2020.July.16.
職場の作業室に備え付けられているペーパーホルダーの蓋が外れてしまった。施設全面改築が平成15年の時で、その際に設置されている物であるので17年間使われている物である。
CONDOR というメーカーのタオルペーパーケース 300 という型番のようである。同じ物が同作業場所にあと2個使われているが、こちらは未だ健在である。17年間この状態なので耐久性は抜群ということだろう。
このペーパーホルダーもまだまだ綺麗なので頑張ってもらうことにした。
破損したタオルペーパーケース |
破損箇所を確認すると本体側と蓋側のヒンジの端にクラックが出来ており、このせいでヒンジの固定が出来ずに外れてしまったようである。
ヒンジ端のクラック |
ヒンジ端のクラック |
よく構造を観察すると、ヒンジの固定にはリベットで止められた本体手前のステンレスの箱型の部品で押さえていることがわかった。
リベットで押さえてあるステン部品 |
ステン部品の全体像 |
まずは、リベットを取り外す。リベットの芯より心持ち大きめのドリルで、リベットの頭から削り、リベットの頭を外す。するとリベットの頭と芯が外れてリベット自体が取れる。
リベットの頭からドリルで中心を掘る。 |
リベットが外れる。 |
次はクラックの修理である。クラックに瞬間接着剤を流し込んで終わりという方法もあるが、ここにクラックが出来たということは結構力が掛かっていることになる。一度出来たクラックに接着剤を流し込んでも、元の強度は保てない。
手持ちの1mm厚のアルミ板で補強をして修理することにした。
アルミ板を補強箇所の形にカットし、エポキシ系接着剤で留める。これだけではいつ接着剤が剥がれるかわからないので、ステンタッピングビスで補強板をプラスチックの本体にねじ込む。
リベットを外したステンレスの箱型部品を元の通りリベット締めをする。リベットは手持ちが数種あるのでそれを利用した。
蓋と本体の動きがきちんとしているのを確認し、修理部分に黒のタッチアップペイントで塗装した。見た目は良くないが、遠くから見たらわからないだろう。
補強箇所の形にカットしたアルミ板。 |
補強板をエポキシ系接着剤で接着。 |
クラックの両端を留めるようにドリルで 穴を開け、タッピンビスを入れる。 |
リベットを外したステンレスの箱型部品を元の通りリベット締めをする。リベットは手持ちが数種あるのでそれを利用した。
蓋を元通りはめてから、ステンレスの 箱型部品を取り付ける。 |
リベットを穴に差し込んで リベッターでカシメる。 |
100均のステンリベットだが あまり良くないかも? |
蓋と本体の動きがきちんとしているのを確認し、修理部分に黒のタッチアップペイントで塗装した。見た目は良くないが、遠くから見たらわからないだろう。
仕上げにタッチアップペイントで塗装。 |
修理完了。 |
使用した工具は・・・
1. 電動ドリル
2. ハンドリベッター
3. 金切りバサミ
4. ヤスリ
使用したパーツは・・・
1. アルミ板
2. リベット
4. エポキシ系接着剤
5. タッチアップペイント
である。
取り付けは明日である。
ペーパーホルダー君。まだまだ一緒に頑張ろうね。
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