2017年5月8日月曜日

トランギアもどき の アルコールバーナーの改良

2017.May.06

 過去記事「ホームセンターで買ったアルコールクッカー の改良」に付属していたアルコールバーナーを「アルミコッフェル ストームクッカー」で再利用してみたが、使い勝手が良くない。

 トランギアよりもともと火力が弱いのは仕方ないのだが、付属の火力調節用の蓋ではとろ火の調節ができない。
 この蓋をバーナーにセットしても蓋の下の隙間から炎が立ち上り弱火にならないのである。

付属の火力調節用の蓋を本体にセットしたところ。

横から見ると蓋の下に隙間がある。

火力調節(できない)用の蓋。

上部はぴったり

 トランギアのようなスライド式の蓋が欲しい。でもわざわざ買うのはもったいない・・・。

 で、いつもの私の夢の園、100円ショップを徘徊した。

 見つけたのはステンレス製計量カップ。これでどうにかなりそうである。 


100均のステンレス製計量カップ。

切り取り線をマジックで書く。

火力調節用の切り蓋は手持ちのステン板の端材。

 材料はこの計量カップと手持ちのステンレス板の端材、真鍮製のはとめと釣り具用のステンレス針金である。

 計量カップの底穴はリューターに切断砥石を付けてカットし、回転砥石に付け替えて丸くする。 

火口の穴とはとめ用の穴をカップの底に開ける。

 カップの口の巻締部分も利用することにした。サンダーに切断砥石を付け切り離す。

計量カップの底と口。

 カップの口の切断箇所をロングノーズ(ラジオペンチ)でひだ状に加工し、カップの底部の部品にはめ込む。

 やり方は以前紹介した「アルミ缶バーナーの作り方(単圧式)」にあるのでご参考に。


カップの口と底をはめ込んだもの。
上から見たところ。

カップの口と底をはめ込んだもの。
下から見たところ。

 次に切り蓋の加工である。ステン板を金切ばさみで切り、リューターに回転砥石を付けて成形した。


右の丸いステン板が切り蓋。

切り蓋に必要な穴を開ける。

つまみ用の針金も加工。

 火力調節用の蓋のデザインはEsbit製のアルコールバーナーを参考にした。

 蓋本体と、切り蓋をはとめで固定する。

ハトメパンチが使いにくかったのでセンタポンチで代用。

はとめを打ち終わった蓋。

 つまみ用の針金を取付け完成。
 
完成した火力調節用蓋。

つまみ展開状態。

切り蓋も全開。

 使わなくなっていたトランギアもどきのアルコールバーナーの利用価値も上がった。

 
 実は・・・。
 今年のゴールデン・ウィークはどこにも行けなくてこんな工作ばかりであった。
 まあ、いいか。

ドレメル 4000 プレミアムセット アルミケース改良

2017.April.23.

 先日、EARTHMAN (高儀) チャック式 AC100V ミニルーター 修理 で欲しかったドレメル 4000 のプレミアムセットをAmazonで入手した。


Dremel(ドレメル) ハイスピードロータリーツール 4000-3/36
ドレメル
売り上げランキング: 6,604






 スタンダード・セットとアルミケース・セット、プレミアム・セットの3タイプの販売があった。大分悩んだのだが、レビューを参考にして、オプション品の多いプレミアム・セットにした。

 アルミケースはおしゃれなデザインであるが、KTCのスチール製ツールボックスを使い慣れている私には少し強度的に弱い感じである。購入直後には中のスポンジ仕切りは廃棄。高儀のリューターで使用してきた先端工具を入れるパーツケースを購入し、リューターはドレメルのアルミケースにひとまとめにした。
 なお、仕切りのスポンジを外して分かったのだが、ケース内部は薄いクッションシートで全面覆われており、意外にきめ細かい配慮がされている。この点は高く評価したい。

 いろいろケース内の配置を工夫していると、上手く閉まらない時がある。よく見ると、下の引き出しのロック機構のヒンジが蓋を閉じる時に手前に飛び出して、パーツケースを圧迫していた。なるほど。このまま使用すると、中の物を破壊する危険がある。

