2016.Dec.29.
コッフェルやクッカー用のターナー(フライ返し)が欲しかった。
金属製ではクッカーの表面に傷が付いてしまう。なので樹脂製の物を探していた。
折り畳み ミニターナー。 |
数か月前、100均で「ミニターナートング」なるものを発見。
柄はステンレスだが、先端はナイロンである。
表示には「66ナイロン(寒冷/耐熱温度:-20℃~220℃)」と書いてある。
早速購入し、柄のヒンジを取り外し、ターナーにした。
柄のヒンジの軸を取り外してターナーとして使用。 |
しかし、どうも無駄が多い。長すぎるし重すぎる。
何か方法はないかと思案した結果、柄を折り畳みにしようと思った。
条件は、
1. 軽量最優先。
2. 錆びないこと。
3. ある程度の強度を維持していること。
4. 当然、キチンと使用できること。
の4点である。
折り畳みの柄の構造と材質、形態を色々考案して、次の形に決まった。
1. 使用する材料は車のワイパーゴムに使用されているステンレスの板バネを使用。
2. 三角形構造で強度を保つ。
3. 長期の使用でも壊れにくい構造とする。
思い立ったが吉日と、夜中なのに作業開始。
使用した工具は、
1. ボルトクリッパー
2. ウォーターポンププライヤ
3. ロングノーズ
4. リューターとダイヤモンドディスク
5. ニッパ
6. 電動ドリル
である。
まずはターナーの先端の樹脂をステンレスの柄から外す。
アルミのピンが入っているのでニッパを使い抜き取る。
抜き取った樹脂部分。 |
抜き取った樹脂部分。 |
上からウォーターポンププライヤ。 ワイパーゴムの板バネ(先端はすでに曲げてある)。 抜き取った樹脂部分。 黒い2つの点はドリルの穴を開ける位置。 |
樹脂のいらない部分をカットし、2つの穴を開けて、板バネを曲げながら挟み込むだけである。
完成した折り畳みターナーの表。 |
完成した折り畳みターナーの裏。 |
集中してしまい、途中経過の写真は有りません。ゴメンなさい。
板バネの先端は「コ」の字型にして、穴に通し、残りの端は逆側から同じ穴に差し込み「コ」の字型にする。最後にウォーターポンププライヤでしっかりと挟んで締める。
これで板バネが穴から抜け落ちることはない。
樹脂と板バネの接合部の拡大(表) |
樹脂と板バネの接合部の拡大(裏) |
板バネの形はターナーの横から見ると樹脂部品の穴を頂点とした三角形である。この板バネは結構強度があるのでゆがみにくい。
また、握る時は指を通して握る所を頂点として、樹脂部品の2つの穴を底辺とした三角形なのでターナーの先端の首が横に振れることがない。
使用方法。 |
三角の板バネの中に指を入れる。 |
畳む時は2本の板バネを樹脂部品の外側から回すだけ。
折り畳み途中。 |
畳んだ状態。 |
手持ちの秤で計量してみた。
重量は驚きの「19g」。 満足な出来である。
重量はわずか19g。 |
折り畳み時、全長9.5cm。 |
全幅5.5cm。 |
厚み2.5cm。 |
使用時の全長、16cm。 |
どうせふにゃふにゃでしょ? と思われる方のために、机の上にあったガラス瓶のニスを持ち上げてみた。 板バネも樹脂部品もびくともしない。指の方が痛い。
充分に実用に耐える強度である。
こんな物まで持ち上げても大丈夫。 |
ちなみにこのニスの入ったガラス瓶の重量は245gであった。
持ち上げた物の重量は245g。 |
さて、トングには加工していないもう一端がある。
明日は、残りの端も同じターナーに加工しよう。
追記・・・「アウトドア用 折り畳み ミニターナー その2」はこちら。
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