しばらく運転したら音はしなくなった。
翌13日、またカラカラ音が始まった。加速時は無音だがエンジンブレーキがかかるとカラカラ、カタカタ音がする。シフトレバーを軽く触ると音がしなくなったり、ひどくなったり。
朝の通勤時だったのでしばらく放置。帰宅時、音はひどくなっている。原因はギアボックスなのか? こりゃ修理代かかるぞ・・・。 なんて考えていた。
夜、Google先生にお伺い。シフトレバーが怪しいとのご宣託。
週末、サービスマニュアル片手に分解してみた。
※各部品の名称はサービスマニュアルに記載されている名称で表記した。
※日頃見えてる大きく四角い蛇腹のブーツがギアシフトレバーブーツNo3。
その中の円い車バラのブーツがギアシフトレバーブーツNo2。
一番底にある四角い平たいゴム板がギアシフトレバーブーツNo1 だそうだ。
ギアシフトノブを反時計方向にクルクル回して外す。ギアシフトレバーブーツNo3は、スカートの下の四隅を外に軽く引っ張ると外れる。コンソールのネジを4つ外して取り外す。ギアシフトレバーブーツNo2もブーツ下部で被せているだけなのですぐ外せる。
ギアシフトレバーブーツNo3と ギアシフトレバーブーツNo2を外したところ。 ボルト3つが抑えている銀色のドーナツ型部品が ギアシフトレバーケースプレート |
ギアシフトレバーケースプレートのボルト3本を外すとギアシフトレバーが抜ける。
シフトレバーを抜いてみると・・・。なんだこれは?
オレンジ色のスポンジのカスのようなのがびっしり。
ギアシフトレバーを抜いてみると・・・。 スポンジの粉みたいなボロボロがいっぱい。 (ピンぼけでごめんなさい。) |
シフトレバーを拭き取った穴を覗くと、アルミのケースの中にオレンジ色のつぶつぶが。
まるで「タニシの卵」??? (ピンぼけでごめんなさい。) |
一番底の部品まで外すと黒いプラスチックの筒とワッシャが入っていた。
シフトレバーの支点となる玉の上部の黒いプラスチック部品はボロボロに欠けていた。
ギアシフトレバーと部品。 玉の上部の部品は欠けている。 |
タニシの卵は何だったのか? Google先生に聞いてみると玉の下にも部品があるようだ。
とりあえず応急処置として玉周辺を清掃してグリスアップ。下の写真の一番左のスプリングワッシャの上に2mmのゴム板をドーナツ型に切って上から押さえる。元通り各部品を組み上げた。これで異音はしなくなった。
急ぎスズキに向かうが本日は部品課は休み。必要な部品を注文する。
注文した部品は次の通りである。(部品名は納品書の通り)
1 | レバー,ギアシフトコントロール | ¥6,060 |
2 | スプリング,ギアシフトコントロールルーバシート | ¥510 |
3 | シート,ギアシフトコントロールロア | ¥520 |
4 | ブッシュ,ギアコントロールレバー | ¥180 |
5 | Oリング,(D:2.4.ID:17.8) | ¥200 |
6 | ワッシャ(17×23×1.1) | ¥100 |
消費税 | ¥606 | |
合計 | ¥8,176 |
県内に部品がないということでしばらく待つことになった。
平成27年11月21日、ようやく部品がディーラーに到着した。早速、引取り帰宅、交換作業に入る。
先週応急処置をしてから一週間、異音もなくシフトフィールも問題なしで過ごせた。
シフトノブを反時計方向にまわして外す。 スカートの下の四隅を外に軽く引っ張り、ギアシフトレバーブーツNo3を外す。
ギアシフトレバーブーツNo3は スカートの下でコンソールの爪に引っ掛けるだけで 取り付けられている。 |
ギアシフトレバーブーツNo2が見える。 |
そういえば、以前乗っていたトヨタのブリザードはブーツの下はすぐにミッションだった。ディーラーの整備士がブーツを破ってしまい、ブーツが来るまでの10日ほど破れた穴から熱風が吹き込んだのを思い出した。スズキの方が作りが丁寧なのだろうか?
コンソールのネジを4つ外して取り外す。
ギアシフトレバーブーツNo2もブーツ下部で被せているだけなのですぐ外せる。
ギアシフトレバーブーツNo2は上にずらすだけで外れる。 |
外した部品と新品を比較してみた。黒いプラスチックが1/3ほど欠けているのがわかる。
左が壊れた部品。右が新品。 |
上が壊れた部品。 下が新品のレバー,ギアシフトコントロールAssy. |
レバー,ギアシフトコントロールはアッセンブリでしか販売されていない。黒いプラスチック部品だけ欲しかったのに高い出費となった。
上が壊れた部品。 下が新品のレバー,ギアシフトコントロールAssy. |
シフトレバーを差し込む側のギアシフトレバーケース内部を綺麗に拭き取る。奥に残っていたワッシャも外す。
ギアシフトレバーケース |
ギアシフトレバーケース |
スズキでパーツリストのコピーをもらったので、組み込みの順番ははっきりしている。サービスマニュアルには細かいことは書いてなかった。
部品の順番は下の写真の通りである。 なお左から2番目のOリングも修理前は消えてなくなっていた。
部品の組み込み順番。 左が下側、右が上。 |
グリスをたっぷり塗りつけ分解した順番とは逆に組み上げて終了。約1時間ほどで終わった。
シフトフィールも良好。
これで安心して運転できる。