2016年9月29日木曜日

子供部屋 室内ドア ラッチ修理 トステム製室内ドア

2016.Sep.25.

 先日帰宅したら、子供部屋のドアの手前に何やら見たことない部品が落ちている。

 子供に「これは何か?」と尋ねると、「お母さんが壊した」という。

 またドアに鍵を閉めて叱られたようだ。

 尻拭いは私の仕事か?



 本日は日曜日。時間もあるから修理することにした。

 まずはドアの鍵部分の分解から。木ドアから鍵本体を抜き取り、鍵を分解する。

ドアから抜き取った鍵本体。
左の三角柱の部品が破損して床に落ちていた部品。

 鍵の中の構造を理解し、ラッチの軸棒を抜き取る。こういう時、ひとつひとつ写真を撮っておくと組み立て時にわからくなりにくい。

鍵内の構造

 ラッチのプラスチックが破損している。ラッチのステンレスのカバーをロングノーズ(ラジオペンチ)とプライヤーで爪を広げつつ取り外す。

 日頃からシリコンスプレーを入れている場所なので、パーツクリーナーで脱脂。破損した面を合わせて瞬間接着剤でたっぷり充填接着。硬化促進に燃料用メチルアルコールをかけた。

 接着剤だけでは力のかかる部品は持たないので、芯を入れる。

 接着の終わったプラスチック部分にドリルで穴を開け、ステンの針金を通す。軸棒に残っている部分と破損した部分をしっかり繋ぐように針金を通し、先端をツイストする。

接着部分の補強のステンレス針金。

破損した部分にもともと空洞があったので
この方法を取った。

軸棒に残った丸い部分としっかり繋ぐ。

 ツイストした余分な針金はボルトクリッパーで切断。ロングノーズでプラスチックの空洞に押し込む。

 もう一度、針金全体に瞬間接着剤をたっぷりかけ、硬化。

ツイストした端の余分は切断。
さらに針金自体も接着剤漬け。

 接着剤で盛り上がった所は、リューターにダイヤモンド砥石を付けて研磨修正する。

 ステンレスのカバーをかぶせてウォーターポンププライヤーでカバーをかしめる。

 再度、リューターで修正。

ステンレスカバーを取り付ける。

リューターで修正し終わったところ。

 ラッチを鍵本体に組み戻し、動作確認。摺り合わせが上手くいかない所は修正する。ついでにシリコングリスを入れる。


鍵本体に組み終わった。

 木ドアに組み付ける。

 ここでミスに気付いた。すぐ上の写真のままでは、ラッチの方向が逆である。もう一度鍵を分解し、ラッチの向きを入れ替えた。

 このドアのラッチの正位置は2枚下の写真である。

木ドアの穴。
ドア表面の4つの穴は上から
ネジ穴、簡易鍵、ノブ穴、ネジ穴である。
木端面の縦穴は鍵本体を入れる穴とラッチがくる。

ラッチを合わせた鍵本体。

鍵本体を差し込んだ状態。

 あとは外した部品を外した逆に組み上げて、動作確認をして終了。

修理完了。

 ドアとドア枠の隙間が大きかったので、ヒンジの位置調整もやっておいた。これはプラスドライバひとつでできる。



 修理しながら考えた。

 こんな力のかかる場所が内部はプラスチックで出来ているとは。強度と耐久性を考えると設計ミスである。
 しかし、今回のように鍵のかかったまま強くドアに力をかけるとラッチが壊れるというのは緊急時の閉じ込め防止なのだろうか?

 緊急時に鍵のかかった室内ドアをこじ開けなければならない場面とは、火事や家族の応答がないなどだろうか。

 ただ、ネット上で交換部品を探してみたが見つからない。いちいち鍵本体の交換となると高額になってしまう。破損前提で設計しているならば、当然交換部品を提供されているべきなのだが・・・。

 真相は闇の中である。

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