2020年11月27日金曜日

ダイソー・メスティン ハンドルの改良

 2020.November.01.

 ダイソーで購入したメスティンはトランギアのメスティ゛ン内に綺麗にスタッキングできて素晴らしい。長いこと探し続けていたメスティンになった。

 ただ、少し使ってみて疑問に感じることがあった。

 ダイソーのメスティンでお湯を沸かし、カップに注いでいるとメスティンがくるりと回ってしまうのである。何を言っているのかわからないと思うので、下の写真をご覧頂きたい。


ダイソー・メスティン
ダイソーのメスティンを逆さまにすると

ダイソー・メスティン
メスティン本体がくるりと倒れ込む。

トランギア・メスティン
一方、元祖トランギアのメスティンは

トランギア・メスティン
逆さまにしても本体は回転しない。


 注ぎ始めは問題なく注げる。終わりの方でメスティンがハンドルのヒンジから回転し、カップに激突するのである。お湯がカップの外に溢れたり、最悪カップが転倒しやけどの心配もある。

 トランギアのメスティンではハンドルを軽く挟むように握ればこんなことはなかった。ダイソー・メスティンではハンドルを強めに握っても回転してしまう。

 トランギアとダイソーのメスティンのハンドルを外して比較してみた。

ダイソー・メスティン
左がトランギア。右がダイソー。


 トランギアのハンドルはメスティン本体のヒンジの筒の長さより、ハンドルの軸の長さが短い。

トランギア・メスティン
トランギアのハンドルとヒンジの筒。


 一方、ダイソーのハンドルはメスティン本体のヒンジの筒の長さより、ハンドルの軸の長さが長い。

ダイソー・メスティン
ダイソーのハンドルとヒンジの筒。


 つまり、トランギアの方はハンドルを挟み込む方向に軽く握るとヒンジの筒を挟み込んで本体の回転を抑えることができる。しかし、ダイソーのメスティンはいくら挟もうとしてもハンドルの軸同士がぶつかるだけでヒンジの筒を挟めないのである。

 ならば対策は簡単である。ダイソー・メスティンのハンドルの軸を短くカットするだけである。

 サンダーに切断砥石でカットし、切断面のバリ取りにリューターで研磨するだけである。


ダイソー・メスティン
ダイソーメスティンのハンドルの軸をカット

ダイソー・メスティン
両端をカットする。


 加工後、メスティンにハンドルを取り付け、逆さまにしてみた。もちろんハンドルを軽く握っただけだとメスティンはヒンジから回転する。これはトランギアのものでも同じである。しかし、ハンドルを挟み込む方向に握ると回転しなくなった。

 これで安心してカップに注ぐことができるようになった。

ダイソー・メスティン
ダイソー・メスティンも回転しなくなった。

 ヒンジの筒の下部に軸を固定する切れ込みを入れることも考えたが、そうすると無理をするとヒンジの筒が広がってしまいハンドルが取り付けられなくなってしまう。遠いスウェーデンでトランギアの設計者も利便性と耐久性の間で悩んだのではなかろうか?と思いを巡らせた。

 Trangiaのウェブページを眺めていると、Trangiaの歴史も載っていた。もちろんスウェーデン語なんて分からないので、chromeで日本語に翻訳して読んでいる。ブラウザも便利になったもんだ。

 Trangia製キャンドルランタンも作っていたんだなぁ。ネットで探すとデッドストックが1万円超えている。手を出そうとは思わないが、興味深い。

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