 ヒンジのカバーを付けようと考えた。ついでに上蓋の内側に取扱説明書入れを付けたかった。

中央の黒いヒンジが問題の引き出しのロック機構。

 材料は手持ちのアルミ板とアルミリベット。

手持ちのアルミ板に千枚通しでケガキ。

 アルミ板をディスクグラインダーでカットし、バリを取り、板金用バイスグリップに挟んで曲げる。ドレメルのアルミケースとアルミ板にドリルで穴を開けて、アルミリベットをリベッターで圧着する。

取り付けたヒンジカバー。

 次にアルミ板で穴開きフックを4個作り、アルミケースの上部にリベット留め。100均の曲がるまな板をカットし、穴を開けてゴム紐で留める。

四隅のアルミ穴開きフックは自作。
中央の乳白色の板は100均の曲がるまな板。

 取扱説明書はクリアファイルを切った物に入れて、この板の上に差し込む。必要な時にすぐ取り出せて、どこに置いたかわからくなることもない。取説が汚れることもない。

取扱説明書を入れたところ。

 ドレメル(Dremel)4000は使い勝手がいい。切断砥石もぐんぐん切れ進む。今までのリューターは何だったんだろうか? 工具と玩具の差だ。
 EARTHMANのリューターではどうしても上手くいかなかった切断砥石も、切削砥石も気持ちよく使える。スピードも力もある。仕上がりも綺麗である。

 これほどまで使い勝手良いとは。ふと、ドレメルのコンパクトソーにも興味が沸き上がってきた。
 やばいやばい。今しばらくの辛抱だ。

Dremel(ドレメル) コンパクトソー SAW-MAX(ソーマックス)
ドレメル (2014-01-21)
売り上げランキング: 16,539


2017年5月7日日曜日

釣竿の穂先の修理

2017.May.04

 子供と家内が釣竿の穂先を折っていた。 しかも3本。

折れた釣竿の穂先。

 穂先の折れた釣竿の内1本は子供用に買い与えた物であるので、仕方がないが、残り2本は私の古い物である。かつて糸満市にあったホームセンターのオサダ(なんだかんだ オ・サ・ダ♪)で購入したものである。(だったはず)

 穂先を買い直そうかとも思ったが、せっかく先日Dremel 4000を入手したので折れた穂先を再生させることにした。

Dremel(ドレメル) ハイスピードロータリーツール 4000-3/36
ドレメル
売り上げランキング: 8,858


 使用したリューターの先端工具はマイクロドリルとダイヤモンドディスクである。

マイクロドリルとダイヤモンドディスク。

 Dremel 4000の先端はコレットと言う口が付いている。私個人にはいまいち使い勝手が良くないので専用の三つ爪チャックに交換している。

 穂先の中に残っている竿の折れカスをマイクロドリルで掘り出す。

写真を撮るため工具は停止しているが、
左手は指で穂先を握って作業する。
穂先のパイプの中を綺麗に掻き取った後は、竿の先端の加工である。縦に裂けている部分を切り取り、穂先のパイプにきっちり入るように細く削る。

穂先の先端を加工。

穂先のパイプも綺麗に掘り出し、
竿の先端も加工した後。

 ここで要注意!! このまま接着すると竿に嵌らなくなってしまう。加工の終わった竿のシャフトを釣竿本体の尻から挿入し、途中のガイドを通してから接着する。

左上:穂先。
右上:先端のシャフトと途中のガイド。
下:竿本体。

竿本体に先端のシャフトを挿入し、
ガイドを入れて穂先だけを接着。

 接着剤は通常の瞬間接着剤を使用。

穂先のパイプに入る部分に瞬間接着剤を塗る。
穂先のパイプにぎゅっと強く差し込んで、接着剤が硬化すれば完了。




 続いて古い投げ竿2本も修理する。

接着直前まで加工の終わった穂先と先端。

この竿には中通しガイドが2個入る。

穂先から2段目のシャフトの先端ガイドも外れていた。

最後に接着。

修理完了の釣竿3本。

 長崎にいた頃はよく釣りに行っていた。一晩で20ℓのクーラーボックスいっぱいのキスを釣ったりもしていた。
 沖縄に来て何度か挑戦するが、いまいち釣れない。釣れてもなんだコイツは?とよくわからない魚だし、食べても旨くない。魚類検索図鑑にも載っておらず、亜熱帯編の魚類検索図鑑を買う気もない。
 いつの間にか釣りもしなくなっていた。なので私の古い釣竿は家族に自由に使わせていた。

