2016年9月6日火曜日

INAX(LIXIL) サーモスタット付シャワーバス水栓 BF-4145T 切替弁交換

2016.Sep.06.

 我が家のお風呂のシャワー水栓の調子がここ2年程悪かった。

INAX サーモスタット付シャワーバス水栓 BF-4145T

 症状としては
 1. 水を「止」にしてもシャワーホース内の水がなくなるまで蛇口からちょろちょろと出続ける。
 2. その内、シャワー使用中に蛇口から水が少しずつ出続ける。
 3. シャワー使用中の蛇口からの水の量が増える。
 である。

 そろそろ限界と思い、十数年前の建築時の資料を探したが、シャワーバス水栓の説明書がない。

 どこかにメーカー名とか型番とかないかとシャワーバス水栓を眺めまわした。

シャワーバス水栓の温度調節部の下に2つのシールを見つけた。

 なかなか見つけられなかったが、ようやくシャワーバス水栓の下部にシールがあった。

BF-4145T、97F-MTの表示がある。

 「BF-4145T」、「97F-MT」と、それぞれGoogle先生に聞いてみた。BF-4145TではINAXのサーモスタット付シャワーバス水栓がヒット。しかし、97F-MTでは欲しい情報は見つからなかった。

 とりあえずBF-4145Tで見つけた情報から商品の画像を探すと、我が家の水栓と同じ。

 交換用部品は「IXIL(リクシル) INAX 一時止水付シャワーバス用切替弁 PK-A-1182」だそうだ。

 早速、Amazon商店で注文。9月3日の夜注文し、台風13号の強風域の中にもかかわらず、9月6日の夜には届いた。Amazonさん、クロネコヤマトさんありがとうございます。


 夕食後、作業開始。

 部品には取付作業書が付属しているので、しっかり読んで落ち着いて作業すれば問題ない。

取付説明書が付属。

  作業前に、水洗のすぐ横にある浴槽の栓を閉める。栓をしないと、工具や外した小さな部品を落とした時、とても悲しいことが起きてしまう。

横の浴槽の栓は閉めておくと、小さな部品を落としても
無くしてしまうことがない。

 シャワー水洗の一番壁側のネジが、シャワー水洗に入る元の水栓である。これは2本あり、ひとつは水、もう一つは湯沸かし器側である。作業前にどちらもドライバで時計方向に回して閉める。

これが元栓。
マイナスドライバで開け閉めできる。

水栓用ドライバがあると便利。

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元水栓を閉めているところ。

 余談であるが、この元水栓に似たものが他にもある。

 シャワー水栓上部に見える左右2つのネジと、水温調節ノブの正反対にある大きなネジである。

元水栓とシャワー水栓本体の間にある
四角い部分にも元水栓と似たものがある。

水温調節ノブの正反対にも大きなネジがある。

 四角い部分の上部のネジは金属メッシュのフィルターが入っている。これは水道管の錆や水道水中のゴミがシャワー水栓内の機構部分に侵入し不具合を起こさないように入れてあるフィルターである。
 
 水の出が悪いなぁ、と思う時は元水栓を閉めてこのフィルターを外して掃除すると良い。

四角い部分の上部のネジはフィルターが入っている。

これが取り出したフィルター。

 水温調節ノブの正反対にある大きなネジを外すとサーモスタット部品がある。特に不具合がない限りいじらない方が無難かも。

水温調節ノブの正反対のネジを外すとサーモスタット部品。

 フィルター清掃後、フィルターを取り付ける前に元水栓を少し開けて中のゴミを吐き出す。水の出始めに結構汚い水が出る。

フィルターをはめる前に水を出してゴミを吐き出す。


 それでは、ようやく切替弁の交換である。

 シャワーと蛇口を切り替えるノブを外す。

 白いノブ(説明書にはハンドルと書いてある)の中心にあるキャップをマイクロドライバのマイナスでゆっくり浮かして外す。

ノブのセンターのキャップを外す。

 キャップを外すとプラスネジがある。 切替ノブを握って回らないようにしたまま、このネジをプラスドライバで外す。

キャップの中にネジの頭が見える。

このネジを外す。

 プラスネジを外すとノブが取れる。

 モンキーレンチで切替弁を反時計方向に回すと切替弁が抜けてくる。

切替弁の平たい部分にモンキーを噛ませ回して外す。

切替弁の抜き取り直前。

抜き取った切替弁。

切替弁、新旧比較。
左が新品。右が使用してきたもの。
変更箇所もあり不安になるが、互換性はある。

 新品の切替弁に予めシリコングリスを塗布する。あまり多いとシャワーヘッドの穴をふさいだりするトラブルも考えられるので、すこし指で塗る程度がいいはず。

 抜き取った切替弁の手前(上記写真では下)には「ダブルセレーション」というプラスチック部品が付いている。これもまた使用するので要注意。

 ただ、15年以上も使用しているので、このダブルセレーションはなかなか抜けない。なかなかと言うか、びくともしない。仕方ないので工具箱から2つ爪のプーラーを持ってきた。プーラーとはプーリーを取り外す専用工具である。2つ爪や3つ爪、大きさも色々あるが、私が持っているのはこの小さいタイプである。

 プーラーの爪をダブルセレーションの中心に近い所に掛け、シャフトをセンターに合わせる。シャフトの端の六角の部分を指で少しずつ回すと、するっとダブルセレーションが抜けた。本来は六角部分には眼鏡レンチなり、ボックスレンチなりを噛ませて回すのだが、ダブルセレーションはプラスチックなので無理に力を入れると割れる危険性がある。なので、指の力で加減しながら回した。

 
2つ爪プーラーでダブルセレーションを外した。

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外したダブルセレーションと切替弁新旧。
今度は左が古い物。右が新品。

 説明書にある通り、切替弁の中心にある金色の部分(説明書にはスピンドルと表記)を反時計方向いっぱいに指で回す。ギュッと回すとスプリングが縮む。指を離すとスプリングが伸びる。この位置でいいはず。
 
 この状態で切替弁をシャワー水栓本体にねじ込む。指でねじ込んでいき、最後はモンキーレンチで本締め。

手でねじ込み中。
切替弁の組み付け。
本締め。

 次に、切替弁スピンドルの先端にダブルセレーションを差し込む。

ダブルセレーションを差し込む。

 切替ノブをはめて、元水栓を水、お湯共に開け、蛇口-止-シャワーの切替を確認し、ノブの位置決めを行ってノブをネジで固定し、センターキャップを取り付ければ修理完了である。


 使用した工具は次のとおり。
 1. モンキーレンチ
 2. 水栓ドライバ2種類
 3. プラスドライバ
 4. 2つ爪プーラー
 5. 呉シリコングリースメイト
 


 修理完了後は切替ノブの動きが驚くほど軽くなった。もちろん水の切れもいい。

 ちなみにAmazon商店で購入した交換用部品「IXIL(リクシル) INAX 一時止水付シャワーバス用切替弁 PK-A-1182」は送料込みで¥2,642 であった。

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