランクBOX (米軍放出品)

2016.Aug.11.

 ジムニーは狭い。本当に狭い。
 荷物を積むと2シーターと割り切るしかない。なのでルーフキャリアーは常に積載している。
 ホームセンターで材木や板材を購入した帰りはルーフラックに積載している。

アメリカ軍放出品のリユーザブル・ケース


 車中泊をするには車内の荷物を極力減らす必要がある。清水ポリタンクなどの重量物やカメラ機材やPCなどの精密機器は車内しか積めない。寝袋やマット類、着替えなどの軽量物は車外に積みたい。ホームセンターで購入したRVボックスで積んだこともあったがボックスと蓋の隙間に気密性がなく、雨が内部に侵入してしまった。

 そういえば、20年以上前に購入したアメリカ軍の放出品の防水ボックスがあったのを思い出した。SJ30に乗っていた頃に使用していたものである。

 以前使用した時に少し水が浸入したので、倉庫の奥に放置していたものだ。
 
 サイズは、
 1. 外寸  約長さ77cm×幅62cm×高さ40cm。
 2. 内寸  約長さ74cm×幅58cm×高さ38cm。
 3. 容積  約160リットルほど。
 4. 耐荷重  Loaded Weight 130 lbs とあるので約59kgである。
 5. 重量  ボックス自体の重量は11.6kgである。

長さは約77cm。

幅は約62cm。

高さは約40cm。
LOADED WEIGHT 130 LBS.
耐荷重は58.967kg

 ルーフレールに
  ① INNO ベーシックバー 127cm INB127 ・・・ 3.0kg
  ② INNO ベーシックステーセット       ・・・ 1.8kg
  ③ INNO アルミラック80           ・・・ 4.5kg
 となると積載器具自体で 9.3kg になる。さらにこの防水ボックスで 11.6kg となり総重量 20.9kg 。
 たしか、JB23のルーフレールの耐荷重は 30kg と聞いたことがあるので、残りは約10kgとりなり、やはり着替えやシュラフ、マット類の軽い物しか積めないようだ。



 この防水ボックスは、かつて那覇市安謝にあったキャンプ用品店「グーニーズ」の店長が入手し、使用していた中古品を私が購入したものである。その時のお店のステッカーが今も貼り付けられている。懐かしい。

安謝のキャンプ用品店 Goonie's の
当時のステッカーもそのままである。

 久しぶりに引っ張り出してみたが、薄汚れてはいるが、破損はないようだ。

倉庫から引っ張り出した直後の防水ボックス。

当時のままの姿である。

気密ケースだけあってエアバルブがついている。

元々はIBM製のディスプレイと
プロセッサのケースだったようだ。

持ち運び取っ手と気密ロック。

気密ロックは全部で10箇所。

ただし、ひとつはもともと破損して無い。

気密性を保つためにゴムのパッキンが入っている。

中には当時の緩衝材のスポンジ跡と接着剤が。

 とりあえず、高圧洗浄機で清掃した。 内部に残った接着剤も、剥げかけたシールも高圧洗浄機できれいに取れる。

 このボックスは蓋と底とが別々になっている。ルーフ上で中身を出し入れする時は、いちいち蓋を地面に降ろして作業しなければならない。これは面倒であった。メーカー製のルーフボックスのようにヒンジで開閉できるようにしたかった。どうすれば上手くいくか考えているうちにそのままお蔵入りしていた。

 ステンレスの蝶番とボルトナット、掛金、シリコン充填剤、その他準備して改造した。

 片面の気密ロックふたつを外し、蝶番を取り付ける。


防水性を高めるため、蝶番はエポキシ接着剤で固定し、
ボルトナットで締め付ける。さらにシリコン充填剤でカバー。



蓋と底の口金の隙間はシリコンの充填剤で埋めた。

車を離れても大丈夫なように、ステンの鍵蝶番を追加。

 蓋の上部が若干凹んでいたので、このままでは雨水が溜まると蓋を開けた時に困る。丁度真夏の炎天下での作業である。蓋をしっかり閉めたまま直射日光に当て、ヒートガンでゆっくりと加熱した。こうすると中の空気が膨張して膨らむ。ヒートガンの熱で柔らかくなった蓋は重力で下に下がるのを防ぎ、ゆっくりと膨らむ。

蓋の上部を膨らませた後。

 鍵蝶番につける南京錠も、そのままでは鍵と蝶番が走行中の振動でガチャガチャうるさいので改良。U字部分にはシリコンの燃料チューブを通した。本体にはクッションテープを巻いた。

南京錠の防音対策。

鍵蝶番に南京錠を掛けたところ。
ボックスの中も高温になるのと、振動対策にアルミ蒸着マットを切り貼りした。

蓋の内部だけ耐熱両面テープで貼り付け。

 本体底部には特大ペットシーツを裏返しに敷き、浸水対策。更に残りのアルミ蒸着マットを敷く。蓋を閉める際に荷物を挟み込まないように側面は残りのマットで壁を作った。

 本体側のマット類は掃除等も考えて両面テープでの固定は行っていない。

 
挟み込み防止の壁を追加。

 ルーフ上で蓋を開けた時に開きすぎないようにロープを付けた。金具はテントやタープの張り綱用の自在金具を利用した。ロープの両端はバーナーで溶かしながらくっつけ、さらに熱収縮チューブで処理した。

蓋の開き止めロープ。

張り綱の自在金具を利用して、タッピングビスで固定。

 最後にクリアラッカーを薄く全体に吹き付け、艶出しを行った。



 完成したので早速ルーフラックに載せてみた。

 ルーフラックは「INNO アルミラック80」。幅約80cmなので横向きにも充分載せられる。

防水ボックスを横置き。

後ろから見たところ。

前から見たところ。

前からの全景。

 防水ボックスをラックの最後端に寄せると、前にはまだRVボックスを横置きする余裕がある。ただ、走行時に相当の風を受けるので、必要がない時は縦置きがいいと思う。

 で、次に縦置きにしてみた。


縦置きを後ろから見たところ。


仮置きなのでショックコードで固定はしていない。

カーサイドタープ用の物干し竿との位置。

 助手席側にはカーサイドタープ用のアルミ物干し竿があるので、開口部は運転席側にした方がいいだろう。どうせ路肩に寄せて荷物の出し入れはしないはずである。

 ルーフラックへの固定はフック付きのショックコードを使用する予定である。さらに自転車用のワイヤーロックを掛けておくと盗難の心配はなくなる。防水ボックスを使用しない普段は家の中で保管するので食料調達の買い物時と、車内で就寝中の夜間の盗難防止の目的が果たされれば問題はない。


 私のJB23はド・ノーマルではあるが、履いているタイヤサイズは185/85 R16である。4型までは干渉なしでこのタイヤが履けるらしい。防水ボックスは高さがあるので、車載時の全高を測ってみると2.25m。スーパーマーケット等では屋外駐車場でないと停められなくなりそうである。
 


 まだまだ地獄の真夏である。もう少し涼しくなったら やんばる(沖縄本島北部) に行こうかな?

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