 それは良いのだが、使い方が荒い。物は大切に使うようにして欲しい。

VARGO TRIAD STOVE 用ゴトク 100均のアク取り改造 1

2017.May.06

 「VARGO TITANIUM TRIAD STOVE バーゴ チタニウム トライアド・ストーブ」の後報である。

 今日、ふと大好きな100円ショップを覗いていたら「アク取り」なるメッシュのおたまのような物を見つけた。
 
100均のアク取り。

 このメッシュ部分は少し凹部になっているが使えるかもしれない。ふと考えて2種類のアク取りを購入。ひとつは上記の写真のようなものともうひとつはメッシュ部にハンドルの針金が2本通っているものである。

 写真の物はハンドルの付け根をサンダーでカットしなければ使えないが、他方はペンチで曲げればハンドルが抜けた。

 早速、ハンドルを取ったメッシュでトライアッドアルコールストーブのゴトクとして試用してみた。

VARGO ゴトク
ハンドルを抜いたアク取りのメッシュ部分。
縁の穴にハンドルが通っていた。

VARGO ゴトク
トライアッドアルコールストーブに載せると
ちょうど良い。

VARGO ゴトク
トライアッドXEアルコールストーブに載せても
ちょうど良い。

 PRIMUSのイージークック・ミニキットを使用してお湯を沸かしてみた。


PRIMUS(プリムス) イージークック・ミニキット P-CK-K101【日本正規品】
PRIMUS(プリムス) (2013-03-05)
売り上げランキング: 4,425


 ポット大に8分目水を入れてトライアッドアルコールストーブ+アク取りメッシュでテストした。このポットは840mlの容量なので8分目で600cc程だろうか? つまりポットと蓋、水で700g~800g。この重量でもメッシュは何ともなかった。

VARGO ゴトク
プリムスのイージークック・ミニキットのポット大を
載せてみた。

VARGO ゴトク
こんな感じ。

VARGO ゴトク
ポット小だとこうなる。

 燃焼時、最初はアク取りのステンメッシュの焼けた臭いと、白い煙が少し立ち上ったが、すぐにそれも無くなりしばらくするとお湯が沸いた。

 火を止めてメッシュの状態を確認したが色が少し暗くなっただけで大きな変形もない。

VARGO ゴトク
この写真は3回ほど使用後。

 これは使えそうである。消費税込みで108円である。大きな加工なしで大丈夫。あとの心配は耐久性だけか? どれほどの耐久性があるか未知数ではあるが、108円である。

 VARGOのトライアドストーブをお持ちの方。若干火力は低下するかもしれないけど、一度お試しあれ。



【追記】2017.May.14・・・
 「VARGO TRIAD STOVE 用ゴトク 100均のアク取り改造 2」もアップしました。

2017年5月6日土曜日

VARGO TITANIUM TRIAD STOVE バーゴ チタニウム トライアド・ストーブ

2017.May.05

 VARGO TRIAD STOVE と VARGO TRIAD XE STOVE を持っている。

 Amazonの履歴を見ると2015年に購入したようである。





 私がAmazonのレビューで報告した内容を掲載してみる。
----------------------------------------------
トライアッドアルコールストーブとトライアッドXEアルコールストーブの比較です。

・トライアッドXEアルコールストーブは
 五徳部を除き直径約70mm、高さ20mmです。
 五徳展開時は直径約92.4mm、高さ65mmです。(手持ちの物を実測)
 五徳の間隔が広いのでシェラカップはそのままでは載りません。
 本体が内蔵アルコール容器の皿になるので、プレヒートが簡単。
  (容器をセット後皿部にアルコールをたらせばOK)
 固形燃料も使える。
 アルコール容器だけをEsbitポケットストーブや585mlクックセットに使える。

