2021年6月4日金曜日

エブリイ ウインド・スクリーン(フロントドア用換気用網戸)

 2021.March.20.

 車中泊時の換気は重要である。エアダクトの切り替えを外気モードにすれば、ある程度の空気は入るが、近頃の車にはエアフィルターが付いているので空気が通りにくい。それでもドア開閉時のエア抜きもあるし、意外と隙間だらけではある。

 人間の皮膚と呼気からは水蒸気が発生している。具体的数値を調べてみると次の記事が参考になった。

トーワの散歩道  ~想いのままに~ 」様の記事「人体からの水蒸気発生量」中の表「表 3 (参考) 人体からの水蒸気発生量 (g/h)」である。

 車中泊中の車内での人間の行動としては軽動作〜睡眠である。この表では軽動作と静座が該当すると思われる。数値はアメリカ人のもので、注釈に日本人は0.86倍と明記されている。日本人に換算すると  

人体からの水蒸気発生量 g/h
動作
室内温度
10℃20℃25℃35℃
静 座283456130
軽動作45108151256

 こうなった。ただし、小数点以下は四捨五入している。静座をほぼ睡眠と考えると気温10℃でも1時間28ml。6時間睡眠すると168ml。快適な25℃だと1時間で56ml、6時間で336mlである。

 これだけの水分が狭い軽自動車内に放出されるので、朝、外気温で冷やされたガラスの内側がびっしょり濡れているのである。

 

 これまではフロントドアにはドアの上部からすっぽり被せるメッシュの網戸を使用してきた。しかし、夜中に雨が降るとメッシュ生地に滲みた雨がドアの内側に染み込んでしまう。雨でも通気ができ、防犯上問題のない換気口を作ることにした。

フロントドア用換気口

 私のエブリイは純正オプションのバイザーを付けている。雨天時も窓を少し開けて換気ができる。ただ、このままでは虫は出入り自由である。

 バイザーを軒先として、雨が入らない程度にガラスを開け、その隙間を埋めるメッシュを入れたパーツを作ることにした。

 何度も窓ガラスを開け閉めしながら、厚紙でパーツの型を取り3mm厚のシナベニアに型を書き写す。

3mm厚のシナベニアを使用した。


 切り抜いた各パーツを再度車の窓に合わせて修正をする。この作業が面倒であった。

 パーツの成形が終わると塗装と網戸のネットを貼り付ける。ネットの接着は5分間硬化型のエポキシ系接着剤で行った。その後、接着剤からはみ出したネットの端をカットし、各パーツの接着、再塗装を行い完成。

各パーツ。

ネットの貼り付け

ネットの貼り付け

接着剤からはみ出したネットをカットする。

各パーツを張り合わせて再塗装。


 取り付けは簡単。まず窓をある程度開ける。制作したウインド・スクリーンを窓枠上部のガラスが入る溝に嵌め込む。少しずつガラスを閉めてガラス上部がウインド・スクリーン下端の溝に嵌まればセット完了。ぴったりガラスを閉めるのではなく、少し余裕があったほうが良いだろう。それでも隙間はできない。

運転席側の窓

ガラスの入る溝に
ウインド・スクリーンを嵌める。

溝にウインド・スクリーンをセットした状態

ガラスを少しずつ閉める。

ウインド・スクリーン下部の溝に
ガラスが入れば完了


 ウインド・スクリーンの網戸メッシュの最下端は、バイザーの下端と同じ高さにしている。ガラス上端にもウインド・スクリーン下の下向きコの字型の溝が覆っているので、雨水の侵入はない。
 ウインド・スクリーンを取り付けた状態でウインド・スクリーンを動かそうとしても頑丈に嵌っており、破壊されることはないだろう。

真横から見た状態

斜め下から見た状態

網戸メッシュの下端は
バイザーの下端とぼぼ同じ高さ。

横殴りの雨でも、
室内に吹き込む心配はないだろう。

 いくら沖縄でも真冬は寒いので使用することはないだろうが、これで少しは換気効率が上がればありがたい。

 以前制作した後部座席のウインド・スクリーンも3mmシナベニアで作り直そうと考えている。ただし、リアシートの窓は半分ぐらい開く。フロント用と同じ構造では夜中の雨に対応できない。バイザーの隙間程度の開け方では暑い。ほぼ前回の構造と同様で細部の改良を考えている。

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