2021年10月17日日曜日

古い密閉型バッテリーの再利用

 2021.September.18.

 過去記事「Meltec (大自工業) SG-1000 と SG-3500LED のバッテリー交換」で交換した古いバッテリーをどうしようかと考えてみた。

バッテリーケース
再利用バッテリーのケース


 メルテック アクティブパワー SG-1000 のバッテリーは2016年11月6日に交換したもので、現時点2021年9月では約5年経過している。ただ、それほど使用頻度はないし、週一回は補充電を行っていた。
 メルテック SG-3500LED は2018年1月購入なので約3年。こちらも使用頻度は少なく、まだまだ現役でも大丈夫だろう。

 ちなみに補充電の方法だが、スマートスイッチにテーブルタップを繋ぎメルテック付属の充電器をポータブルバッテリーに挿しっぱなしにし、タイマー機能で充電のオンオフをしている。使用頻度の低いノートPCもこれに繋いでいる。
 ちなみに使用頻度の低いPCとはWindows 10搭載のモバイルノートとLinuxを入れた古いネットブックである。現在メインのPCは富士通のAH77。Windows 10までアップグレードしていたが宮古単身赴任中にHDDが故障し、HDD換装時にLinux Mintをインストールしたものである。LinuxではプリンターのブラザーのDCP-J968Nはスキャナもプリントもできるが唯一CDレーベル印刷ができない。また、CASIOのラベルプリンターNameLandも使用できなかった。やむを得ずAcerのWindows機を購入する羽目になった。なのでほぼラベルのプリント時のみにしかWindows機は起動していない。CADアプリケーションのAR_CADもLinuxのwineで動いている。

 話が大きく脱線してしまったが、「エコ発蓄電池」様のサイトの「蓄電池の寿命・耐用年数はどれくらいなのか?」によると「その寿命はサイクル回数で3150回、使用期間に換算すれば17年もの長期に渡ります。」の一文を見つけた。
 
 ということは、このバッテリー達も能力は少しずつ下がってはいてもまだ、使えないことはない。と考えた。

 新品交換したポータブルバッテリーは車中泊等の本番用に、古いバッテリーは車や机の横に常備し、定期的に補充電をすれば延命を図れるということ。ただし、補充電をどうするかという問題がある。車用のバッテリー充電器は持ってはいるが、これはシールドバッテリー用ではない。amazonで探すと安い充電器が見つかった。

 「ADPOW バッテリー充電器 バッテリーチャージャー 3-40Ah用」である。価格も¥2,190。持っておいても無駄にはならない。

ADPOW バッテリー充電器
ADPOW バッテリー充電器


 手元にある厚紙(職場から貰ってきた特殊な梱包材の廃材)は硬くて頑丈である。これまでも工作には利用してきた。この厚紙を使ってバッテリーのケースを作ってみた。

 いくら頑丈な厚紙といえどそれは紙である。鉛蓄電池の重量をきちんと支えきれるとは思えない。構造としてはバッテリーの梱包ダンボールの下から布ベルトを回してそれをハンドルにし、その外殻を厚紙で覆うようにしてみた。詳しくしはこれからの写真を参照。

 また、使いやすいようにバッテリーの端子にはシガーソケットのメスを接続した。

バッテリーを購入した時の箱

昔使っていたターミナルとシガーソケット


  バッテリーの端子はボルト締めである。手持ちの丸型端子を直角に曲げて取り付ける。

上:丸型端子
下:端子を直角に曲げたもの

丸型端子をバッテリー
ターミナル端子に交換した。


 梱包されていたダンボールに廃材の厚紙を二つ折りにし、中央にベルトを通す溝を作るように木工ボンドで貼り付けた。

バッテリーケース
厚紙を貼っていない溝にベルトを通す。


 木工ボンドが乾燥する間に外箱の制作を行う。下の写真の洗濯ばさみは接着剤が乾燥する間の固定用である。

バッテリーケース
外箱の制作

バッテリーケース
木工ボンドの固定は洗濯ばさみで行った。


 バッテリーを箱から出し入れしやすいように梱包バンドで紐を取り付けた。

バッテリーケース
梱包バンド紐をつけると
箱からの出し入れが簡単になる。



 布ベルトは手持ちの100均手芸用平ベルトを使用した。

バッテリーケース
ダンボールの溝にベルトを這わせる

バッテリーケース
こんな感じ


 ここまで来て、シガーソケットのメス側をよく見るとソケット外皮にヒビが入っている。相当古いものだから割れてしまったのだろう。エポキシ系接着剤を流し込み、インシュロックで固定した。このままで使用する予定。

シガーソケットのヒビ

接着剤を入れインシュロックで固定



 外箱のサイドにベルトを通すスリットを開けて通し、内箱と外箱を接着する。

バッテリーケース
ベルトの状態

バッテリーケース
箱のサイドからベルトを出す。

バッテリーケース
外箱は内箱より高さをつけてある。

バッテリーケース
中の様子

バッテリーケース
バッテリーの出し入れは
梱包バンドの紐を使用する。

バッテリーケース
バッテリー端子のショート防止は
内箱の蓋を利用してみた

バッテリーケース
蓋を閉めると端子は見えない

バッテリーケース
蓋の上にシガーソケットとケーブルを
入れて収納する。

バッテリーケース
外箱の蓋を閉めるとこのとおり。



 バッテリー使用時は蓋を閉めたほうが使いやすいので、蓋の付け根の両端にコードを出す切れ込みを入れた。

バッテリーケース
蓋の付け根の切れ込みからコードが出せる

バッテリーケース
ラベルライターで表示を作成



 一週間後、内箱の蓋を切り取り、クリアファイルを加工して端子のショート防止材にした。また、コードの途中に回転式スイッチを付け、シガーソケットにUSBソケットを指したままでも電源のオンオフができるように改良。

バッテリーケース
クリアファイルで内箱の蓋の代用にした。

バッテリーケース
回転スイッチを増設

バッテリーケース
回転スイッチ


 さらに SG-1000 用のバッテリーのケースも同じ様に制作した。

バッテリーケース
SG-1000 と SG-3500LEDのバッテリーケース

バッテリーケース
20Ahと9Ahのケース

バッテリーケース
ソケットに刺したUSB電源

バッテリーケース
SG-1000 バッテリーケース

バッテリーケース
USB電源を刺したまま収納可能


 20Ah のバッテリーは車に常備し、9Ah は書斎の机の横で利用することにした。1〜2週間に一回は電圧をテスターで測り、補充電すれば良いはずである。

バッテリーケース
エブリイの荷台には
ポータブルバッテリーの収納場所を作ってある。

 急に寄り道する時、車内で扇風機やPCの電源に困らなくて良くなった。もちろん車中泊で出かける際は新品バッテリーを入れた SG-1000 と SG-3500LED を持参する予定である。案外、今回再利用した古いバッテリーも持っていくこともあるかもしれない。ただ、私の場合、車内の照明は乾電池式のLEDかキャンドルランタン、調理もカセットガスなので電気の使用は扇風機とスマホやPC、カメラの電池充電ぐらいだろうか? SG-1000 と SG-3500LED だけで充分だとは思う。

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