一方、 
・トライアッドアルコールストーブは
 五徳部を除き直径約60mm、高さ20mmです。
 五徳展開時は直径約80.8mm、高さ65mmです。(手持ちの物を実測)
 五徳の間隔からロッキーカップなら安定する。
 軽量コンパクト。
 燃料が中央の穴より少ないとプレヒートが難しい。
  (細いアルミ缶の底を切ってプレヒート用の皿をに使うと便利)

※どちらも火力調整は不可能。したがってウインドシールドで調整すると良い。
----------------------------------------------

 脚部は地面に当たるので三脚型で大丈夫であるが、ゴトク部が三脚型であるとシェラカップ等の底面の小さなクッカーでは載りきれない。そこで数年前にステン板をトライアングル型に切り抜き、たがねとハンマーで成形し、三角型のゴトクを作った。


 まずはトライアッドアルコールストーブから。

VARGO ゴトク
VARGO チタニウム トライアド ストーブ T-301。
VARGOのストーブ中一番小さい。

VARGO ゴトク
ステン板をトライアングル型に切り抜いたゴトク。
表側。

VARGO ゴトク
裏側。

VARGO ゴトク
三角の頂点部をストーブのゴトクの先端に
合わせてセットする。

VARGO ゴトク
ついでに自作のウインドシールドをセット。

 Amazonのレビューに掲載したプレヒート用のアルミ缶の底とは下の写真のもの。
 ウコンドリンクの缶底を切り抜き、ボックスレンチのソケットで体重プレスで成形したものである。釣具屋のステン針金で取っ手を付けている。 

ウコン缶の底部を切り抜き、さらに成形して
ステンの針金を取っ手に付けた。

 VARGOの説明ではバーナー中央部の凹部に溜まるまでアルコールを注ぎ点火するとプレヒートできるとのことだが、そうすると調理が終わってもアルコールが燃え尽きるまで燃焼し続けることになる。バーナーの容量半分で良い場合はなかなか点火できず火が消えてしまう。

 そこでアルミ缶底のプレヒート用トレーを使用する。

 バーナーに適量のアルコールを注入し、バーナー下にアルコールを溜めたアルミ缶トレーを置く。アルミ缶トレーのアルコールに点火するとプレヒートし、本単にも火が着く。
 トレーのアルコール量が多いと本単が異常燃焼するが、その前にトレーをゆっくり引き抜くと大丈夫 。


VARGO ゴトク
バーナーの下にアルコールを注いだ
アルミ缶底トレーを置いてプレヒート。

VARGO ゴトク
燃焼中にバーナーの中央にトレーを置くと、
心持ちとろ火になる・・・かも。

 収納時はアルミ缶底トレーをバーナーの中央にセットし、脚を閉じる。自作ウインドシールドとトライアングル型ゴトクと本体を100均の巾着袋を縫い直した収納袋に入れる。

VARGO ゴトク
バーナー本体、トレー、自作のゴトクと風防版を
収納袋に入れて収納完了。

VARGO ゴトク
これでワンセット。


 次にトライアッドXEアルコールストーブ。

 ステン板をトライアングル型に切り抜き、たがねとハンマーで成形した三角型のゴトク。これは前述のトライアッドアルコールストーブの物と同じ日に制作。

VARGO ゴトク
トライアッドXEアルコールストーブ用ゴトク。
表側。

VARGO ゴトク
裏側。

 こちらも同様に自作ウインドシールドと収納袋を制作しワンセットに。

VARGO ゴトク
バーナー本体、自作のゴトクと風防版と収納袋。

VARGO ゴトク
巾着袋を縫い直したので変な所に印刷がある。
(左下の白い印刷)

 トライアッドXEアルコールストーブはトライアッドアルコールストーブより少し大型である。しかも蓋付きトレー型の燃料容器を本体の皿部に載せる構造なのでプレヒートは実に簡単。皿部に少しアルコールを垂らしておけば大丈夫。

 ただ、こちらは炎が大きめなのであまり小さなクッカーには不向きである。

 個人的にはトライアッドXEアルコールストーブと同じ構造で、トライアッドアルコールストーブよりほんの少し小さい物を作って欲しい。ソロ用に最適だと思う。

 もちろん現行品のどちらもパーティー用ではないのは事実ではあるが…。