2016.Aug.27.
沖縄には古くから便利な道具がある。
自然の植物から作られ、通気性が良く、猛烈な直射日光を遮ってくれる先人の知恵。はるさー(畑人-農業従事者)も、うみんちゅ(海人-漁業従事者)も屋外で作業する人には欠かせなかった道具のひとつである。
その名も「くば笠」である。
くば笠。 作り方で数種類のデザインがあるようだ。 |
平成5年頃だったか、伊江島に行った時、伊江島タッチュー(城山)の登り口にある売店で購入したものである。確か当時で800円だったと記憶している。
丁寧に作られいてる物では、内部に頭を押さえる環とアゴ紐が着いているが、これにはなかった。仕方ないので、紐だけ取り付けて使用していたが、長時間被っていると痛いことがあった。
自宅の倉庫整理の時、安全帽の古いのが出てきたので、ピコーン!とひらめいた。
安全帽の帽体とインナーを分解し、帽体をサンダーでカット。くば笠の内側にインシュロックで取り付けた。その後にインナーをセット。
改造くば笠の内部。 |
帽体はインナーを取り付けるプラスチックのピンの部分を支点にし、風が通るように台形にカットするのがポイント。
安全帽の切り方は、風通しを重視し、台形にカット。 くば笠との接触面にはスポンジテープで保護。 |
インシュロックは6個所。 |
これだけ隙間があるので、頭は蒸れない。 |
安全帽自体は、ホームセンターの一番安い物である。台風時の飛来物対策と、屋上の水タンクの修理、庭木の剪定等の転倒、落下時の頭部保護用に使用していたものであった。その後、目の上が見にくいので、透明つば付きの安全帽を購入してからは倉庫の中で放置していた。捨てるのももったいないので材料として再利用した。
このくば笠は20年以上使用している。未だにびくともしない。この改造を施して2年程なるが、使い勝手は抜群である。
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