2018年7月19日木曜日

団地用?(15cm)換気扇のフィルターの工夫と効能

2018.July.07.

団地用換気扇フィルター
大きい換気扇用のフィルターを改良。

 現在、私が単身赴任で住んでいる寮は、調べてみると昭和40年代中頃に建築されたらしい。

 台所の換気扇もどれだけの換気効率があるのかわからないほど小さく羽根の径が15cmほど。しかも長年の使用で黄色くガサガサに変色している。換気扇の排気口はなぜかベランダにある扉付きの倉庫のようなものの中にあり、倉庫の扉を閉めると排気できない。

 入居直後、畳の下には新聞もシートも敷かれておらず、畳の隙間からは床板越しに床下が見える。この隙間からいろんな虫が侵入するので古新聞を敷き詰めた。玄関の鉄製ドアの隙間も大きく、光が透けるどころか強風の日にはガタンガタンと一晩中うるさい。ここには100均のスポンジテープを貼った。虫の侵入を防ぐ手立てを片っ端から行ったが、それでも台所には5mm程度の黒い羽虫が侵入して来る。ゴキブリもたまに侵入して来る。

 もしやと思い換気扇をチェックしてみた。

換気扇。

この光は何?

換気扇の扉の隙間が結構大きい。

 換気扇は紐でオンオフすると停止時に換気扇外部の扉が閉まる構造である。しかし、扉が閉まっても3方向に大きな隙間ができてしまう。これでは虫の侵入を防げない。

 ホームセンターや100均に行っても大型の換気扇用フィルターはあるが寮の換気扇は羽根径が15cm。こんな小さいサイズの換気扇のフィルターはどこにも在庫していなかった。仕方ないので大は小を兼ねるとダイソーで大型用のフィルターを購入し、改良してみた。

ダイソーの換気扇カバー。20-25cm用。

 あえてアルミ箔タイプのフィルターを購入したのはアルミ箔は曲げやすく折り目が付きやすいからである。換気扇の上から大きいフィルターを当てがい、換気扇のサイズに縁を折り曲げて成型する。四隅は折り曲げて隙間をなくす。長辺を梱包テープで換気扇の枠に貼り付けると完成である。

団地用換気扇フィルター
換気扇を包み込むように成型したフィルター。

 実際に作成したのは5月。その後、羽虫の侵入は皆無になった。

 その後、ある深夜、カリカリ、ガサガサという音がしたので調べてみると、巨大なワモンゴキブリ(沖縄の普通の巨大ゴキブリ)がフィルターの中に侵入していた。換気扇を回し、室内から殺虫スプレーを吹きかけるとしばらく暴れまわっていたゴキブリはベランダ側に飛んで行った。
 なるほど、これまでのゴキブリの侵入はここが原因であったようだ。その後7月現在、一度もゴキブリは侵入していない。

 この記事のタイトルを「団地用?(15cm)換気扇のフィルターの工夫と効能」としたのは、効能として虫の侵入防止が絶大であったからである。


 単身なので調理の量は少ないが、毎朝晩はフライパンを使用している。鉄フライパンなので油は多め。フィルター設置後1か月半で下の写真の状態になった。そろそろ替え時である。

団地用換気扇フィルター
使用1ヶ月半の状態。
フィルター部左の黒い点はゴキブリが暴れた跡。
はごー(うちなー口で汚い)。
しっしゃな。(みゃーくふつで汚い)。

団地用換気扇フィルター
使用1ヶ月半。斜め横から。

 追加でダイソーからフィルターを買って来て、新しい物に交換した。



余談だが・・・。

 ここは築年数が高いため、あちらこちらボロボロである。具体的には…。
① 流し台のステンレス天板は凹みと傷だらけ、錆びだらけであった。しかも流し台と床板との隙間はガムテープで補修されていた。
② 便器は洋式ではあるがサイズも小さめで便座もヒビがあり、そのまま座ると尻を噛まれた。100均の便座シートで対応した。
③ 室内は何度も改修された跡はあるが、その改修も手抜きだらけである。床にシートを敷かずに天井や壁を塗ったようで、フローリングにはペンキの垂れ跡が散乱している。そのフローリングも歩くたびに軋み、冷蔵庫が揺れる。
④ シンクの水道はお湯の水栓が盲(めくら)にされて温水の蛇口が取り外されている。
⑤ 窓枠の縁の木材には白アリの住処の跡の穴が多数。
⑥ 畳も床板が腐っているようで、場所によってはトランポリンのように沈み込む。
⑦ 分電盤には主幹の下に3系統のブレーカーあるが、ひとつは配線が外されている。居間のエアコンを使用中に、浴室入り口の洗濯機と台所の炊飯器を使用するとブレーカーが落ちる。調べてみると一番電気を使用しない全室の天井照明が単独ブレーカーで、それ以外部屋と台所、風呂場、トイレ等がまとめてひとつである。エアコン配管用の壁の穴は6畳の部屋にしかない。電気使用容量を無視した配線に呆れる。
⑧ 大雨が降ると浴室の天井から内壁に沿って水が流れてくる。
⑨ 玄関の鉄製ドアはドア枠との隙間が大きく光に風に虫までもが出入り自由。しかも90°ほど開くと階段に当たりそれ以上開かない。そのためドアが当たる階段のステップのコンクリートは斜めに削られている。
⑩ 窓のひとつはクレセント錠が無くなったままである。
 書いているうちに、まるで廃屋のような気がしないでもないが、ここしかないので文句は言わない。どんな所でも住めば都(ここは宮古)である。

 入居直後、余りに汚い台所のシンクを掃除していると水がどんどん貯まり始めた。排水のメッシュを外しても流れない。シンクの2/3ほど溜まった時、突如足元から水が噴き出した。あわててシンク下の収納の扉を開けて唖然とした。

突然、シンク下から水が噴き出し、床一面水浸し。
写真上部の流しの下の排水ホースに呆れた。
床面の硬貨ほどの白い点はペンキ。

 シンク下の排水にはトラップもなく、洗濯機の排水ホースと同じビニールの蛇腹ホースが排水管口に差し込まれ、エアコンの配管の隙間を埋めるのと同じような不乾性充填剤の粘土で被せてあるだけである。しかも排水口と板材の隙間にはカバーリング等はなくガムテープで止めているだけ。担当の修理業者に来てもらうと排水管の奥に石灰の塊ができており、それがつまりの原因になっていた。宮古の水道は石鹸が泡立たないほどの超硬水なのである。鍋でお湯を沸かすと、鍋の縁に白い膜ができる。ガラスを水で流して置いておくと白い筋がびっしりと着く。水道の蛇口が数年で詰まる。大きな川がなく、地下ダムの水なので鍾乳洞化してしまうのである。

 まあ、辛抱するのもあと数年である。少しずつ快適になるように工夫していくつもりである。

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